今から約5年前の2014年にタイではいわゆる「クーデター」というものが起きました。
言葉だけ聞くとかなり危機感あふれる殺伐とした状況を思い浮かべられるかもしれません。
しかし当時現地にいた者の目線からすると、このニュースを聞いた諸外国の人たちが感じたかももしれないほどの緊迫した雰囲気ではなかったように覚えています。
それでも「戒厳令」がしかれ外出をしないよう促される時間帯がありましたし、バンコクではBTSなど公共の乗り物の多くが営業を制限されていました。
テレビをつけても戒厳令が敷かれたことを報道する映像がずっと流れていたのも覚えています。
そのクーデター以降タイの陸軍が反政府デモを収めるという名目にのっとって全権を掌握し、実質的に軍による暫定政権がスタートし今に至っています。
【ニュース】タイで8年ぶりの総選挙日程が決定!!安全面で気を付けるべき点は?
タイで8年ぶりの総選挙日程が決定
しかし今年2019年1月23日、国王によって総選挙を行うようにとの勅令が出されたことを受けてその日程が決定し発表されました。
タイで約8年ぶりとなる総選挙が行われるのは 2019年3月24日 です。
「Thai Lab.って?」というページにも記載しているように、このブログはいかなる政治や政府に対しても厳正中立の立場を保っており、どの政権が良いとか悪いとかは一切申し上げるつもりはありません。
しかしタイの国勢上、選挙が近づくにつれ起こるかもしれない危険な事態や一般市民として注意が必要な分野については、「役立つタイ情報特化型ブログ」としてお伝えしていければと思っています。
ということで、選挙開催日が近づくにつれ注意が必要となるどんな状況が起きるかもしれないのか少し見ておきましょう。
安全面で気を付けるべき点は?
タイでは事あるごとに「デモ」が起きます。
聞いた話によると日当をもらってそのデモ隊に参加する人もいるようです。いわゆる「サクラ」的ポジションですね。
しかし実際にデモが起きると交通機関にも影響が出るでしょうし、ヒートアップした一部の人たちによる危険行為の影響もあるかもしれません。
それで不測の事態に巻き込まれないためにも、例え興味本位でもそうしたデモ隊の近くには近づかないようにしましょう。
タイ滞在者なら身の回りから入ってくる情報にアンテナを張っておけばある程度起こるかもしれない事態を予測ができるかもしれませんが、旅行者ではそうはいかないでしょう。
それで過去にバンコクで反政府デモなどが行われた、または行われる予定があった場所をいくつか記載しますので、お出かけの際には参考程度に気に留めておいていただければと思います。
過去に反政府デモ&集会があった(計画された)場所
あくまで過去に反政府デモ計画などの事例があった場所です。「近づいてはいけない場所」というほどではないのでその点ご留意ください。
戦勝記念塔近く
ラチャプラソン交差点
BTSウォンウェンヤイ駅近く
アマリンプラザ
ウィパワディー通り 陸軍クラブ(Royal Thai Army Club)
民主記念塔近く
もちろん上にあげた場所が今でも100%危険だというわけではありません。あくまで参考程度にご覧ください。
しかし過去に反政府に関してデモ&集会が行われる計画があった、もしくは実際に行われたことのあるいわゆる「ゆかりのある」場所と言えますので、選挙日が近づくにつれまた何か動きがあるかもしれないというのは道理にかなった考え方だと思います。
まとめ
タイで8年ぶりに行われる総選挙の開催日とそれに伴う安全面での気を付けるべき点を少しだけご紹介しました。
タイでは国勢の動きによって少し大きめのトラブルが起きるのは珍しくありません。
そういったイレギュラーな状況でどう行動すべきか、どんな点に気を付けなければいけないかなど詳しいポイントはまた後日、別記事にてまとめていきたいと思います。