日本語には「○○された」「○○やられた」という言葉があります。
どこか「被害を受けた状況」を連想させる少しネガティブな部類の言葉かもしれません。
しかし思いのほか日常生活では使う場面が多く、タイに来たばかりの時に必要を感じて早くに覚えた記憶があります。
かと言って悪い意味ばかりに使われる言葉でもありませんので、タイ語を勉強している人たちにはぜひ覚えてもらいたい言葉です。
この記事では「○○される」「○○やられた」というニュアンスをもつ2つのタイ語をご紹介し、その使い分けについても一緒に見ていきましょう。
「~される、やられる」を意味する二つのタイ語を使い分けよう
トゥーク:ถูก
「○○された」という意味のタイ語でまず覚えておくと便利なのはこちらでしょう。
「ถูก:トゥーk」
と思われたそこのあなた!素晴らしい!!
そうなんです。この「ถูก:トゥーk」というタイ語には「(価格、価値が)安い」という意味があります。
さらには「正しい」という意味までも持ち合わせています。
全く同じ綴りの単語が複数の意味、ニュアンスを持つのはタイ語ではよくある事なんですね。
さて本題に戻りますが、この言葉を動詞の前に置くことで「○○された」という表現にもなるんです。
分かりやすい例で見ていきましょう。
《例文》
「ถูกทำลาย:トゥーk タmラーイ」=「壊される、滅ぼされる」
「ถูกทิ้ง:トゥーk ティンg」=「捨てられる」
この言葉は「悪い意味」以外でもよく使われます。
「ถูกซื้อ:トゥーk スー」=「買われる」
「ถูกเรียก:トゥーk リヤッk」=「呼ばれる」
「ถูกเลือก:トゥーk ルアッk」=「選ばれる」
この「ถูก:トゥーk」は使いやすく応用の幅が広い言葉ですのでぜひ覚えておきましょう。
ドーン:โดน
続いて紹介するのはこちらのタイ語です。
「โดน:ドーン」
先ほどの「ถูก:トゥーk」とは少し違ってこの「โดน:ドーン」には「被害に遭う、強制される」というニュアンスが含まれることが多いようです。
とは言え、使用例を見ていると悪いイメージのものばかりではないので使い方次第といったところでしょうか。
この言葉を動詞や名詞の前に置くことで「○○された」「やられた」という表現になります。
こちらも例文と一緒に見ていきましょう。
《例文》
「โดนฆ่า:ドーン カー」=「殺される」
「โดนแกล้ง:ドーン グレーン」=「いじめられる、いじめに遭う」
「โดนพายุ:ドーン パーユッ」=「台風の被害に遭う」
「โดนหมากัด:ドーン マーガッt」=「犬に噛まれる」
「โดนตำรวจจับ:ドーン タmルアッtジャッp」=「警察に捕まる」
「โดนใจ:ドーン ジャイ」=「心を打たれる」
使用例に共通するイメージとして「強い影響力」のニュアンスを含む言葉であることが分かりますね。
まとめ
覚えておけば表現の幅が広がる便利な言葉を二つご紹介しました。
「ถูก:トゥーk」
「โดน:ドーン」
どちらも「○○される」「○○やられた」というニュアンスを持つ言葉です。
説明や例文を見て何となく使い分けのポイントを掴んでいただけたでしょうか?その時の状況や心情に合わせて使い分けてみてくださいね。
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