タイに長く住んでいると普段あまり使うことのない言葉も覚える必要が出てきます。
例えば「この書類をラミネートしたいんだけど…」といった感じです。
「ラミネェイ⤴トゥ!」みたいにそれっぽく言ってみるんですけど…なかなか伝わらないんですよね。
またタイ長期滞在者であれば家でD.I.Yを趣味にされている方も多いことでしょう。でもホームセンターに建材などを買いに行ったときになんて言ったらいいのか分からなかったという経験もおありかもしれません。
タイでビジネスを展開されている人もこういったニッチなタイ語の必要を感じるときがあるかもしれません。
ということでこの記事ではいろんな素材のタイ語名称をご紹介していこうかと思います。しっかりと伝わるように発音に関する注意点付きです。
【鉄、プラスチック、ビニール…】いろんな素材のタイ語名称
金属類
低声ですので低い声でまっすぐの発音となります。
読みやすいようにレッ「ク」と表記してありますが、末子音のKはハッキリ発音しません。耳に聞こえるは「レッk」という感じで「ku(ク)」の「u」を発音せず終わる感じです。
※末子音に関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
直訳すると「赤い金」という意味になります。発音の注意点としては「ン」の発音が「ンg」という英語の「ng」の発音になります。
デーンの部分は少し口をだらしなく大きく開けるかたちで発音すると伝わりやすくなります。ここで詳しくは書きませんが「เ」と「แ」の違いです。
お金のことも全く同じ呼び方をしますので、金属の銀を指してハッキリと伝わるように言いたいのであればแร่เงิน(レー ングーン) โลหะเงิน(ローハ ングーン)と言うと「金属の銀」というニュアンスがハッキリして伝わりやすくなるでしょう。
口を横に広げる感じでングーンと発音します。
タイの町には金屋さんがいっぱいあるので注意しているとよく見かけるタイ語の一つです。
「ทองคำ:トーンカム」というとより「金属の金」というニュアンスがより伝わりやすくなります。
ทอง:トーンは少しあごを下げて「オー」と発音する感じです。口をすぼめると「โ」という母音の発音になり別の言葉になってしまうので少し注意が必要です。
こちらは日本語と似ていますので覚えやすいかもしれません。口をすぼめた形で「ルー」と伸ばすのと、アルミ「ニウム」ではなく「ニヤム」と発音するのがポイントです。
こちらは日本語と似ていますが意外と難しい発音の文字が使われています。
最初の「テー」の音は口を大きく開けてだらしない感じで発音する「エー:แ」の音で、次の「レー」は日本人がよく発音する口を横に開けて発音する「エー:เ」の音です。
そこまでシリアスにならなくとも何となく伝わると思うのですが、タイ人からするとその二種類の「エー」は別の文字になりますので、相手があまり理解力示さないタイプですと全く伝わらない場合があります。
「ステーンレーs」という感じで、最後に小さな「s」を入れて発音すると伝わりやすくなります。「su(ス)」の「u」を発音せず終わる感じですね。
トタン:เหล็กชุบสังกะสี(レック チュップ サンガシー)
日本では以前より減ったかもしれませんが、タイではまだトタン屋根の家を多く見かけることがあります。
สังกะสี( サンガシー)だけでもトタンという意味合いで伝わると思います。
発音のポイントは「サンガシー」の「シ―」の部分を下から真ん中辺りにあがる上声(じょうせい)でハッキリと発音することです。
プラスチック・樹脂類
日本ではプラスチックと聞くと固形のものをイメージすることが多いかもしれませんが、タイではビニール袋などの薄い形状のものもプラスチック製品として表現することが多い気がします。
「プラースティッk」という感じで、最後に小さな「k」を入れるイメージで発音すると伝わりやすくなります。
ひとつ上で説明したようにコンビニでもらえる袋やごみ袋、ビニール/ゴム手袋などは、タイではビニールと表現しません(しないと思います)。
町の印刷屋さんなどでビニール製の看板(日本でいうところの横断幕にあたる製品)を作っているところではこのไวนิล(ヴァイニーン)という言葉を使っています。
ちょっと難しい発音ですが、「バ」ではなく下唇を嚙む感じの「ヴァ」を意識しましょう。
最後の「ล」は文字としてだと通常はLの発音になりますが、末子音なので「n」の発音に変わります。
タイの日常生活よく出てくる素材です。例えば車やバイクのタイヤのこともยาง(ヤーン)と言います。
「ヤーン」という同じ言葉でも発音が違うと全く違う意味になります。ゴム:ยาง(ヤーン)はまっすぐな声調(平声) です。
