現在タイでは大型都市をはじめとして上下水道や電気などのインフラが急速に整えられています。
日本でも多くの街が採用している「電線の地中設置化」も、タイの観光地などでは積極的に取り入れられているようです。
ひと昔前のタイの様子と比べると素晴らしい進歩ですね。きっとタイ社会の思考パターンも少し変わってきたのかもしれません。
とは言え、日本と比べるとやはりまだまだ整っていないところも目立つわけで、中でも日常生活に支障が出るものとして「停電の多さ」をあげることができるかもしれません。
数分ならまだしも数時間の停電ともなると、日常生活にかなり影響が出ます。
この記事ではタイでの計画停電を事前に知るにはどうすればいいのかを一緒に見ていければと思います。
タイで停電は日常茶飯事!?計画停電を事前に知っておくにはどうすればいい?
タイでは主に以下の二つの方法で事前に大型停電を知ることができます。
①町の公共放送
停電になる地区の公共放送で事前に計画停電の旨が知らされることがあります。
多くの場合は各所に設置された屋外拡声器によって繰り返し知らされますが、時には拡声器を搭載した車がその地区を走りながら知らせるという方法が取られることもあります。
でもこの場合、それなりにタイ語を聞き取れないと情報を知ることができないということになります。
田舎の県などに行きますと「その土地の方言」で放送が流されていることが多いですので、より聞き取るのが難しくなるかもしれません。
また我々外国人からすると、拡声器から流れてくるローカルな情報などは無意識に聞き流してしまうという点もあるかもしれませんね。
それで「停電」というタイ語を意識して覚えておくなら、少しでも聞き取りやすくなるかもしれません。
タイ語で「停電」のことを次のようにいます。
「ไฟดับ:ファイダッp 」
「停電に関するお知らせ」という意味では「ประกาศดับไฟฟ้า:プラガーt ダッp ファイファー 」という表現を使ったりもします。
なので「ファイファー」と「ダッp」という言葉が一緒に出てくるような放送が流れてくるなら、特に注意して聞いてみるようにいたしましょう。
もしうまく聞き取れなかった場合は、近所のタイ人に「今の放送、何て言ってたの?」と聞いてみると良いかもしれませんね。
その場合、次のように言えます。
「ประกาศเมื่อกี้พูดถึงอะไร?:プラガーt ムアキー プートゥン アライ? 」
②電力会社のHPをチェック
タイ語の関するハードルが低く、確実に情報を得られるという点では「電力会社のHPをチェックする」という方法がおすすめです。
タイの主な国営電力会社はそうたくさんありませんので、主要となる以下の2社を押さえておくと良いでしょう。
PEA:タイ地方電力公社
タイの地方都市に電力を供給する会社です。タイのほとんどの県で見かけるのはこの電力会社でしょう。
以下のページから計画停電の情報を事前に知ることができます。
https://www.pea.co.th/WebApplications/Outage/New/Index.aspx
上から順に最新の計画停電の情報が記載されていますが、「จังหวัด:県 」と書かれた検索ボックスに自分の知りたい県名を入れて検索することもできます。
画面右側に二つ並んで表示されているのが「停電開始日(左)」と「停電終了日(右)」です。残念ながら英語表記はないようです。
青色でリンクへ飛べる表示になっている部分を押すと、計画停電予定地の情報が地図付きでさらに詳しく表示されます。
なかなか親切な情報ですね。さすが地方密着型「PEA」!
MEA:首都圏配電公社
タイの首都バンコクと近隣県へ電力を供給している会社です。
以下のページから計画停電の情報を事前に知ることができます。
https://www.mea.or.th/en/content/80
英語表記とタイ語表記から選ぶことができます。
期間によってタブ分けされていますので、最新のものを見ておけば間違いないでしょう。オレンジの矢印マークを押すと詳細情報が表示されます。
アプリを使って停電についての情報を自動送信してもらえる機能もあるようですね。
さすが首都圏配電公社!時代に合わせたサービスが提供されています。
電力会社のHPだと情報が秩序だって公表されているのでとても見やすくて良いですね。
いつでも見たいときに見れて何度でも確認できるのも良い点です。
まとめ
以上の2つの方法、つまり「町の公共放送」「電力会社のHPをチェック」を使ってタイでの停電情報を事前に知ることができます。
私の経験ではここ8年ほどで「ほぼ丸1日中の停電」が何度かあったのを覚えています。
もうそうなると不便で不便でしょうがなかったですね。電気がどれほど大事なのかを思い知らされました。
もちろん近年のタイでは停電の頻度もずいぶん少なくなってきましたが、やはり1年に何度かはあるような気がします。
今回の記事を参考になさって計画停電に備えていただければと思います。