fa-refresh2017年に書かれた記事の体裁を整え再アップしました。
タイに旅行に来られる方だとなかなか機会がないかもしれませんが、すでにタイで生活をしている人であれば一年に一度は経験するであろうこと、それが「車検、自賠責保険の更新」です。
‥うーん、こうやって日本語で書くとなんだか海外生活情報感が全く感じられませんね。
でもとても大切なことなので記事にまとめていこうかと思います。
タイの車検、自賠責保険ってなんていうの?その更新方法をご説明します!
タイの車検、自賠責保険って?
タイで自賠責保険のことを次のように呼びます。
「พ.ร.บ.:ポーローボー」
これは略称でして正確には「พระราชบัญญัติ:プララーチャバンヤット」と言うようでして「常に当てはめるよう強制される法律」みたいに定義されていました。
まぁこの辺りはタイ人でも知らない人がいると思いますので覚えなくていいと思います。
とにかくタイでの自賠責保険は「ポーローボー」と覚えて下さい。なんだか可愛い言葉の響きで良いですね。
バイクや自動車を購入すると最初はその購入したお店側が登録や申請をしてくれるので何も心配する必要はありません。しかし一年が過ぎたころの更新作業は自分自身でしなければなりません。
誰かが教えてくれないと気付かず自賠責が切れたままバイクや車に乗っているということがあり得ます。
そうなると万が一事故を起こした場合大変なことになりますし、そうでなくてもタイではその期限切れを頻繁に取り締まっていますので罰則金を科せられることになります。
また後で詳しく説明されますがこのポーローボー更新には日本で言う車検も含まれてきます。
ではその更新方法を見ていきましょう。
更新方法 5つの手順
ポーローボーの更新を完了させるための手順を5つに分けて説明していきたいと思います。
①まずは自分の所有するバイクなり車なりのポーローボー有効期限を調べる。
下の写真のように車体に貼られているポーローボー証明書の赤枠で囲った部分が有効期限です。
「วันสิ้นอายุ:ワンシンアーユッ」で「有効期限」と言う意味です。この写真の場合だと「2560年3月12日」が有効期限ということになります。
「2560年!?」と思った方はこちらの記事の「仏歴」の部分をお読みになってくださいね。
ポーローボーの有効期限を確認したなら必ずその日より前に更新手続きをするようになさって下さい。
②最寄りの陸運局へ行く
タイでは陸運局のことを次のように言います。
「สำนักงาน ขนส่ง:サムナックガーン コンソン」
みんな略して「コンソン」と呼びます。県庁所在地や大きな市には必ずある施設で、建物やフェンスが紫色に統一されており見た目的にも分かりやすいと思います。
まずはコンソンの場所を確認してください。しかしすぐにそこで手続きをするわけではありません。続く3、4番目の手順を踏む必要があります。
③最寄りの「ポーローボー取扱店」で料金を支払う
いわゆる保険屋のようなところで更新日から一年分のポーローボー料金を支払はなければなりません。そうすることによってまずは自賠責の支払いが完了したことになります。
町のいたるところにこの保険屋はあるのですがコンソンの近くにも必ずありますので都合の良いお店を選びましょう。
このポーローボー取扱店の特徴として、どこの店舗にも上の二番目の写真で赤枠で囲ったような看板が掲げられています。
もしはっきりとした看板が無かったとしても「พ.ร.บ.」この三文字の表記があれば大丈夫です。
料金の支払い方ですが以下の二つのものを用意し提出します。
・「タビヤンロット」(車もしくはバイクの所有証明書)
青か緑のブックレットの形で車体購入の際に受け取っているはずです。
・「昨年度のポーローボー証明書」
ポーローボーを支払った際に渡されるレシートもしくは半切れ。
(この記事後半の手順⑤に出てくる写真を参考にして下さい)
この二つを保険屋に渡すと処理してくれ料金を支払うことになります。確かバイクで約350バーツ、乗用車で600バーツぐらいだったと思います。
支払いが完了すると一式をの書類を渡されると思いますのでそれをもって次の手順に進みます。
④車検を受ける
ほとんどの場合コンソンの近くに民間の車検場があります。見当たらない場合は保険屋の人に聞いてみると良いでしょう。車検場の外観はこんな感じ。
「สถานตรวดสภาพรถ:サターン トルワット サパープ ロット」
สถาน:サターン:場所
ตรวจ:トルワット:検査
สภาพ:サパープ:状態
รถ:ロット:車
こんな表記があれば車検場に間違いありません。
ちなみに「ตรวจสภาพรถ:トルワット サパープ ロット」で「車検」という意味になります。
窓口で先ほど手順③で受け取った書類一式を渡し車検を受けます。その際順番待ちになりますので車検を受ける車orバイクに鍵を付けたまま預け気長に待ちましょう。
ご心配なく、時間はかかるかもしれませんが多少の故障があっても車検を通らないということはまずないと思います。
過去にヘッドライトの切れたバイクで車検を通ったことがあります(笑)さすがのタイクオリティー。でも安全の為に大きな故障は必ず直して車検を受けましょう。
車検料金は上の二番目の画像にあるように「2t以下の車は200バーツ」「2t以上の車は300バーツ」「バイクは一律60バーツ」です。
民間ですので店によっては多少値段が変わるかもしれませんが私の経験上ではどこもこれぐらいの価格設定です。
車検が終わり料金を支払うとまた一式の書類を渡してくれますのでそれをもって最後の手順に進みましょう。
⑤陸運局で税金を支払い証明書を発行してもらう
手順②で紹介した紫の陸運局(コンソン)の中に入って税金を支払います。
県や市によっていくらかの違いはあると思いますが、どのコンソンにも以下の写真のような窓口がありますのでそこへ向かいます。
もし分からなければ案内所にいる人などに「ポーローボー」と言えば伝わると思います。
この窓口では来た順にチケットを引き順番を待つシステムになっています。
ポーローボーの税金支払いなので4を押してチケットを引き待ちます。その日は空いていたせいもありチケットを引いた瞬間に番号を呼ばれました。
窓口で手順④で受け取った書類を渡し、税金100バーツ(バイク)を払うと次のような書類一式を受け取ります。
左側のカラフルなのが今年度のポーローボー証明書で、車体に張り付けるものとなります。
更新したものの車体に貼り忘れて罰金を科されるということの無いよう、もらったらすぐに古いものと交換し貼り直しましょう
右側の白い用紙は手順③で触れたポーローボー証明書で、次回更新時に提出しますので大切に保管しておかなければなりません。
以上でタイの自賠責更新完了です。
まとめ
文字にするとちょっとややこしく感じるかもしれませんが、実際その場に足を運んでみると結構すんなりと更新作業を進めていけると思います。
いろんなところを走り回るのは手間ですので、「保険屋」「車検場」全てが揃っている「コンソン」近くで一気にしてしまうのがおすすめです。
初めての更新は緊張するかもしれませんが一度自分でしてしまえば次回以降は簡単ですし、タイに来て間もない友人を助けてあげることもできるかもしれませんね。
この記事が皆さんの豊かなタイライフのお役に立つことを願っています。
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