タイで気を付けなければいけない病気の一つに「デング熱」というものがあります。
いわゆる出血熱の一種で命を落とすこともある非常に危険な病気の一つです。
先日からその「デング熱」に関してタイ全土で広く報じられているニュースがありましたので、この記事で紹介していきましょう。
2019年タイでデング熱の被害が過去5年間で最高に!【詳細情報】
今年はデング熱が猛威を振るう!?
タイの疾病予防局(กรมควบคุมโรค)から発表された情報によると、今年2019年の1/1~5/22までにデング熱によって被害を受けた人の数が過去5年の同時期の報告数を大きく上回ったそうです。
以下のような統計がニュースで流れていました。
仏歴で表示されていますが2562年は2019年となります。
2017,2018年は上記の時期にデング熱にかかった人は12,000人を越えませんでしたが、今年はほぼ2倍の22,000人を超える人がデング熱にかかったと報告されています。
比例してデング熱によって命を落とした人も2倍近くの28人が報告されています。
どうやら今年はタイでデング熱が大流行しそうな兆しが見えます。
あらゆる年代層が危険…
また次のような情報もありました。
今年に入ってデング熱によって被害を受けた人の年代別の統計です。
0ー4歳:発症1,513人中4人死亡 致死率0.26パーセント
5ー14歳:発症8,988人中10人死亡 致死率0.11パーセント
15ー34歳:発症8,310人中10人死亡 致死率0.12パーセント
35ー59歳:発症2,747人中4人死亡 致死率0.15パーセント
60歳以上:発症645人中0人死亡
この報告を見るとデング熱で命を落とすのは小さな子供やお年寄りだけではないことが分かります。
デング熱が流行している地域
現時点で多くのデング熱患者が出ているのは以下の地域(県)です。
- バンコク:1,678人
- ナコンラーチャシーマー:1,420人
- ナコンシーターマラート:1,050人
- ウボンラーチャターニー:984人
- チョンブリー:800人
デング熱が流行する時期は雨期である今の時期ですから「まだ始まったばかり」だと言えます。
それですでにこんなにたくさんの発症者が出ているのは確かに少し怖いですね。上記の5つの都市にお住みの方はどうぞ特にお気を付けください。
また別の情報ソースからでは、今年タイで猛威を振るっているデング熱ウイルスは4種類あるウイルスの中で最も強力で危険な種類だそうです。怖いですね…。
詳しくは次のニュース動画の中で報道されてます。
まとめ
デング熱はタイ生活の身近に潜む病気でありながら命の危険をはらむ本当に怖い病気です。
それゆえにタイでもこの時期になると頻繁に関連ニュースが報じられています。
タイ長期滞在者、観光者である私たち外国人も特別な注意を払わなければならない点だと言えるでしょう。
また次の記事でデング熱の予防策、対処法、かかってしまった時に治療法はあるのかなどについて書いていきたいと思います。
もちろんいつものタイラボらしく、デング熱に関係するタイ語情報も書き含めておきますのでどうぞご覧になってください。