すべての言語に共通する点だと思いますが、外国人が辞書やテキストで学ぶ言葉と現地の人が使ういわゆるネイティブな表現にはいくらかの違いがあったりします。
もちろんタイ語でもそうした違いがあり同じようなニュアンスの内容でも幾通りもの表現方法が存在します。
言語を学んでいる人にとってよりネイティブに近い日常でよく使われている表現をマスターしていくのは大切なことですよね。
それで今回のタイラボでは「ออก:オーク」という単語を使ってタイ語の「初歩」から脱出した少し高レベルの表現を一緒に学んでいきましょう。
【考えつかない、聞き取れない etc‥】「ออก:オーク」を使って少し高レベルな表現をマスターしよう!
「ออก:オーク」の意味
まずはこの「ออก:オーク(正確な発音はオーk) 」という単語の意味ですが多くの辞書では「出す、出る」と訳されているでしょう。そして次のような補足説明もあるかもしれません。
《 動詞に続いて出発.分離.可能を表す 》
今回はこの「可能」を表す「オーk」の使い方の説明となります。ここで少しタイ語をかじっている人なら可能を表す別の単語「ได้:ダイ」が浮かんだかもしれません。
「ダイ」も「オーk」も可能を表す単語ですがその微妙なニュアンスの違いが大切なポイントなんです。
言葉で説明するより幾つかの例文を見て覚えていただいたほうが分かりやすいかと思います。
「ออก:オーk」を使った例文
・คิดออก:キッtオーk 考えつく、思いつく
「考える」を意味する「คิด:キッt」の後にオーkを付けると「考えつく、思いつく」といった意味の言葉になります。
逆に「考えつかない、思いつかない」というふうに言いたい場合はオーkの前に否定形の「ไม่:マイ」を付けてこう言います。
คิดไม่ออก:キッtマイオーk
《 使用例 》
ここでのオー(ク)は「考えが出てくる」というニュアンスですので「出す、出る」を意味する「ออก:オーk」の使い方としてはイメージしやすいかもしれません。
もしここで「ได้:ダイ」を使って「キッ(ト)ダイ」と言ってしまうとそれは「考えれる」「考えることができる」といった別のニュアンスになってきます。
・ฟังออก:ファンオーk 聞き取れる
「聞く」を意味する「ฟัง:ファン」の後にオーkを付けると「聞き取れる」といった意味の言葉になります。
では、上の例からすると「聞き取れない」はどう言えるでしょうか?
‥次のようになります
ฟังไม่ออก:ファンマイオーk
日本語に訳した場合ここで使われるオーkは上の「考えつく」とは少し違ったニュアンスになってくるかもしれません。
音量や言葉の明瞭さが関係しての「聞き取れる、聞き取れない」といった意味合いになってきます。
「聞ける」という意味の「ฟังได้:ファンダイ」とはまた違ったニュアンスを持つことになります。
《 使用例 》
オーkの使用例をもう一つご紹介しておきましょう。
・อ่านออก:アーンオーk 読める、読み取れる
「読む」を意味する「อ่าน:アーン」の後にオーkを付けると「読み取れる」といった意味の言葉になります。
例のごとく「読み取れない」だと次のようになります。
อ่านไม่ออก:アーンマイオーk
日本語で「読み取る」というと「察する」みたいな意味がありますが、ここでいう「อ่านออก:読み取る」は文字どおり読めるかどうかというニュアンスになってきます。
文字が小さすぎてまたは字が汚くて「読めない」、そんな時に使う表現です。
《 使用例 》
まとめ
いかがでしたか?
この「ออก:オーk」は他にも「พูดไม่ออก:プーtマイオーk:言葉が出てこない」とか「นึกออก:ヌッkオーk:思い出す」といった表現にも使うことができます。
「可能」を表す「ได้:ダイ」を覚えて使えるようになったなら、次は今回の記事で説明したニュアンスで「ออก:オーk」をぜひ使ってみてください。
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