タイで生活していると、イミグレーションや役所などいろんな公的機関との接点を持つことがあります。
運転免許証の発行や更新、ビザの申請といったタイでの生活に深く関わってくる大切な分野の手続きをすることも多々あるでしょう。
そうした国に対しての正式な書類を作成する場合、ほんの小さなミスやズレで法的効力を持たなかったり、本来下りるはずの許可が下りないということがあります。
余分な手間やストレスを抱えないためにも是非とも避けたい状況ですね。
この記事ではそうした大切な場面、タイで大切な書類を申請する時などに必ず押さえておきたい三つのポイントをご紹介したいと思います。
大切な書類申請時に押さえておきたい三つのポイント
① タイの公式書類は全て青ペンで!
タイでは公式書類には必ず青いペンで記入しなければならないという決まりがあります。
確かに銀行やイミグレーション、陸運局などで貸し出しされているペンは全て青色です。
この点で特に注意してもらいたいのが、
一つの書類の中で絶対に二色以上の色を使ってはいけないということです。
実は公式書類に「黒」で記入してしまったとしても意外と大丈夫だったりします(先ほど「必ず青いペンで記入しなければならないという決まりがあります」と言いましたが‥)
しかし青と黒、2色のボールペンが交ざった形で記載された書類は効力を持たないとタイ人から聞いたことがあります。
ですから持ち合わせがなければ黒で記入することもできますが、途中から青ペンが手に入ったからといって色を変えて記入してはいけないということです。
黒なら黒、青なら青一色で統一して書類への記入をするということを覚えておきましょう。
でもまぁベストは公式の書類はすべて青いペンで記入するということです!
➁ 仏歴での記入を求められていることが多々ある
タイの公式書類に日付を書き込む際、注意しなければならないことがあります。
それは時おり「仏歴」での記入が求められているということ。
私たち日本人が使っているのは主に「西暦」ですね。今年は西暦2017年、タイ語だと「ค.ศ.2017」と書きます。読み方は「コーソー(正確にはクリッスサッカラー)2017」です。
しかしタイでは主に「仏歴」が用いられており、西暦2017年は仏歴2560年となります。タイ語表記だと「พ.ศ. 2560」となり「ポーソー(正確にはプッササッカラー)2560」と読みます。
西暦がキリスト教に関連した暦であるのと同じように、仏歴はタイの国教である仏教から取られた暦となっています。
もし公式書類に年数を書き込む欄があったなら、求められている暦が「ค.ศ:西暦」なのか「พ.ศ:仏歴」なのか注意して書き込むようにしましょう。
③ 大切な書類へのサインはパスポートと同じものを
日本ではほとんどの場合「捺印」によって重要な書類に法的効力を持たせますが、タイでは同じような状況下で「サイン」を用います。
判子とは違いボールペン1本あればいつでもサインできるので便利で良いのですが、この点で特に外国人である私たちが気を付けておくべきポイントがあります。
それは「大切な書類へのサインはパスポートと同じものにする」ということ。
時おり自分で考えた適当なデザインのサインを使う人がいますが、もしそのサインがパスポートのサイン欄にあるものと違うなら、いざというとき法的効力を持たないと聞いたことがあります。
逆に言えばどんなデザインのサインでも私たち外国人の身分証明となるパスポート内にあるものと同じなら法的効力を持つということかもしれませんね。
それで自分のパスポートにあるサインがどのようなものかよく確認しておく必要があります。
パスポート内に漢字でサインしてあるならタイの書類へのサインも同じく漢字でする必要があるということになります。
サイン慣れしていない日本人はついついローマ字で書いてしまうことが多いので是非気を付けましょう。
まとめ
タイで大切な書類申請時に押さえておきたい三つのポイントをご紹介しました。
意外と気に留めていないポイントもあったかもしれませんね。
私の場合、タイ人に言われて知るまでかなり適当な感じでサインをしていました。幸い大事に至ることは何もなかったので良かったですが、今ではパスポート内にある漢字でのサインを必ず使うようにしています。
あの一晩悩んで考えだした「かっこいいサイン」がもう日の目を見ないことを考えると少し寂しいですが‥
タイで重要書類に記入する際「青ペン」「仏歴」「サイン」この三つの点をぜひ気に留めておきましょう。