日本にいると「お札のデザインが変わる」というのは滅多にないことです。
パッと思い浮かぶのは2000年に沖縄サミット開催を記念して発行された2000円札でしょうか。
その後2004年には5000円札のデザインが「新渡戸稲造 → 樋口一葉」へ、1000円札のデザインが「夏目漱石 → 野口英世」に変わりました。
調べてみると、2014年に5000円札のホログラムの大きさと形が変わるというマイナーチェンジがあったみたいですね。
しかしタイではけっこう頻繁にお札のデザインが変わります。というかタイでは一時的な記念紙幣がよく発行されています。
そしてこの度、タイ王国の中央銀行より新デザインの記念紙幣が流通されるという発表がなされました。
まもなく目にするであろうタイの新デザイン記念紙幣がどんなものなのか、一足先にタイラボでご紹介したいと思います。
後半にはこれまで発行されたレア紙幣も紹介しています。
タイ銀行が新しい記念バーツ紙幣を発行&タイのレアなお札【財布をチェック】
新デザイン
こちらが発表された新しい記念バーツ紙幣のデザインです。
※画像引用:https://www.prachachat.net/finance/news-8513
今回発行されるのは20バーツ、50バーツ、100バーツ、500バーツ、1000バーツ紙幣の計5種類、つまり現行のバーツ紙幣すべてに記念紙幣としてデザイン変更が加えられることになります。
それぞれの金額に割り当てられたカラーは、現行のものと変わらずそのままのようです。確かにもし色が変わるとしたらそこそこ大きな混乱が起きそうですもんね。
紙幣の表(画像左側)のデザインは統一されています。お年を召されてからのタイ前国王ラーマ9世、プミポン国王の肖像画となっています。これは現行の紙幣とほぼ変わらないデザインです。
大きな違いは紙幣裏面(画像右側)でしょう。プミポン国王の幼少期からの様子が順を追ってデザインされています。
いつから流通するの?
タイ銀行のホームページによると、これら新デザインの記念紙幣はタイ暦2060年(2017年)の9月20日より流通することになっているようです。
วันประกาศออกใช้ ลงวันที่ ๒๐ กรกฎาคม ๒๕๖๐
วันจ่ายแลก วันที่ ๒๐ กันยายน ๒๕๖๐
※引用元:https://www.bot.or.th/Thai/Banknotes/HistoryAndSeriesOfBanknotes/Pages/comm_KingRama9_Detail.aspx
ということは今からおよそ1か月後にはこの新しい記念バーツ紙幣が流通し始めるということですね。
この紙幣を手に入れた誰かが、うっかり使ってイサーン地方に住む私の財布に届くことはありえるのでしょうか?今後の小さな楽しみです。
他にもあるレアな記念紙幣
上であげたもののほかにもタイではことあるごとに記念紙幣が発行されています。
あからさまにスペシャルなデザインは除外して、財布に入っていたらうっかり間違って使ってしまいそうな記念紙幣をまとめてみました。
※下記画像はすべてタイ銀行公式ホームページより引用
タイ暦2559年(2016年)発行 記念500バーツ紙幣
タイ暦2558年(2015年)発行 記念100バーツ紙幣
タイ暦2555年(2012年)発行 記念100バーツ紙幣
タイ暦2553年(2010年)発行 記念100バーツ紙幣
表のデザインが一般的に流通しているバーツ紙幣とほぼ一緒なので、ひょっとすると裏面を見ずうっかり使ってしまう人もいるかもしれませんね。もちろんこれらのお札には、現在プレミア価格が付いています。
…この記事を読んでいるタイ在住の方々が、財布の中をチェックしている姿が目に浮かびます 笑
まとめ
いかがでしたか。
思わず財布をチェックしてしまいたくなる記事だったのではないでしょうか。少なからず私は、この記事を書くための情報収集をしながら自分の財布をチェックしました。
日本でも古銭や記念紙幣を集めている方が多いですよね。ほかにも印刷ミスや鋳造ミスのお金もコレクターにはたまらないアイテムと聞きますが、外国のお金でもそこらへんを楽しめるかもしれません。
こちらの記事も参考になさってみてください。
またそのうち、プレミア価格の付いているタイバーツ硬貨の特集もしようかと思っていますので、興味ある方はサイドバー内の「購読ボタン」からぜひタイラボの読者登録(メールを登録するだけ。もちろん無料!)をなさってください。
レアタイバーツ硬貨特集記事アップしました。