タイの身近な場所に潜む「6つの危険生物」について知っておこう

タイに旅行されたことがある人ならその日本とは違う美しい景色に感動されたことがあるでしょう。

赤土と吸い込まれるような青い空、熱帯地方ならではの植物たちからなる色鮮やかな世界はときおり息をのむような美しさを見せてくれます。

しかしそんな美しい景色の中にも気を付けなければならない危険な存在がいます。

今日のタイラボではタイの日常生活で特に気を付けるべき動物や昆虫、爬虫類などを紹介しておきたいと思います。

タイの身近な場所に潜む「6つの危険な存在」を知っておこう

「犬」

日本と同様、タイでもペットとして犬を飼う人は多くいます。

しかしタイではまだ日本のように「狂犬病」が撲滅されておらず、飼い主によってはペットの犬に予防接種をしていないというケースが多々見受けられます。

また野良犬も非常に多く、群れを成してうろついているのをよく見かけます。以上のことからタイでは日本以上に犬に注意を払うべきであることがわかるでしょう。

不用意に近づいたり触ろうとすると噛まれる恐れがありますので、原則的にタイでは得体の知れない犬に近づかないほうが良いでしょう

もし野犬に噛まれるようなことがあれば万が一の可能性に備えて24時間以内に病院で「狂犬病事後接種」を受けなければなりません。

ちなみに狂犬病を発症した犬は必ず二週間以内に死ぬので、自分を噛んだ犬が二週間経ってもまだ生きていたら狂犬病の可能性は幾らか下がるでしょう。

しかし、もしもの可能性がありますし他の感染症の恐れもありますので、例えあまり危険性がないように見えても(噛まれた傷が小さくても)犬に噛まれたなら必ず病院に行ってふさわしい処置を受けるようにしましょう。

 

 

「赤蟻(アカアリ)」

タイには多種多様な蟻が生息していますが危険な種類も存在します。なかでも赤アリは体長約1cmほどで非常に攻撃的で、強力な顎で近づいてくるものに噛みつこうとする習性を持っています。

また人によっては噛まれることによってショック症状やアレルギー反応が出ることもあるようです。

上の写真に写っている少し小さめの赤アリは噛む力こそ弱いですが、人によっては強力なショック状態を起こさせることがあります。

ですので興味本位で赤アリにちょっかいを出すのは避けたほうがいいでしょう。

また赤アリはマンゴーの葉を使って巣を作ることが多いですので、木陰で休む際には頭上に注意しましょう。知らないあいだに服の中に大きな赤アリが、なんてこともあり得ます。

 

「トゥッケー(大型ヤモリ)」

タイでは人気者のトゥッケーですが同時に気をつけるべき存在でもあります。

というのもトゥッケーは噛む力が非常に強く、一度噛み付くとなかなか離さないと言われているからです。

無理に引き離そうとすると大怪我になることもあるようで、もし噛まれたら病院に行って処置してもらう必要があります。

また口に中に雑菌を持っている可能性もあり感染症を引き起こすかもしれません。

家の内外どこにでもいますが、向こうから襲ってくるということはまずありません。

しかし張り付いていた壁から足を滑らして目の前に落ちてくること過去何度か見聞きしたことがあります。

トゥッケーの鳴き声を聞いて楽しむことはできますが捕まえようとはしないほうが良いみたいですね。ちなみに大きな個体はかなり高く売れるみたいですよ。

 

「蠍(サソリ)」

タイにはサソリが普通に生息しています。日本で言うところのムカデぐらいのポジションかもしれません。(もちろんタイにはムカデもいます)

刺されて命を失うほどの危険性は少ないようですが、人によってはアナフィラキシーショックなど何があるか分かりません。何より痛い思いはしたくないですよね。

ちなみにうちの奥さんは家に入ってきていたサソリを暗闇で踏みつけ、怒ったサソリに刺されたことがあります。病院にかかるほどではありませんでしたがしばらく足が腫れて痛かったようです。

基本的にサソリは草木の多いところに生息しています。ですから藪が近くにある家に住んでいる人は特に気を付けましょう。

見つけても興味本位で触ったりせず、ほうきとチリ取りなど使って安全に処理してください。(上の写真はチリ取りで外に逃がしている途中です)

 

「コウモリ」

日本でも夕方になるとコウモリが飛んでいるのをよく目にします。

タイにもコウモリが多く生息しており、上の写真のように日中は大きなヤシの木の影などに潜んでいるのを見ることがあります。

もちろんタイにいるコウモリは人を襲うようなことはないのですが、コウモリを介して感染する病気には気を付けなければなりません。

タイでの事ではありませんが世界にはコウモリから狂犬病に感染した事例もあるようで、狂犬病が撲滅されていない国では気をつける必要があると言えるでしょう。(狂犬病は哺乳類全てに伝染する可能性のある病気です)

それでコウモリを捕まえようとはしないほうが良いですし、落ちている糞などにも気をつけたほうが良いでしょう。木陰で休む際は頭上に注意しましょう。

 

「蚊」

だいたい雨季(6-10月ぐらい)ですが、タイでは蚊によって媒介される「デング熱」が流行する時期があります。

デング熱にかかると40度を超える熱が一週間以上続き、特効薬はなく対処療法は解熱剤を飲んで休むことしかありません。

毎年小さな子供やお年寄りがこのデング熱によって命を落としています。

たかが蚊だと思われるかもしれませんがタイでの「蚊対策」はとても大切です。

デング熱患者が出るとその地方で上の写真のように薬剤が散布されます。つまりその一帯にはデング熱ウイルスを持った蚊がいるということですので薬剤散布を見かけたら特に蚊対策に注意を払われてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

命に関わるほどものからそれほど大事に至らないものまで、日常生活の身近なところに潜む危険な存在についてまとめてみました。

しかしそうした危険もふさわしい距離感と処置を知っていれば多くの場合避けれるものです。

自分の住む地域にどんな危険が潜んでいるのかを知っておくのも海外生活を楽しむ上で重要な事かもしれませんね。

この記事が皆さんのタイでの生活に役立てれば幸いです。

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