じつは先日、ずっと前から購入計画をしていた「ドローン」をついに入手しました。
数年前から比べると圧倒的にドローン人口は増えてきていますが、タイでも比較的手に入りやすい状況になっています。
ただ国が違うとドローンに関する法律や規則も違ってきますので、この記事でタイでドローンを買うとどんな感じなのかを記録しておきたいと思います。
タイでドローンを購入!どこで買うのがおすすめ?保険や免許申請は?
「タイでドローンを買う」ということは?
ご存知の方が多いとは思いますが、ドローンは買ってすぐにどこででも飛ばせるわけではありません。
特に「タイは世界で一番ドローンに関する法律が厳しい」と言われることもあるようで、本体購入後に次の三つのプロセスを経てやっと飛行許可が下ります。
② NBTC(National Broadcasting and Telecommunications Commission)へ登録
➂ CAAT(Civil Aviation Authority of Thailand)でライセンス取得
※カメラを搭載しておらず、同時に重量が2kg未満のドローンに関してはこの手続きは必要ありません
つまり「タイでドローンを買って飛ばす」ということは、この三つの段階をクリアしなければいけないことも意味します。
はっきり言ってそれほど簡単なことではありません。それなりの覚悟を持っての購入となります。
「Dji Mavic air2」
覚悟を決めてドローン買いに行ってきました。
今回買ったのはDji社が今年の4月に発表した新モデル「Mavic air2」です。
どこで買うのがいい?
タイにはまだ公式の「Djiストア」はありませんが、Dji商品の正規輸入販売店や取扱店はいくつも存在します。
そのうちの一つが「Bigカメラ」です。日本でもなじみのあるお店なので少し安心感がありますね。
社名にDjiの名を掲げている正規取扱店もあるのですが、そのほとんどがバンコクなどの都市部に集中しており、田舎住みの私がドローンを買いにわざわざバンコクへというのは少し面倒なので却下しました。
他にもラザダなどのオンラインショップでも買うことができますが、値段はほぼ変わりませんし、結局はそのほとんどがバンコクから送られてきますので何かあった時に問い合わせが面倒くさいかも…ということに。
その点「Bigカメラ」はそれなりの地方都市のモールであればどこでも入っていますし、なにかあった時に購入した店舗に限らずタイ全土にある支店に持ち込みOKとのことでしたので、ここで購入することにしました。
各種手続きは代行へお任せ
実際にBigカメラで買ってよかったと思う点がいくつかあります。
ひとつは先ほど言ったようにタイ全国のBigカメラ店舗が故障時の受け入れをしてくれるということ。
そしてもう一つは購入後に三つの申請手続きの代行をしてくれるという点です。
厳密に言うと申請代行を受け入れている「Dji13 Store」というタイのDji商品正規取扱店に、Bigカメラが必要書類などを全て準備して送ってくれます。
もちろん手数料が発生しますがそこまで高くありません。こちらがその手数料などを含めた価格表です。
私の買った「Mavic air2」だと申請料や一年間有効の保険代、その他手数料を含めて1,613バーツ/約5000円ほどでした。上の値段表通りだと実質手数料は1000円ちょっとぐらいになります。
もちろんバンコク近隣にお住みの方ならNBTCやCAATに直接出向いてご自分で申請するなら、最小限の出費で各種申請を済ませることができると思います。
※NBTCやCAATは以下の場所にあるようです↓
「NBTC:กสทช」
「CAAT:กพท」
オンラインでのCAATへの登録はこちらから可能です。
https://uav.caat.or.th/index.php
でも私のようにタイの田舎に住んでいる者にとっては、行き帰りの交通費や宿泊費、かかる時間やコロナ状況下でのリスクを考えるとこの代行サービスは非常にありがたかったです。
あと単純に自分でいろいろ調べて書くのが面倒くさかったのもあります…。
ドローン保険
タイのドローン保険に関して日本語検索をかけてみると、一番安くても年間3000バーツ/約10,000円というものしかヒットしませんでしたが、Bigカメラで勧められた保険は年間約1000バーツと格安となっています。
