※この記事は以前書いたものをより詳しく改変したものです。いくつかの情報を追記していますのでぜひご覧になってください。
タイでの生活で何が大変かというと、誰もが「言語」と答えるでしょう。
私もタイの生活が6年目に入っていますがやはり最初はずいぶんと苦労しました。
「あんなクルクルした文字、読めるようになるはずない」「声調言語なんて発音できる気がしない」
タイでの生活を始める前よく思った点です。実際、日本でお会いする人たちからも同じようなコメントをお聞きします。
ご安心ください!上記の二点はタイに移住してしまえば時間と共に解決されていきます。とりわけタイ語を習得しようと努めて勉強している人は早い段階であのクルクル文字を解読できるようになると思います。
でもできるだけ早く、そして効率的にタイ語を勉強したいですよね。ということで今回のタイラボではタイ在住者目線でおすすめできるタイ語辞書をご紹介したいと思います。
【必見】これさえあればタイ語マスター?タイ在住者目線のおすすめタイ語辞書「タイ日・日タイ 簡約タイ語辞典(合本) 著:松山 納」
おすすめのタイ語辞書は?
さて本題に入りますが、タイ語の勉強に欠かせないのが「辞書」です。
最初は「はじめてのタイ語〜」といったタイトルの参考書を使って勉強を始める事が多いかもしれませんが、いずれ必ずタイ語辞書が必要になってくるでしょう。
しかし残念なことに日本の書店で手に入るタイ語の辞書はそう多くはありません。おそらく一つの店舗に一種類あれば良いほうではないでしょうか。
そしておそらくその一種類の辞書というのが、三省堂が編集出版している「デイリー 日タイ英、タイ日英辞典」だと思います。
このデイリーの辞書も使えなくはないのですが、努めてタイ語を勉強している人にとって早い段階で物足りなさを感じてしまうのも事実かと思います。
個人的な観察ですがデイリー辞書に載っているタイ語は、単語によっては日常会話ではあまり使わない「書き言葉」が使われていることが多いように感じます。
実際にタイ人に辞書にある単語を使って話しかけてみてイマイチ伝わらなかったことがあります。(特に日→タイ部分の訳が甘い気がします)
扱われている単語数もそこまで多くないのでタイ語の勉強を進めていくにつれ載せられていない単語が気になり始めると思いますし、発音表記がカタカナっていうのも正確な発音を目ざす人にとって物足りなさを感じるかもしれませんね。
ただ日本語で言葉を探しやすいですし、メジャーな言葉はほとんどカバーしていますのでタイ語の勉強スタート時には使いやすい辞書かもしれません。
値段も約3000円ほどでお手軽ですしね。英語に訳されているのもタイ語の正確な意味をつかむ上でポイント高いと思います。
じゃぁタイ語ヘビーユーザーを満足させる辞書は?ってなりますよね。
では満を持してご紹介しましょう!これさえあれば専門的なタイ語もほぼカバーされているという辞書を!
その名も
タイ日・日タイ 簡約タイ語辞典(合本)著:松山 納(マツヤマ オサム)
です!
では詳しくこの辞書の特徴を見ていきましょう。
簡約タイ語辞典(合本)の特徴
収録語数-タイ日の部:見出約10,000語、連語(複合語・慣用句)20,000語。日タイの部:見出約12,000語、熟語6,000語。
「簡約タイ語辞典」「日タイ辞典」の合本で、よりタイ日と日タイの照合が容易になり、語彙、派生語、用例の関連ができ、数倍に活用できる辞書です。
タイ日では声調符号をつけた見出語、連語の後に、日タイでは訳語の後に主にHaas方式によるローマ字発音記号を付けてあり、国語辞典の字母順に現代の生きたタイ語(日本語)による正確な訳がなされています。
タイ日の部分は字母順の熟語本意の辞典で両部に原語を示したほか、口語、詩語、方言など語の位相、普通名詞の用いるべき類別詞を示すなど利用者への便宜をはかった仕様となっています。
タイ語を学ぶ上で大切な略語表、タイ国県名一覧、時間名称一覧、主要類別詞一覧の嬉しい4付録付きというのもポイント高いですね。
実際に私も買って使っているんですが、この辞書さえあればタイの生活で目にするほとんどの単語を調べることができます。
タイ語には昔の言葉で今はあまり使われていない言葉ってのもあるんですがそうしたマイナーな単語もカバーしてる辺り、恐れ入ります。
またローマ字発音表記ですので無気音、有気音の違い、末子音の違いなども見分けやすくなっています。
あえて不満な点を挙げるなら日本語の部分が古い言葉が多い感じがします。まぁ1998年に発売され今なお使われているのでしょうがない気もしますが。
さて、ここまでお勧めすると気になるのはそのお値段ではないでしょうか。
まず言っておきますと決して安くありません。というか本に出す価格としてはかなり高額です。
でも「辞書」であることを考えるなら、そしてマイナー言語であるタイ語に対してのその情報量を考えるなら妥当な値段とも感じます。
その価格、 14,000円+税 です。
書店にはまず置いていないので取り寄せてもらう必要があるでしょう。今ではインターネット上から買うこともでき、そのほうがお得に買えますのでおすすめですよ。
もし今お持ちの辞書に物足りなさを感じていましたら「タイ日・日タイ 簡約タイ語辞典(合本)著:松山 納」、チェックしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
新たな言語を学ぶにはお金も時間も労力も掛かりますね。しかも今回ご紹介した辞書はそこそこ高額ですので、「ちょっとタイに旅行に~」という方にはおすすめではありません。
ちょっと旅行へという方にはこちらがおすすめ。
しかし本気でタイ語に取り組んでおられる方、タイへの移住を計画されている方には、ぜひこの「タイ日・日タイ 簡約タイ語辞典(合本)著:松山 納」を一冊持っていていただきたいと思います。
もしご夫婦でしたら一冊は「デイリー」もう一冊は「タイ日・日タイ 簡約タイ語辞典(合本)」という方法がおすすめです。
払う労力は多大ですが、新たな言語習得は私たちに新たな世界観を見せてくれます。自身の経験上ですがタイ語習得にかかった労力はきっと彩り豊かな形で報われると思います。
このブログを見て下さっている方のほとんどはタイでの生活に関心を持っておられる方だと思います。一緒にタイ語の勉強がんばりましょう!