このタイラボを見に来てくださっている多くの読者さんにとって「ビザ取得」に関する情報は大きな関心事の一つでしょう。
今年初めにこんな記事を書いたことがあります。
私自身が今年の1月にヴィエンチャンへビザ取りに行き全く問題なく取得できた体験を記事にしたものです。
その時点での私のパスポートの状況はというと、「2016年9月から30日延長なども挟みながらですが一度も日本帰国せず、合計5枚のシングル観光ビザが貼られておりしかも全てビエンチャンで取得したものばかり」という、分かる人には分かる超ハードモードのものでした。
それでもあっさりビザが発給されましたので当時の記事では「ビエンチャンは今のところ超ゆるい!?」みたいに書いていたのですが、ここ最近かなり厳格化して来ているという情報をキャッチしましたのでこの記事でシェアしておきたいと思います。
ヴィエンチャンでのビザ取得が超厳格化?観光ビザ以外も危ない!?
つい最近タイラボ読者であるお二人の方からヴィエンチャンでのビザ取得に関する近況を教えていただく機会がありました。
それが以下の通りです。
情報①
非常に有益な情報です。そしてこの読者さまの情報によるとまさに今月から厳格化が始まっている事になります。
おそらく観光ビザの取得にも「銀行のステートメント」と「航空券の提出」が必要となってくるという事でしょう。
「銀行のステートメント」とは出入金明細書の事です。自分名義の口座を持つ銀行へパスポートと通帳を持っていく事によって有料(約200バーツ)で作成できます。
「航空券の提出」はタイから日本への復路航空券のことです。もちろんバウチャーをコピーしたものでOKだと思います。
しかしもしこれらの書類の提出義務が生じているとしたら一つ気になることがあります。
ここ最近タイのほとんどの銀行で外国人による観光ビザでの口座開設が出来なくなってきているというのをよく耳にします。
しかしそうなると「観光ビザを取るためには銀行口座が必要」でも「観光ビザでは口座開設は無理」という、じつに理不尽な状況が生じてしまう事になります。
ここ最近ヴィエンチャンで観光ビザを取得された方がいましたら、ぜひ追加情報をいただけると嬉しいです。事の全体像が見えてくるかもしれません。
情報②
続いていただいた情報がこちら。
しかも私の場合、ずっと家族ビザ(Immigrant-O)で9年近く過ごしてきましたので、観光ビザは今回で2回目です。それなのに、「観光ビザの取り過ぎ」のリマーク押されました。ですから大使館員に何故か聞いたところ、何と私のパスポートにたくさんある家族ビザを、観光ビザと勘違いし「観光ビザの取り過ぎ」でリマーク押された事が判明しました。なんせ同じ見た目のビザで、カテゴリ欄だけTRかOかの違いだけですからね。
当然、抗議(穏便に)しリマークの取り消しを求めましたが、タイの公務員らしく"間違った決定をしても意地でもそれを認めずその決定を覆さない(=自分がミスをした事を認める事になるから)"でした。本人がたくさんある"家族ビザ"を"観光ビザ"と「誤認した」と認めたのにです。実はこの様なタイの公務員の勝手な勘違いで誤った決定をされ、なおかつ開き直られその決定が覆らないという事は前にもありました。
その時の彼らの最後の苦しい言い訳が、「間違った決定かも知れないが、もう決定しちゃってその旨のスタンプを押しちゃったから、もうその決定(スタンプ)は取り消せない」という事でした。あそこまで堂々と開き直れるタイの公務員はある意味スゴいです。ですから、観光ビザではない人も、ビザ枚数がまだ少ない人も、決して油断出来ません。
どうやら軍事政権がビザや外国人の出入国を厳しくした影響で、元から頭のお固いタイ公務員が一律に厳しくし、全く問題の無い人のビザ枚数などを"誤認"し誤った決定をしている様な感じです。しかもその誤った決定は覆りません。私はタイ人の元警官や弁護士も使いましたが、「例え誤った決定でも一度出した決定は覆さない」と開き直られました、タイ入管地方本部やビエンチャンのタイ大使館に。しかも私は、ビザ申請書類の中の"ビザ申請理由"に、ちゃんと英語で理由も書いてるのにも関わらず、それすら読んでない様なトンチンカンな理屈で言い訳をします。つまり彼らは英語が読めないか、申請書類自体をちゃんと読んでいないという事です。もし入管職員や大使館員が英語が出来ないとなると...外国人にはかなり厳しい現状です。
