日本語にもたくさん「スラング」と呼ばれる言葉があります。いわゆる「俗語」です。
簡単なところで言うと「やばい」とか「マジで」「ガチで」などがありますが、これらはもう普通に日常生活で使われているので、「スラング」と意識されることも少ないかもしれません。
人を傷つけたり不快にさせる汚いスラングは良くありませんが、でも使えたら「ちょっと 粋 な感じの言い回し」ってありますよね?
今日の記事では、タイ語でのそういうちょっと粋な感じのスラングを3つご紹介したいと思います。
使えたらちょっと「粋」かも!?タイ語のスラングを3つご紹介
① 「バナナ バナナ」
まず1つ目は「バナナ バナナ」です。
と言ってもこれは日本語に訳した状態で、スラングとして使うにはもちろんタイ語で表現しなければなりません。
次のように言います。
「กล้วยๆ:クルワイ クルワイ 」
「簡単な」というニュアンスを持つタイ語スラングです。
日本語スラングに変換するなら「楽勝」とか「余裕」って感じかもしれませんね。
《 例 》
バナナは皮をむくのも簡単、種がないので食べるのも簡単、さらには栽培するのも比較的簡単なのでこういったスラングが生まれたのでしょう。
⓶「ブタ ブタ」
2つ目のスラングは「ブタ ブタ」、そうあの豚のことです。
タイ語ではこう表現します。
「หมูๆ:ムー ムー 」
日本語スラングとして「豚」というワードに良い意味が付されることは少ないかもしれません。
だいたい「太い」とか「怠け者」「醜い」というニュアンスを含むことになります。豚自身はあんなに可愛いのに…。
でもタイ語スラングとしてはそのようなマイナスイメージはありませんので、安心して使うことができます。
先ほどの「バナナ」と同じく「簡単」というニュアンスを持つ俗語、言い回しとなります。
《 例 》
主に「簡単な事」という意味合いで使うスラングですので、できれば「ムームー」という前に「เรื่อง:ルアンg (出来事、事柄という意味)」という言葉を付けたほうが伝わりやすいと思います。
言葉が言葉だけに勘違いされたら嫌ですもんね。
タイ人がこの言葉を使っているのを観察すると、「ムー、ムー」というより最初の「ムー」を短く発音し、「ムムー」と言っているように聞こえました。
このスラングを使う際にはその点も意識してみると良いでしょう。
こういった表現が生まれたのは、豚が簡単に飼える家畜としてタイで広く受け入れられているからかもしれませんね。
③ 「ゾウ」
3つ目は「ゾウ」。そうです、あのタイを代表する動物の「象」のことです。
このスラングは主に「仕事」や「活動」について使うそうです。
それで次のように表現します。
「งานช้าง:ンガーン チャーンg 」
直訳すると「ゾウ仕事」、大きな仕事や大変な仕事、とても大切な活動といったニュアンスを持つスラングです。
日本語スラングだと「山のような~」という表現に似ているかもしれませんね。
「チャーンg」だけだと「ゾウ」という意味でスラングとしては伝わりませんので、いつも「ンガーン:仕事、活動」とセットで使いましょう。
《 例 》
タイ人にとって「ゾウ」は「大きさ」の象徴なんでしょうね。いかにもタイ語スラングって感じです。
上で紹介した2つの表現に関してもそうですが、スラングの背景にはまさにその国の歴史、生活習慣ありと感じさせられます。
まとめ
使えるとちょっと粋な感じがする3つのタイ語スラングをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
どれもタイの生活に密着したものが用いられているので、タイの文化、習慣を知る上でも役立つかもしれません。
ぜひ覚えておいて機会があれば使ってみてくださいね!