「膜を張る:コーティング」といったニュアンスもある単語です。
先ほど出てきたプラスチックの後につなげて「พลาสติกเคลือบ:プラースティック クルアップ」というとよりラミネートとして伝わりやすいかと思います。
口を横に広げるかたちで発音し、上から下に落ちる下声を意識しましょう。
「クルアップ」といった感じでルアの部分を大きく強調して発音すると正しい発音に近くなると思います。
木材
ひと言に木材と言ってもそれぞれの木の種類によっていろいろ呼び方はあるのですが、とりあえず「木」という素材はไม้(マイ)と覚えてください。
例えばよく売られているユーカリの木ならไม้ยูคา:マイユーカーと言います。ไม้○○:マイ○○という風に後に木材の種類別の名前が付く感じです。
声調は「高声↗
接着剤と圧力をかけて作成されている合板はไม้อัด(マイアット)と言います。
声調はそんなに複雑ではありませんが、「マイ(高声)アット(低声)」と声調の高低差が慣れない人には難しく感じるかもしれません。
「アット」の「ト」の部分はハッキリとは発音しません。この記事でも何度か強調していますがタイ語の末子音に共通する特徴で、「to(ト)」の「o」を発音せず終わる感じですね。
この単語はそんなに複雑な発音ではありません。
ただ最初から最後まで低声ですので、全体的にまっすぐで普通より低い声を意識して発音しましょう。
その他
単語の綴りを見て「?」と思った人は素晴らしい!タイ語をよく勉強されているんですね。ทとรの子音でなんでサーイになるんだろう?と疑問に思われたかもしれません。
答えは「そういうもの」だからです。笑 タイ語ではよくある謎ルールですね。
ท(トータハーン)とร(ロールア)が二つつながると「S」の子音と同じ発音になります。はい、そういうもんなんです。
石材全般をหิน(ヒン)と言います。上声と末子音のnを意識しましょう。
砂利だとหินกรวด:ヒン クルワット、少し大きめの石や岩はหินก้อน:ヒン ゴーンと言って類別できます。
セメントですね。ปูน:プーンの部分は口を尖らす形で発音するウーになります。
こちらに先ほど出てきた砂:ทราย(サーイ)と水を混ぜるとモルタル:ปูน(プーン)になります。
そこにさらに砂利:หินกรวด:ヒン クルワットを混ぜるとコンクリート:คอนกรีต(コーングリート)になります。
そこにさらに鉄筋を入れると…、まぁ、もういいですかね。
暑い気候が続くタイではひんやりと冷たいタイル張りの床が一般的です。
「グラブァン」と表記していますが、実際タイ人の口から聞こえてくるのは「ガブアン」と発音です。
เบื้อง(ブァン)の部分の母音は「เ ือง:ウアンg」という日本にはない特徴的なものです。口を大きく横に開いて発音します。末子音のngの発音も意識しましょう。
個人的によくレンガを使ってガーデニングをするのですが、タイでも各種レンガが売られています。
大きなホームセンターでも変えますが、工房でレンガを作ってばら売りしているお店で買うとさらに安く買えます。形や大きさにもよりますがだいたい1つ/5ー10バーツほどで売っています。
発音に関する注意点は特にないですが、日本人の多くが不得意とする低声ですので「低い音でまっすぐな発音」を特に意識したほうが伝わりやすいでしょう。
こちらも「セラーミッk」と末子音のkを意識して発音すると伝わりやすくなります。
เซ:セーの部分は口をしっかり横に開く感じで発音しましょう。最初に少し書きましたが「เ」と「แ」の違いです。
末子音のkの発音に気を付けましょう。「グラ=ガ」と聞こえるぐらいにできるだけ短く発音するとネイティブに近くになります。
布にもいろいろ種類がありますが、ผ้า○○:パー○○という後に付け加える感じで類別します。例えばシルクですとผ้าไหม:パーマイとなります。
それほど複雑な発音ではありません。有気音(呼気を伴った発音)でパーと上から下がる下声⤵発音を意識しましょう。
先ほどの布と一緒でหนัง○○:ナン○○という後に付け加える感じで類別できます。例えば牛革ですとหนังวัว:ナンウアとなります。
こちらもそれほど複雑な発音ではありません。発音はしませんが最初にหが付くのでその後に続くนังが高子音化されます。
発音記号が何も付いていませんので高子音の第一声調である上声⤴になります。
まとめ
こうして少しまとめてみるだけでも日常生活で触れる機会のある素材って意外とたくさんありますね。
細分化すればまだまだあると思いますが、ここにある基礎となる素材のタイ語名を覚えておくだけでも役に立つと思います。
この記事がタイで生活を楽しまれる人たちのお役に立てれば幸いです。