ドローン本体への補償は付いていませんがそれなりの内容となっています。
これで年間1000バーツ弱の保険料は安すぎると思いましたので、保険条件の詳細を現在問い合わせ中です。
タイでドローンを買うことの【メリット】
今回Dji製のドローンをタイで買って良かったと思うこと、つまりメリットだと思ったことが二つあります。
①日本で売っているものよりスペックが高い
Mavic air2に関しては基本ほぼ同じスペックですが、日本で売っているモデルの伝送距離が6kmなのに対し、タイで売ってるモデルは10kmまで対応しています。
他のモデルだと電池の容量が日本のものより大きいなど、ドローンを快適に使っていくうえでかなり差が出るようなスペックの違いがあるようです。
またタイで買ったドローンを日本に持ち帰って使用する場合に「技適マーク」が付いているかどうかが重要となってきますが、Mavic air2にはもちろん付いています。
②日本円換算すると安く買える場合もある(2020/09の時点では)
日本で買うと132,000円が一般的な小売価格です。タイでは34,900バーツが一般小売り価格。
わたしが購入したのはこの9月半ば頃ですが、その際にクレジットカードでタイバーツ決済すると約119,700円となり1万円以上安く買うことができました。
為替が円高に振れているときは海外で購入する方が安いかもしれません。
タイでドローンを買うことの【デメリット】
逆にデメリットと感じる点もありました。
① ドローンに関する法律が厳しい
いくらか前述しましたがタイでドローンを飛ばすにはクリアしなければいけない段階が多く、その手続きに時間がかかることからも「旅行ついでにタイでドローンを買ってこちらの映像を撮ろう」という計画は現実的ではありません。
ただ時間をかけて申請手続きができる長期滞在者にとっては、そこまで大きなデメリットではないかもしれません。上記したお店の申請代行サービスを使えばほぼ待つだけでOKです。
②『DJI Care Refresh』のサービスがまだない
個人的にデメリットっぽく感じるのは正直この点だけな気がします。でもドローン操縦初心者にとってはけっこう大切なポイントです。
「Dji」には対象商品を買ってアクティベートしてから48時間以内に限り、購入できるVIP対応のケアサービスプランがあります。
いわば「Apple care+」のようなサービスで、追加料金を払うことで一年間に二回までドローンが壊れた場合に新品に変えてもらえるという保険のようなサービスです。
ドローンの操縦に慣れていない場合、やはり一番怖いのが追突や水没、故障というアクシデントかもしれませんね。
しかしこの「DJI Care Refresh」に加入しておけば、一年間はそうしたアクシデントを恐れることなく練習に励むことができます。
まさに初心者には必須のサービスと言えるかもしれませんが…
残念ながらタイではまだその「DJI Care Refresh」がスタートしていません。
なので個人でドローン機体に補償が掛かる保険に加入するか、もしくは無補償の状態で頑張って操縦スキルを上げるしか今のところ手はありません。
高価な買い物ですので、事前にメリット、デメリットをよく理解してから購入しましょう。
「Mavic air2」開封動画
せっかくなのでタイで買った「Mavic air2 Fly more combo」の開封動画を作ってみました。セット内容はこんな感じです。
空撮映像
まだ許可申請中でライセンスが下りていないので個人の敷地外へは出られませんが、練習ついでに空撮映像を2本撮ってみました。
まとめ
少し長くなりましたが「タイでドローンを購入!どこで買うのがおすすめ?保険や免許申請は?」というテーマでまとめてみました。
聞くところによると、今タイではドローンを購入する人が爆発的に増えているそうです。
実際にタイの観光地で空撮ができるなら、すごく映える映像が撮れそうですよね。
という人がいましたら、ぜひこの記事を参考にしていただければ嬉しいです。。
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