タイにたくさんの日本企業が進出しているのをご存知の方は多いことでしょう。
「HONDA」や「MAZDA」などの自動車メーカーをはじめ、「NEC」「伊勢丹」「Gulliver」など多くの日系、日本企業がタイに進出し活躍しています。
しかし最近では日本人が運営するタイを拠点としたスタートアップ企業に注目が集まっています。
その中でもここ数年、特に注目と高い期待が寄せらているのが「Omise」という会社です。
今回のタイラボではこの「Omise」について調べてみましたので、少しまとめておきたいと思います。
タイでよく見かける「Omise」ってどんな会社?「Omisego」ってなに?
「Omise」って何をしている会社?
こちらが「Omise」の公式ウェブサイトです。
上記ウェブサイト内に「Omise」が提供するサービスについて次のような説明がなされています。
《 Omise について 》
オンライン決済「Omise Payment」は、数行のコードを実装するだけで、主要5ブランドのクレジットカード決済を導入できるサービスです。エンジニアが導入しやすいREST APIをはじめ、RubyやPHPなど多数ライブラリ、モバイルSDK、そしてECカート用プラグインをご用意しています。
つまり簡単に言うとインターネット上での決済を代行するサービスを提供している会社だということですね。
このブログを見に来てくださっている方の中にも、インターネットを介してショッピングをされる方が多いことでしょう。その際にインターネット上で安全でスピーディーな支払いをするために必要となってくるのが「決済会社」です。
もし自分でECサイトなどを運営している人であればその必要性を感じたことがあるかもしれませんね。
「Omise」の注目できる点① 「セキュリティ」
実際に決済サービス導入を考えている人にとって最も気になるのは「セキュリティ」、つまり「どれだけ安全か」ということではないでしょうか。
ここで「Omise」が準拠している国際セキュリティ基準「PCI-DSS」に注目してみましょう。
wikipwdeiaでは以下のように説明されています。
PCIデータセキュリティスタンダード(PCI DSS:Payment Card Industry Data Security Standard)は、 クレジットカード情報および取り引き情報を保護するために2004年12月、JCB・American Express・Discover・マスターカード・VISAの国際ペイメントブランド5社が共同で策定した、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準である。 2016年4月28日に改訂版であるV3.2が発表された。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/PCI%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89
簡単に言うと、世界で最も多くの人たちに使われているクレジットカード会社が「安全に取引するためにこのレベルに合わせてね」と言って制定した基準に「Omise」は完全に従っているということです。
例えるなら…
トヨタ、ニッサン、ホンダ、ダイハツ、スズキといった超有名自動車メーカーが会議をして決めた「安全な自動車づくりのための共通規格」があったとして、新たな自動車メーカーがその規格に完全に従って車づくりを行っているようなものです。
たとえ新規参入の会社であったとしても十分信頼に値する理由になりますね。
しかも「Omise」では「年に一度の監査チェックを経て更新を行い、決済環境の安全性を担保している」「すべての取引は、Omiseサーバー上で暗号化された上で安全に処理されている」「24時間体制で全取引をモニタリングしている」ということなので、セキュリティー面での強さはかなり信頼のおけるものと言えるでしょう。
もし「国内外の人を対象に商品を販売するECサイトを作ろうと思っている」、「タイで会社を立ち上げる予定がある」という方はセキュリティー面で信頼のできる「Omise」に関心を持たれるかもしれませんね。
詳しくは「Omise」公式ウェブサイトをご覧ください。
「Omise」の注目できる点② 仮想通貨「Omisego:OMG」
「Omise」の名前を世界に広めることになるかもしれない、もしかしたらすでにそうなりつつあるのかもしれない、その一つの理由がこの「Omisego」です。
みたいに思ったそこのあなたっ! イイですねっ!! 私も数か月前まではそんな感じでした。
でも大丈夫。人は疑問を持ちその答えを知ろうと質問することによって成長していくんです。
どうぞ今日の記事で「Omisego」が何なのかだけでも覚えていってくださいね。
「Omisego」とは、ものすごくざっくり言うと「ビットコイン」に代表される仮想通貨、暗号通貨の一種です。
もうちょっと詳しく言うと「モバイル端末同士で送金・決済できるウォレットアプリケーション内で使う仮想通貨」のことです。
「いや、その前にビットコインとは…仮想?暗号?やだっ、怪しい!」という方は以下の記事で分かりやすく簡単に、そして丁度よいボリュームで説明されていました。
https://wpl001.net/trend/bitnoin
今まさに激アツの「暗号通貨」市場に「Omise」が参入しているって凄いことですね。…いや本当にすごいことだと思います。
「OMG」という通貨単位を持った「Omise」独自の仮想通貨トークンはすでに日本でも注目を浴びつつあります。「OMG」とも表記されることが多いです。
詳しくは「Omisego」公式ウェブサイトをどうぞ。
しかしあくまでこのブログは「役立つタイ情報特化型ブログ」、なのであえてここで仮想通貨について詳しくは書きません。
またタイラボが仮想通貨購入を推奨しているわけではないことも言い含めておきたいと思います。
「Omise」「Omisego」の展望
この「Omise」という会社、そして上で説明した「Omisego」というが海外在住の日本人にどう関係してくるかということには触れておきたいと思います。
今の時代インターネットを介して世界中の人と触れ合うことができ、ことに商売においては世界中の人が販売ターゲットとなる時代です。
また先ほども触れましたが海外で起業を考えておられる人も少なくないでしょう。
そういったケースで問題となってくるのが「国際間のお金のやり取り」。
例えばタイで起業をかんがえている日本人がその準備金をタイ国内に持ち込むにはなかなかの時間と手間がかかり、さらに銀行間を経由するにあたって決して少額ではない手数料が発生してきます。またその国の銀行口座が無いと不都合が生じるといった事態も少なからずあり得ます。
実際私もタイで自動車を購入するに際して、急遽日本からの送金を必要としたことがあったのですが、かなり面倒な手間とコストがかかりました。
もし「Omise」や「Omisego」がタイの企業にいっそう普及すれば上のようなケースでかなりの時間や手間、コストを抑えることができるようになるでしょう。
実際すでに「Omise」はタイマクドナルドと業務提携をしオンライン注文時の決済サービスを行うことになっているようです。
ほかにもタイ大手携帯電話キャリア、タイの金融庁とも提携をしているようなので今後の益々の進展が気になりますね。
また日本では銀行口座もクレジットカードも持っていて普通というのが一般的な概念ですが、アジア諸国では銀行口座もクレジットカードも持っていないという人がまだまだたくさんいるのが現状です。
しかしそれでもスマートホンやタブレットの普及率は素晴らしく、ほとんどの人がそれらを手にしておりインターネット環境も整いいつつあります。
そういった分野でも将来性を感じさせられるのがこの「Omisego」です。以下のYouTube動画でそのあたりが語られており、「Omisego」の根底にある考えだという印象を受けました。
以上のことから、アジア諸国で起業を考えている人、事業を拡大しようとしている人にとって、「Omise」「Omisego」はかなり注目すべき存在ということになるかもしれません。
まとめ
ほんとにざっくりとしたところだけですが「Omise」というタイに本社を置く企業についてご紹介しました。
バンコクにいると、以前このタイラボでも紹介した「Flare:フレア」のサービスを使った「Omiseカー」を目にすることも多いようですね。
今後も「Omise」の活躍に期待大ですね。
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