この記事は、数日前に書いた「大学を卒業していなくてもノンイミグラント-B (教師)を取得する方法」の続きとなります。
【続き】大学を卒業していなくてもノンイミグラント-B (教師)を取得する方法
「アシスタント教師 or ボランティア教師」として受け入れてくれる学校が見つかったら
「アシスタント教師 or ボランティア教師」として受け入れてくれる学校が見つかったなら、晴れてビザ申請への道が開けたことになります。
要求書類は基本ノンイミグラント-B (教師)と同じです。
もし現在所持しているビザの有効期限が14日間以上残っている場合は、タイ国内でのビザの切り替えが可能です。各管轄のイミグレーションにて申請となります。
ビザの日数がない。もしくはビザなしの場合、国を超えての申請&取得となります。各国のタイ大使館で取得です。
なお、日本で取得する場合は東京タイ大使館での必要証明は以下のURLに記載されています。
以下の書類が必要となってきます。
- 有効な旅券 (有効期限が6カ月以上有効なもの、査証欄の余白欄が1ページ以上あるもの)
- 申請書 全ての欄を記入し、申請者が署名したもの
- 申請者カラー写真1枚 (サイズ 3.5×4.5cm)*申請書に張り付けてください
- 日本国籍以外の申請者は在留カードのコピーまたは外国人登録証明書コピー。また申請時に原本を提示(有効期限が3ヶ月以上あるもの)更新中の方は、入国管理局が発行した在留期間更新許可申請の申請受付票のコピーを提出すること(申請時に原本を提示)
- 航空券または予約確認書コピー 申請者名、便名、タイ入国日、出国日の記載必要
- 経歴書 全ての欄を記入し、申請者が署名したもの
- 招聘状/契約承諾書原本 タイの教育機関/将来の雇用主発行 PDF、コピー、ファックス不可
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とまぁ、かなり事細かく全部で13項目の必要書類が列挙されています。見てるだけで疲れますね…。
要求書類は各国のタイ大使館によって多少異なりますので、必ず各大使館のウェブサイトをご覧ください。
正直、日本での申請には必要書類が多いと感じています。では、ほかの国のタイ大使館ではどうでしょうか?
ビザ申請に必要な書類
例えば、ベトナム・ホーチミンでの要求資料を見てみましょう。
2. DOCUMENTS REQUIRED
- Passport or travel document with validity not less than 6 months
- Visa application form completely filled out
- Recent (4 x 6 cm.) photograph of the applicant
- Letter of acceptance from employing institute or school in Thailand.
- Letter of approval from government agencies such as the Office of the Private Education Commission, the Office of the Basic Education Commission.
- Evidence of educational qualification such as diplomas or teaching certificates.
- School license or business registration, list of shareholders and school profile.
- Applicant’s resume.
- Police certificate verifying that applicant has no criminal record or equivalents or letter issued by authorised agencies in applicant’s country. (The requirement of the submission of such police certificate is optional. The applicant must submit it if consular officer requests he/she to do so. This requirement is effective as from May 2007)
- Consular officers reserve the rights to request additional documents as deemed necessary
翻訳すると、
1. 有効な旅券(有効期限が6カ月以上有効なもの、*査証欄の余白欄が1ページ以上あるもの)
2. 申請書 全ての欄を記入し、申請者が署名したもの
3. 申請者カラー写真1枚 (サイズ 4×6cm)
4. 招聘状/契約承諾書原本 タイの教育機関/将来の雇用主発行
5. 私学教育委員会、基礎教育委員会などタイの所轄省庁発行からの承認状
6. 卒業証明書または教員資格証明書などの教育上の資格の証明書
7. タイの文部省または所轄省庁発行の学校許可書またはビジネス登録、株主名簿、学校のプロフィール
8. 申し込み者の履歴書
9. 無犯罪証明書。申請者に犯罪記録がないことを証明する警察証明書または同等のもの、国の認可機関から発行された証明書
(警察証明書の提出の要件は任意であり、領事官がそれを要求する場合には提出しなければならない。2007年5月より)
10. 領事官は、必要に応じて追加の書類を要求する権利を留保します(*追加の書類もありうる)
どこの国にあるタイ大使館でも基本的には同じなのですが、ここ在ホーチミン タイ大使館は要求事項のレベルが少し低くなっています。
しかし、赤マーカーでチェックした要求事項の⑤と⑥がいまいちピンと来ないかもしれませんね。少し詳しくご説明したいと思います
「私学教育委員会、基礎教育委員会などタイの所轄省庁発行からの承認状」とは
5.私学教育委員会、基礎教育委員会などタイの所轄省庁発行からの承認状
これは前回の記事でも紹介した「คุรุสภา:クルッサパー」という機関が発行している証明書です。日本で言うところの教育委員会のようなものですね。
“KHURUSAPHA” (The Teachers Council of Thailand)(文部省認可)
http://site.ksp.or.th/home.php?site=englishsite
これも前回の記事で書いたことですが、実はクルッサパーが公に「アシスタント教師(วิทยากรพิเศษ)」もしくは「ボランティア教師(ครู่อาสาสมัคร)」には
クルッサパーからの教員証明書は必要ないと発表しています。
しかし、この上記の内容はイミグレーション並びに大使館ではほとんど、認識されていません。「大卒でないとダメだ!」と一点張りのところもあります。
ではそれを証明するにはどうしたら良いでしょうか?
クルッサパーは各県にデスクを設置しています。どうぞそちらの窓口で相談し、その証明書を作ってもらうのが一番早く正確です。
卒業証明書または教員資格証明書などの教育上の資格の証明書
6. 卒業証明書または教員資格証明書などの教育上の資格の証明書
「または」という言葉に注目できます。
タイ在住の友人が試した結果ですが通常の高卒や専門学校、短大の卒業証明書でも問題ありませんでした。
ですので上で説明したとおり、クルッサパーからの証明書を持っていくなら大学卒業証書以外でも大丈夫だということになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。少しマニアックな情報ですね…。
「アシスタント教師 or ボランティア教師」として受け入れてくれる学校側の協力さえあれば、少なくともベトナムホーチミンのタイ大使館での上記の書類に関しては揃えることができるものとなっています。
大卒ではない方が、ノンイミグラント-B (教師)を取得検討をされている方はどうぞお試しください。
注記:上記の方法が全てのイミグレーション、タイ大使館、各県のクルッサパーのデスクで可能かどうかを証明するものではありませんのでご注意ください。