言語の勉強をしていると辞書の説明ではよく分からない、またはなかなか意味がつかめないという単語に出くわすことがあります。
言語の勉強は得心して「あぁ、なるほど!」とならない限りなかなか覚えてゆけないものですよね。
ということでこの記事では日常タイ語の中によく出てくるのにいまいち意味のつかみにくい二つの単語、「การ:ガーン」と「ความ:クワーム」使い方について説明していきたいと思います。
【本気でタイ語を習得】「การ:ガーン」と「ความ:クワーム」の使いかた
「การ:ガーン」の意味と使い方
一応言っておくと正確な発音は「カーン」です。ただ無気音の子音ですので「ガーン」と発音したほうが伝わりやすいかと思います。無気音の発音に慣れてきたら「カーン」と言うように意識しましょう。
まずはGoogleで「การ 意味」と検索してみると…
「インクルード」らしいです。なんだかよく分からないですね。
タイ語を勉強している人たちの間でよく使われている「デイリー日タイ英辞書」では次のように説明されていました。
「การ」
(英:act、work)行動、仕事;…すること
幾らか分かりやすい説明となっていますが意味をしっかりつかめるよう補足していきたいと思います。
「…すること」と説明されている部分に注目できます。つまり「การ:ガーン」と組み合された言葉に「…すること」という表現が付与されることになります。
分かりやすいように日本語を使って例に挙げることができます。
日本語で様々な動詞に「…すること」という表現をプラスするのをイメージしてみてください。
例えば、
「食べる」+「…すること」=「【食べる】ということ」
「歩く」+「…すること」=「【歩く】ということ」
「見る」+「…すること」=「【見る】ということ」
「笑う」+「…すること」=「【笑う】ということ」
こうすると「形容詞、動詞」が「名詞」へと変わっていることに気付かれるでしょう。つまり「行動などを表す言葉」が「その行動を一言で呼び表す名称」へと変わっています。
もっと専門的な表現で言うなら「抽象名詞化する」ということになるそうです。
〈抽象名詞〉はものごとの状態や、概念、感情など、形のない抽象的な意味を表す〈名詞〉である。
引用元:https://hidex7777.gitbooks.io/eg_nounarticle/chapter07.html
しかし日常会話でいちいち「【食べる】ということ」なんて表現はあまり使いませんよね。少し言い換えてもっと簡単でスマートな表現をしているはずです。
「食べること」→「食事」、「歩くこと」→「歩行」、「見ること」→「観察」、「笑うこと」→「笑い」
といった感じで関係する物や状況、ニュアンスによってもっといろんな表現の幅があると思います。
同じようなことがタイ語の「การ:ガーン」の使い方にも見られるということなんですね。いくつか分かりやすい例を挙げてみましょう。
「กินยา:キン ヤー:薬を飲む」→「การกินยา:ガーン キン ヤー:薬を飲むこと → 服用、服薬」
「ทำอาหาร:タム アーハーン:料理を作る」→「การทำอาหาร:ガーン タム アーハーン:料理を作ること → 料理、調理、炊事」
「ทำความสะอาด:タム クワーム サアーt:掃除する」→「การทำความสะอาด:ガーン タム クワーム サアーt:掃除すること → 掃除、清掃、片付け」
「อธิบาย:アティバーイ:説明する」→「การอธิบาย:ガーン アティバーイ:説明すること → 説明」
長い文章に使うとシンプルに「…すること」という言い回しに使うことができます。例えばこんな感じ
「การไปเที่ยวและกินอาหารท้องถิ่นนั่นเป็นงานอดิเรกของผม:ガーン パイティヤォ レッ キン アーハーン トーンgティン ナン ペン ンガーンアディレーk コーンg ポム」
意味:旅行に行って地元料理を食べること、それが私の趣味です。
何となく意味がつかめたでしょうか?
もちろん「タイ語あるある」でこのセオリーに当てはまらない異例のケースもあるんですが、基本的には「การ:ガーン」が付くと「形容詞、動詞」が「名詞」へと変わる、または「…すること」という意味になるというのを覚えておきましょう。
今日の記事ではもう一つ、いまいち意味のつかみにくいタイ語「ความ:クワーム」の使い方についても見ていきたいと思います。
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