このブログを見てくださっている人の中には、タイで車やバイクに乗っているという方も多いでしょう。
そうすると数週間に一度はタイヤに空気を入れるという必要も生じてきます。
日本だとガソリンスタンドのスタッフがサービスで入れてくれたり、セルフのスタンドでも自分で入れる用のものが備えついていたりします。
タイのガソリンスタンドの敷地内にもセルフの空気入れ機が備えついているところが多いのですが、その機械の使い方が分からない!という声をよく聞きます。
ニッチすぎる記事かもしれませんが、今回は「タイのガソリンスタンドにある空気入れの使い方」を説明していきたいと思います。
【ニッチすぎ!】タイのガソリンスタンドにある空気入れの使い方
タイGSにある空気入れマシーン
タイのGS(ガソリンスタンド)によくある空気入れ機はこんなの。写真はタイ大手ガソリンスタンド「ป.ต.ท :ポートートー」にあるものです。
機械の上には「จุดเติมลม:ジュッ ドゥーム ロム」(空気入れポイント)と書かれています。
そしてその下には何やらコントロールパネルのようなものがついた機械があり、ホースが付属しています。
パッと見た感じ、パネル上でどれぐらい空気を入れるかを設定したのち、ホースをタイヤに繋ぎ空気を注入することは分かります。
なので問題となるのはパネル上での設定ですね。ではその使い方を見ていきましょう。
使い方①
パネルはこんな感じです。
4つのボタンらしきものが見えます。
左下にあるボタンには「unit of maesurement」と書いていますので空気圧単位を変更することができるのかもしれません。
右下のボタンは「flat type only」とあるので扁平のタイヤ専用なのかもしれません。
よく分からないのでこの2つのボタンは触らないことにします。
ですので4つあるボタンのうち、実際に設定する際に触るのは上の「−」と「+」マークの付いたものだけとします。
となると簡単ですね。上の2つのボタンを押して希望する空気圧を設定すれば良いわけです。
しかしそこで問題になってくるのが空気圧の単位です。写真では「psi」という単位が用いられているのが分かります。
ではちょっとここで、空気圧の単位と実際にちょうど良いタイヤの空気圧についてまとめておきましょう
空気圧の単位&ちょうど良いタイヤの空気圧ってどれぐらい?
まず「空気圧の単位」についてですが、一般的に日本でよく使われるのは「kgf/cm2:キログラム/平方センチ」という単位です。
整備士の人が「空気圧○キロ」と言うとだいたいこの単位です。最近では「kpa:キロパスカル」もよく使われています。
しかしタイで主に使われているのは上の写真にあった「psi:ピー エス アイ」や「kpa:キロパスカル」といった単位です。
時折「bar:バール」という単位も使われますが、これは上で説明した「kgf/cm2:キログラム/平方センチ」と同じ値になるようです。
ということで、単位が「psi」や「kpa」の場合どう計算したら良いかということですが、日本でよく使われている「kgf/cm2」を基準とすると次のようになります。
「psi」に0.07をかけたものが「kgf/cm2」、反対にすると「kgf/cm2」の約14.2倍が「psi」。
「kgf/cm2」の約100倍が「kpa」です。
ということで、「psi」の7倍が「kpa」ということにもなります。
「おい!タイラボ!ちょっと分かりにくいぞ!」という方はこちらをどうぞ↓
次に「ちょうど良いタイヤの空気圧」つまり適正空気圧についてですが、これは車種やタイヤによって変わってくるので「これ」というのを一概に言えるものではありません。
しかしタイラボはあえて言い切ります。
普通車なら2.2から2.5kgf/cm2、先ほどの計算表に当てはめると31〜35psi、220〜250kpa、ということになります。
タイのよくある110〜125ccぐらいのバイクなら…二輪は危険性がバイクより高いので無責任に発言できないですね。
参考までに私が普段基準としているのは前輪175kpa、後輪200kpaぐらいです。
タイヤ自体や車体に適正空気圧が書かれていることが多いので各自ご確認なさってください。
使い方②
ということで、空気入れ機の使い方に戻りましょう。
上記の情報を元にパネル上に空気圧を設定します。
今回はちょっと少なめの32psiに設定しました。設定はこれだけでOK!
そして横から出ているホースをタイヤの空気注入口に押し付けます。
このタイプの空気入れ機は強く押しつけることで自動で空気が注入されます。
「シュコー…シュコー…シュコー」という感じに段階的に空気が注入され、設定した空気圧に到達すると自動でストップします。
以上で空気入れ完了です。簡単ですね。
機械上の看板にも書かれているように、使い終わったホースはきちんとまとめて元あった場所に戻しましょう。それが「マナー=มารยาท:マーラヤー(ト)」です。
中には手元にグリップがあり、手動で空気注入するタイプのものもあるかもしれませんが、「ป.ต.ท :ポートートー」に多く見られるのは上記のタイプです。
「ป.ต.ท :ポートートー」以外の小さなガソリンスタンドにはもっとアナログな空気入れ機が置かれていることがあります。
もちろん手でポンプして空気を入れるようなものではありませんが、「手元のグリップを押している間空気が注入され続け、止めるとメーターのところに現時点の空気圧が表示される」というものが多いような気がします。
そういう古いタイプのでも空気圧に関する知識があれば対応できますね。ただメーターが壊れて作動しないものも多々ありますでお気をつけください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タイの空気入れ機についてちょっとだけ説明しようかと思っていたのですが、以外としっかりした記事になってしまいました。
かつて私もタイに来たばっかりの時は、セルフでの空気の入れ方が分からず困ったことがありました。
闇雲に挑戦するのが怖くて近くにいるタイ人に聞いてみるのですがよく分からず、結局トライするもタイヤに空気が入ったのか、それとも逆に抜けたのかも分からない状態でGSを後にしたことが何度もあったものです。
今まさにそういう思いをしている人が、少数ながらいるかもしれませんね。タイラボはそういったニッチなニーズにも答えていきたいというブログなんです。
今日の記事が少しでもみなさんの豊かなタイライフの助けになれれば嬉しいです。