リマークを押されたのが「2018/8/8」という事ですからまさにホヤホヤの最新情報です。
感情をコントロールしながら丁寧な文面でのコメントを送ってくださっていますが内面は決して穏やかではないでしょう。間違っても吹き出しアイコンのような笑顔ではないはずです。
こちらの読者さまはかなり特殊な経験をされたようです。要約しますと・・・
過去9年間は家族ビザで全く問題なし。
今回通算2枚目の観光ビザを取得しにビエンチャンへ。
大使館員がこれまでの家族ビザを観光ビザと誤認し、「観光ビザの取り過ぎ」という理由でリマークを押される。
誤認は認めても「一度下した決定は変更不可」と取り合ってもらえない。
うーむ、これはかなりしんどいケースですね。
ここまでの経験でなくともタイのお役所関係者の横柄な態度に直面したことがある人であれば感情移入ができると思います。
この方には後ほど個人的に連絡を取りさらに情報をいただくことができました。以下の通りです。
その時もタイ入管職員はこちらの話は一切聞かず、後にその"入国拒否の理由(所持金不足)"が解消されても、入国を認めませんでした。その際に彼らが言い放った苦しい言い訳が、「一度出された決定は何があっても覆さない」です。もっと言うとロクに私の話も聞かず「所持金不足を理由に入国拒否」したので、いくら後で十分な額の所持金を見せられても、「でももう"所持金不足で入国拒否"のスタンプ押しちゃったから...」と、何とその"既に決定が下されてる事(しかも誤った決定なのに)"を理由に、入国拒否を押し通して来たのです。これは言うならば、誤認逮捕をしておきながら、今度は「確かに誤認だったけど、一旦逮捕(誤認だけど)した事実はあるから有罪ね」と屁理屈を言ってる様なものです。呆れてものも言えません。これがまかり通ってしまうのがタイの恐ろしいところです。
何の違法性もない一般市民(外国人含む)が、警官や公務員の""思い込みや勘違い"で、いきなり逮捕されちゃんとした弁明の機会も与えられず、有罪にされてしまうのです。ちなみに、バンコクの日本大使館は何もしてくれませんでした(話すらロクに聞かなかった)。皆さん、タイでは自分の身は自分で守りましょう。それと冤罪を掛けられても、タイではどうしようもありません。私はタイ人の元警官や公務員や弁護士も動員しましたが、それでもタイ入管は「例え誤った決定でも、一度出した決定は覆せない」の一点張りでした。こういう無法地帯な国なのがタイの現状です。冤罪を掛けられたら、もうその時点で終わりなのです。諦めるより他にないのが現状です。皆さんも十分に気を付けて下さい。
いつのことかは書かれていませんがアランヤプラテート入管でも同じような経験をされたことがあるようです。
もちろんこうしたコメントを見たからといって、全ての入国管理局のスタッフがこうした態度をとるわけではありませんので不当な偏見を抱かないよう注意する必要があります。
と同時にこうした不測の事態を念頭に置いて、十分な良い準備をしてビザ取得&国境越えにのぞむ事の大切さも教えられますね。
今までのように軽ーい気持ちで大した準備もせずにビザ取得&国境越えをしていると痛い目にあうかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここ最近のタイビザ取得状況でした。
いやぁーなかなか難しくなっていそうですね。少しでも緩和化されることを願うばかりです。
もしこのブログを見ている方の中に、ヴィエンチャンを含むタイ大使館&領事館でのビザ取得に関する最新情報があればコメント欄にて教えていただければと思います。
私Nobu自身がふさわしい情報を選び、このタイラボ内の記事にて情報をシェアしていきたいと思います。