このブログを見てくださっている皆さんは何かしらタイに関係するものに関心をお持ちでしょう。
もしかすると「タイ料理が大好き」という気持ちをスタートにブログを訪問してくださった人もいらっしゃるかもしれません。
数年前と比べて日本でもタイ料理がずっとポピュラーなものになってきました。
ひと昔前は「トムヤムクン」なんかがタイ料理の代表だったかもしれませんが、今では「ガパオライス」や「カオマンガイ」といった料理を出すお店が増えてきています。
そんなふうにタイ料理が日本に住んでいる人にも広く受け入れられ始めているのを見ると嬉しく感じます。
ということで今日も記事では日本でも作れるタイの美味しいカリカリ揚げ豚、「ムーグロープ」と本格タイ式ピリ辛ソースのレシピ・作り方を動画付きでご紹介したいと思います。
【動画あり】タイの美味しいカリカリ揚げ豚「ムーグロープ」のレシピ・作り方
「ムーグロープ」って?
「ムーグロープ」とはタイ料理の中で広く使われる食材の一つで、カリッカリに揚げたブロック豚バラ肉のことです。
他の料理を作る際に材料として使われるのはもちろん、それ自体を豪快に食べても非常に美味しいです。
ちなみにタイ語では次のように表記します。
「หมูกรอบ:ムーグローp」
「หมู:ム」ーが「豚」という意味で「กรอบ:グローp」が「カリカリしている」「カラッと揚げる」というニュアンスを持つタイ語です。
日本語表記があるタイ料理店とかだと「カリカリ豚」というふうに訳しているのをよく目にします。
さあ、タイ語の説明はこのぐらいにしてさっそくレシピ・作り方を見ていきましょう。
レシピ・作り方
作り方動画を見た後、テキストでのレシピを確認するとイメージしやすいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=j16JLE_X_78&t=138s
ではテキストでも順を追ってレシピを見ていきましょう。
まずは「揚げ豚」の材料から。「たれ・ソース」のレシピは後ほど記載しています。
材料(3人前)
- ブロック豚バラ肉 - 700g
- 塩 - 大さじ3(塩水用)
大さじ1(豚肉用) - お酢 - 大さじ3
できれば豚バラ肉は厚い皮のついたものが選びましょう。油で長時間で揚げることによってその皮がカリカリになりとても美味しく食べられるからです。
どうしても皮つき肉が見つからなければ皮無しでも大丈夫です。でも正直なところちょっと無理してでも皮があったほうがいいなぁー。
中まで火を通すのであまり分厚すぎないほうが良いでしょう。厚いところで5cmぐらいならこの記事の調理方法で十分に火が通ります。
➀ 豚肉に切れ目を入れ濃い塩水で約30分茹でる
まずは豚肉を鍋に入る適当な大きさに切り分け、そして加熱調理の際に中まで火が通るよう皮の部分に切れ目を入れます。
しっかりと切れ目を入れますが下まで全部切ってしまわないように気を付けましょう。
濃い塩水を作り切れ目を入れた豚肉を茹でていきます。上記のサイズの豚肉なら30分もあれば中まで火が通るでしょう。
➁ 茹で上がった豚肉の皮面に穴をあけ、酢と塩を馴染ませて約30分乾かす
豚肉に火が通ったのを確認したなら鍋から取り出し、皮の面にフォークなどでできるだけ多くの穴をあけていきます。
こうすることで次に行う下味も付きやすくなりますし、油で揚げる際に豚肉が弾けるのを抑えることができるんだと思います。
穴をあけ終わったら全体にお酢と塩を馴染ませていきます。こうすることで下味が付き豚肉も柔らかくなります。
しっかり馴染ませたなら風通しの良いところで30分ほど乾かします。食材の傷みが心配ならもう少し長い時間「冷蔵庫」に入れておくのも良いかもしれません。
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水分が無くなってくると皮の面の色が変わってきます。薄いピンク色から茶色へと変わればOKです。
この肉を干す工程ですが、タイだと肉をカゴなどに乗せて日当たりの良い屋外で干しているのをよく見ます。
お日さまの助けを借りてより美味しくなるのかもしれませんね。でも埃が舞い上がってる道沿いで干すのは勘弁してもらいたいです…。
③ カリカリになるまで油で揚げていく
ある程度水分が無くなってきたら油でカリカリになるまで揚げていきます。
ここで一つ注意点☝ 揚げ油の量はあまりたくさん入れずにお肉が半分浸かるぐらいの量にしてください。
というのもこの料理は揚げる工程で豚肉が弾けてけっこう油が跳ねるからなんです。
揚げ物鍋一杯に油を入れていると熱々の油が飛び散って大変なことになりかねません。後片付けの手間を減らすためにも油の量には気を付けてください。
約20~30分と長い時間をかけて揚げていきますので、油が低温のときから肉を入れてもらっても大丈夫です。
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火傷をしないよう気を付けながら油から上げ一口サイズに切り分けていきます。
これでカリカリ揚げ豚「ムーグロープ」の出来上がり!!一口噛むごとにイイ音が響きます。
続いて一緒につけて食べるソースを作っていきます。
本場タイ式ピリ辛ソース
この「ムーグロープ」、基本的にどんなソースにも合うと思います。そのまま食べても塩味が付いていますし、醤油やケチャップ、マヨネーズ、生姜、大根おろしなんかと一緒に食べても美味しいでしょう。
でもせっかくのタイ料理メニューなのでつけダレも本場タイのものをご紹介しましょう。
材料(三人前)
- みじん切りにしたねぎとパクチー - 好みに応じて適量
- ライム - 2個
- 粉とうがらし - 大さじ1/2
- 煎りもち米粉 - 大さじ1
- 砕いたピーナッツ - 大さじ1
- ナンプラー - 大さじ5
- 砂糖 - 大さじ1
作り方は至って簡単。上記の材料を混ぜ合わせるだけでナンプラーの香りとライムのさわやかな味わいが特徴のタイ本格ピリ辛ソースの出来上がりです。
混ぜ合わせたソースを器に入れ「ムーグロープ」の横に並べれば、あっというまに素敵なタイ式アペタイザーに!!お好みでレタスなどに巻いて食べても美味しいですよ。
けっこう油がたっぷりあるのでハッキリ言ってダイエットには不向きだと思います。でも カリッカリの肉汁ジュワァ~ で最高に美味しいですよ!
食べきれず余ったら色んなソースで食べてみましょう。再加熱して他の料理の材料としても幅広く使えます。
日本で材料を手に入れるには…
パクチー、ナンプラー、ライムあたりはちょっと大きめのスーパーならけっこう売ってますよね。
「皮つき豚バラ肉ブロック」「煎りもち米粉」このあたりを日本で探すのが難しいかもしれません。
問題の「煎りもち米粉」はこちらのショップで売っています。検索ボックスに「カウークア(本当はカーオクアだけど…)」と打ち込むと見つかります。
https://asia-superstore.com/product/search
よくお菓子作り用に売られている「煎りもち米粉」は粉が細かすぎて使えません。逆にもち米を買ってきてフライパンで煎り、ミルグラインダーで細かく砕いたら使えるかもしれません。
香ばしい味が何とも美味しいので是非ご賞味いただきたいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タイの美味しいカリカリ揚げ豚「ムーグロープ」と本格タイ式ピリ辛ソースのレシピ・作り方を動画付きでご紹介しました。
ご飯にもお酒にも合いますし、肉を食べたい盛りの若者にはたまらない一品だと思います。
タイ料理パーティーなんかで作っていけたら一躍人気者間違いなしですよ。ぜひ試しに作って食べてみてくださいね。