タイの田舎&冬ならではのお楽しみ!「ファーン」を買って楽しんでみた

どこの国にもその場所、時期ならではの楽しみ方というものがあるでしょう。

このタイラボを運営しているわたくしNobuはタイの東北(イサーン)地方と日本を行き来する生活をしています。

イサーンでは庭付き一戸建ての家を比較的安く借りれますし、その庭である程度ワイワイしていても近隣からのお咎めは全くなしです。(もちろん常識の範囲内で)

庭付きの家に住んでいる+タイの田舎ならではの寛容な環境もあってよく庭でバーベキューなどをするのですが、以前から冬になったらぜひ買ってみようと思っていたものがあります。

それが記事タイトルにもある「ファーン」というものなんですが…、一体それが何なのかさっそく見ていきましょう。

タイの田舎&冬ならではのお楽しみ!「ファーン」を買って楽しんでみた

「ファーン」って?

その「ファーン」の正体がこちら。

「これ」↓

そうです。藁(ワラ)です。

日本、特に北海道では「牧草ロール」と呼ばれているものがありますが。こちらは藁を四角く形成したものなので「ロール」とは呼べませんね。

タイの米生産量の約半分がイサーン地方で収穫されているほどこの地域では農業が盛んで、毎年11~12月にはイサーン各地で稲刈りの風景を目にすることができます。

その刈り取った稲から稲穂部分をとったものがタイ語で「ファーン」と呼ばれます。

大きさは横幅が1mぐらい高さ、縦幅は30㎝ぐらいです。

正確な表記は「ฟาง:ファーンg」となります。「ฟางข้าว:ファーンgカーオ」と呼んだ方がより正確で伝わりやすいかと思います。

四角く形成されたものの類別詞は「ก้อน:コーン」となり、「1コーン、2コーン…」と数えます。

 

どこで売ってる?値段は?

もともとこの「ファーン」は牛などの家畜のエサのために溜めおかれているものです。四角く形成しているのも持ち運びや管理が楽なためでしょう。

でも最近この「ファーン」を机やいすの代わりとして置いたカフェや屋外施設を目にすることが多くなってきました。確かにちょっと「カントリー」感が出ますよね。

そうしたお店が増えているので街の雑貨屋さんや通販なんかでも売られていることがありますが、その場合一つあたりの値段も高くまとめ買いが基本となっているところが多いでしょう。

なので個人で使うから数個だけ欲しいという場合、基本的には直接農家に行って畑に積み上げられたものを買ってくるしかありません

なのでどうしてもこの「ファーン」が欲しい場合、田んぼの中に積み上げられたものを見つけ、その家の人に値段交渉し自分で買って帰って来るという、なかなかハードなお買い物となります。

ちなみにお値段は一つ30~40バーツぐらい。農家でも10個以上からしか売らないなんて人もいますのでそこは交渉の腕の見せ所です。

 

上手く売ってくれるところを見つけてもそこからがまた問題です。この藁の塊をどうやって運ぶか…。

ピックアップの車や荷台付きのバイクがあれば造作もないことなのですが、皆が皆それらを持っているわけではありませんよね。

近くまでなら親切な農家の人が運んでくれるというありがたいケースもありますが、それも本当にごく稀だと思います。

わざわざサムロー(三輪バイクタクシー)をチャーターして運ぶのもなんだか馬鹿らしいし…。

なのでこの「ファーン」を買いたい場合、購入後の運送方法も考えておかなけれななりません。←結局ここが一番ハード。

 

ということで普通車しか持っていない私が出した結論がこちら。

車内が藁まみれになる事を覚悟のうえで運びます。

 

あとでしっかり掃除すれば大丈夫。うちには掃除機もあるしきっと大丈夫。奥さん帰って来るまでに全てを終わらす!

ちなみにこの車の収納スペースだと一度に運べる数は3つまでが限界でした。

 

庭に設置してみた

ここで多くは語りませんが、けっこうしんどい思いをしてなんとか「ファーン」を家に運んできました。

これが我が家の裏庭です。

かつては家庭菜園を作ったりしていましたが、土が肥沃ではなく蟻の被害もひどくて今は放ったらかし。

でもここに買ってきた「ファーン」置くと…

そんでもってチョコチョコっと手を加えると…

ほらっ!なんか素敵な屋外カフェスペースの出来上がり!

これであと少しライトアップしたら…、

ちょっと肌寒い夜にBBQしながらビール飲んで星を見て…うーん、完璧!

 

見つけ買って運んでくるまでは本当に大変でしたが、ファーンが持つ「いい雰囲気」を作り出す力は絶大です!

でも雨期に入ってしまうとこの藁も腐ってしまうので、まさにタイの田舎&冬の季節ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?都会だと「ファーン」を手に入れること自体がけっこう大変だと思いますが、田舎なら気合と多少のタイ語力で何とかなります。

この記事を見て「タイの田舎での生活も悪くないかも」と感じていただければ幸いです。

とはいえわたくしNobu、なにも「田舎暮らしサイコ~」とか言って外で茶を飲むためだけにこの「ファーン」を買ったわけではありません。

定期的にこのタイラボを見に来てくださっている人なら「ネコラボ」というカテゴリーがある事をご存知でしょう。

「ファーン」×「猫」という激アツコラボをそのうちお届けしますので、ネコ好きの読者の皆さんはどうぞ期待してお待ちください。

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