※2018年3月 リライトしました。
ここ3〜4年で一気に利用する人が増えた「タブレット」、海外で生活しているともはや必需品の域になってきます。
しかしやはり電化製品、故障がつきまといますよね。無茶な使い方をせずとも自然と劣化していくものです。
我が家で使っているiPad miniも、ここ半年ほどバッテリーの減りが激しく、さっきまで100%近くあった残量がいきなり40%程になったりとかなり不安定でしたので常々修理に出したいなぁと思っていました。
この記事では実体験をもとに、タイでiPadの修理を頼むとどれぐらい費用がかかるのか、どんな結果になるのかという部分をご紹介したいと思います。
【実録!! 】タイでタブレットを修理に出した時の話
さていきなり残念なお知らせですが、タイには「Apple Store」がありません。
※2018年現在では近々タイにアップルストアが正式オープンするのではないかという噂が流れています。
しかしアップル社製品正規取扱店として「i-studio」と呼ばれるショップが存在します。そしてアップルの製品の修理を専門とするショップとして「i-care」というお店があります。
これらのショップで修理を出すと期間内ならもちろん保証が効きますし正規品の部品を取り寄せてもらう事ができます。(ショップ店員の言葉を信じるならですが…)しかしそれなりの値段を請求されます。
そこで今回、正規店ではない個人経営の修理店を利用してみました。もちろん幾らかの不安もあったのですが何事も経験という事でのチャレンジです。
今回利用したのは大きなショッピングモールのテナントに入っているパソコン修理屋さん。近所のお店に聞いてみるとApple製品の修理を得意としているお店だそうです。
最初は以前から気になっていた液晶内の汚れと、ベゼル部分の剥がれを直してもらうために持ち込んだのですが、「バッテリーが劣化して来ている、今なら+1000バーツで交換できるよ」との事だったので全て込みで1400バーツでお願いする事になりました。
その料金で合意がつくと店主がふらりと出かけていきます。どこに行くのか尋ねると「この近くの店にバッテリーの在庫があるか確認しに行く」との事。
同じテナント内とはいえライバル店のはずですが基本的には協力体制なのはタイならではの感じですね。好感が持てます。
「1時間ぐらいで作業が終わるからからちょっとブラブラして来て〜」と言われたので適当にモール内を探索し、約束の1時間後に行くとほぼ作業が完了していました。
仕上がりはやはり日本ほどのクオリティではないです。ベゼルの周りに結構ベッタリと接着剤が残っていたので「もうちょっとちゃんと拭き取って」というと、本当にちょっとだけ拭き取ってくれました。
少し残っている汚れも自分で簡単に落とせそうなものだったのでまぁ良しとし、清算してこれにて終了。
帰り際に「今はバッテリー残量があまり無いから早く充電してね」との事でした。(新品のバッテリーなのに残量8%…)
5000円弱で新しいバッテリー(非正規品)への交換とその他補修をしてもらえたのでまぁありかなと家路につく事にしました。
しかし帰りに寄ったカフェで問題が発覚します。
ちょうど電源の使えるカフェだったので直したばかりのiPad miniを充電してみたところ一向にバッテリー残量8%から変化がありません。おかしいなぁと思いながら15分ほど充電しても変化なし…
コレはやばいと思い修理伝票にある携帯電話にかけると先ほどの店主が出ました。状況を説明すると「理由が分からないので申し訳ないけどもう一回店に来てくれないか」との事。
まだそこまで遠くに来てなかったので急いで店に戻り状況を詳しく説明すると従業員総出で(3人)本当に充電ができないのか調べてくれました。
ちょうどiPad mini用のアダプターが無かったらしく(こちらも持って来ておらず)いきなりお店のMacにUSB接続をし始めます。そして画面上に出てきた「このコンピューターを信用しますか?」みたいなメッセージも読みもせず適当にクリック、見事に我が家のプライベートな写真が見ず知らずのタイ人のMac上に表示されました。
と注意すると、「大丈夫、大丈夫、データは保存されてないから…」とか言いながら取り外していました。
結果、どうしても充電がされないのでバッテリーに問題があるのだろうとなり、新しいバッテリーに変えるのでもう少し時間が欲しいとのこと。
すでに夕方5時前だったので「急いでね!」というとそそくさとまたバッテリーを入手しに行きました。
しかしすぐに帰ってきて「今すぐはバッテリーの在庫がないので、とりあえず元のバッテリーに戻すからまた後日来てくれ」と言い始めます。
この時点でこちらも結構イライラ来ていたのですがもう時間も遅かったので、「とりあえず今日のところ全額返金してもらって後日ちゃんと元に戻してくださいね」と言うと、「元のバッテリーがちょっと膨らんでいるので液晶を完全にはめ込めない」「液晶の四隅をテープで留めておくので一応使える」「2日後また来て欲しい」と素晴らしい返答をいただきました。
2日もそんな状態で待てないと伝えると、
みたいな事を言い出します。
堪らず「だったらこのモール外の同業者にバッテリーの在庫確認してもらえますか」と言うと、どうやら心当たりがあったみたいで「じゃあもう少し待って欲しい、1時間もかからないから!」との事でした。
ストレスではち切れんばかりでしたがこのまま帰るわけにもいかず「これでダメだったら何がなんでも元の状態に戻してもらおう」と決意し、じゃあもう1時間だけ待つのでお願いしますという事になりました。
結果、帰ってきたのは2時間後、しかも直らなかったと言ってひどく疲れた顔をしています。
聞くと「三ヶ所ぐらい廻ってそれぞれの場所でバッテリーを入れてみたけど結局充電ができなかった。何が悪いのかわからない、多分大量に仕入れたバッテリーなので粗悪品が余っていたんだろう」というよく分からない言い分でした。
しかも「あなたが充分に時間をくれないからだ」みたいな事も言いだす始末。
もうこちらも疲れ果てていたので強く言ってなんとか全てを元の状態に戻してもらい全額返金してもらいました。
別口でMacbookのバッテリーも注文していたのですが「一連の対応からして信頼できない」とキャンセルする事に。こうしてiPad miniは手元に帰ってきたのですが本当に疲れた1日でした。
『 結論 』
もし可能ならApple製品のような精密家電は日本で直すのがベストでしょう。
最悪タイで修理に出すとしても幾らか値段が高くつきますが「i-care」 など正規品取扱店を名乗っているところの方が良いかもしれません。
特にまだタイ語が不自由なうちはトラブルを避けるためにもマイナーな修理店は利用しないほうが良いかもしれませんね。
もちろん今回利用した店がたまたまハズレだっただけかも知れませんので参考程度にしていただければと思います。
以上、「実録!! タイでタブレットを修理に出した時の話」でした。もし皆さんもタイでPC、タブレットの修理をした経験がありましたらコメント欄から教えて頂ければ嬉しいです。
追記:後日、タイ全土でチェーン展開しており比較的信頼のできるアップル製品修理店が見つかりましたので以下の記事内にまとめています。