「食事」は世界中どこの国にいたとしても私たちにとって欠かせない習慣の一つであり、同時にその地それぞれの楽しみを提供してくれる要素の一つでもあります。
ですので「食事」に関する言葉はどこの国でも多種多様に存在しており、それらを状況に合わせて使い分けていく必要があります。
例えば「焼く」という一つの単語だけでは多岐にわたる加熱調理を十分に伝えることはできませんよね。
ということで今回のタイラボでは熱を加えた調理法を表すタイ語をまとめてご紹介したいと思います。
加熱調理法を表すタイ語まとめ【炊く 蒸す 燻製…】
① 焼く:ヤーン
まずはオーソドックスな加熱調理方法の「焼く」から。
「ย่าง:ヤーンg 」
フライパンに入った食材を焼く、網の上の食材を直火で焼くなど様々な状況で使える言葉です。
まず最初に覚える加熱調理法タイ語かもしれませんね。
② 揚げる:トート
こちらも非常にポピュラーな調理法である「(油で)揚げる」です。
「ทอด:トーt 」
タイの屋台で売られているご飯には揚げ物がたくさんありますので、自宅で料理をしない人でも比較的覚える機会が多いでしょう。
③ 煮る、茹でる:トム
「煮る、茹でる」というニュアンスを持つタイ語がこちらです。
「ต้ม:トm」
「トムヤムクン」「カーオトム」「トムカーガイ」など、たくさんのタイ料理名にも付いている単語なので自然と覚えている単語かもしれません。
④ 炒める:パット
フライパンや鍋に入った食材を「炒める」ときには次のタイ語を使います。
「ผ้ด:パッt 」
日本語で「炒める」もそうかもしれませんが、比較的小さく切られた食材をかき混ぜながら火を通すときに使う言葉という印象があります。
「カーオパット」「パッ(ト)タイ」など、町の食堂でよく頼むメニューにも使われている言葉ですね。
⑤ 蒸す:ヌン
このあたりから少し聞きなれない言葉が出てくるかもしれません。
「蒸す」という加熱調理方法をタイ語で次のように表現します。
「นึ่ง:ヌンg 」
肉まんやシュウマイを蒸すのもこの言葉を使います。
タイではよくモチ米を食べますが、「モチ米を蒸す」にもこの言葉が使われます。
⑥ 蒸す、焼く(オーブン):オップ
次の言葉は「蒸す」とも「焼く」とも訳すことができます。
「อบ:オッp」
いわゆる「オーブン調理」のことです。
日本語だと「天火:てんぴ」と呼ばれる調理法で、箱状の調理器具に入った食材を上下左右からの加熱する方法の事です。
⑦ 炊く:フーン
「炊く」という意味のタイ語がこちら。
「หุง:フーンg 」
日本語だと一言に「炊く」と言ってもいくつか種類があると思いますが、タイ語ではほぼ一択で「お米」に関して使われます。
ですから「米を炊く:フーンカーオ:หุงข้าว」とセットで覚えておくと良いかもしれませんね。
⑧ 茹でる:ルワック
タイ語で「茹でる」は次のように言います。
「ลวก:ルワッk 」
「温野菜」を作るときなんかに使えますね。
例えばクイッティアオ(タイの麺料理)を食べに行って付属の野菜をさっと湯通ししてもらいたいときなどに使えます。
⑨ 温める:ウン
「温める」は次のように表現します。
「อุ่น:ウン 」
電子レンジで食材を温めるときなどに使えます。他にも温水を「นำ้อุ่น:ナムウン」と言います。
この言葉には適度に高温なニュアンスが含まれますが、グツグツと沸騰しているような状態にはまた別の表現を使います。
⑩ 沸騰させる:ドゥアット
その「グツグツと沸騰しているような状態」を指す意味のタイ語がこちら。
「เดือด:ドゥアッt 」
調理段階で「一度沸騰させて…」なんていうのもありますから覚えておきましょう。
⑪ 焚きつける、炙る:パオ
「鰹のたたき」なんかを作るとき強い火力で一気に火を通しますよね。
日本語だと「焚きつける」「炙る」になるんでしょうか?そんなニュアンスのタイ語がこちら。
「เผา:パオ 」
まぁ何となくですが、「焼く」の激しいバージョンって感じでしょーか?
この言葉が使われている料理名の例として「クンパオ」「プラーパオ」なんかがありますね。
なんかこう…強火でブワーっと焼いてる感じです。
⑫ 串焼き:ピン
加熱調理方法というか「料理の種類」に近い気もしますが…タイ語で「串焼き」は次のように言います。
「ปิ้ง:ピンg 」
まぁでもれっきとした加熱調理法ですね。
「ムーピン(豚の串焼き)」「ガイピン(鳥の串焼き)」なんてタイ語をよく聞きますね。
日本の焼き鳥はまさにこの言葉が使われる調理方法です。
⑬ 焙煎:クア
コーヒー豆、大豆、ゴマを焙煎するときは次のタイ語を使います。
「คั่ว:クア 」
材料を火にかけて、動かしながら水気が少なくなるまで熱する調理方法のことです。
「煎る、炒る」といった表現もしますね。
この表現を使えるようになっているなら完全にタイ語中級者以上でしょう。
私は数年前からコーヒー焙煎をするのを趣味としているのでそのタイミングで覚えました。
まとめ
加熱調理のニュアンスを持つタイ語をご紹介しました。
調べているとまだまだマイナーな表現がありそうなので、随時記事を更新する形で増やしていきたいと思います。
ぜひ覚えて使ってみてくださいね!