突然ですが日本語で味を表す言葉っていくつあるのでしょうか?
「甘い」「辛い」「しょっぱい」「酸っぱい」「苦い」「渋い」…
とまぁいろいろありますが、そのどれも味の基本的な要素と言われる「五味」に包含されると思います。日本語では「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」が五味と言われています。
ではタイ語には味や食感、風味を表すどんな言葉があるのでしょうか?今回のタイラボでまとめてみたいと思います。
味や食感、風味を表すタイ語まとめ【おいしい、甘辛い、いい香り】
タイの五味
そもそもタイには五味なるものが存在するのでしょうか?タイ人すべての共通認識かは分かりませんが、次のような画像を見つけました。
一番下にはっきりと「Umami」と書かれているのが分かりますでしょうか?
ざくっと文章を訳しますと次のように言っています。
「知ってた?味覚って五つの基本的な味が合わさって出来てるんだよ。五味つまり甘味、苦味、酸味、塩味、そして旨味」
ということはタイ料理に関しても日本と同じ五味が基本味となっているようですね。というかほぼ世界共通認識なんでしょうか?詳しい人教えてください。
味を表すタイ語
ではここで味を表すタイ語をわたしが知っている限り紹介していきたいと思います。
หวาน:ワーン | 甘い |
เผ็ด:ペッ(ト) | 辛い |
เผ็ดร้อน:ペッ(ト)ローン | スパイシー |
ขม:コム | 苦い |
เปรี้ยว:プリヤオ | 酸っぱい |
เค็ม:ケム | 塩辛い |
ฝาด:ファー(ト) | 渋い |
หวานอมเปรี้ยว:ワーンオムプリヤオ | 甘辛い |
รสจัด:ロッ(ト)ジャッ(ト) | 味が濃い |
รสจืด:ロッ(ト)ジュー(ト) | 味が薄い |
เข้มข้น:ケムコン | コクがある、出汁が効いてる、味に深みがある |
เปรี้ยวจี๊ด:プリヤオジー(ト) | すごい酸っぱい |
หวานเจี๊ยบ:ワーンジヤッ(プ) | すごい甘い |
มัน:マン | 脂っこい |
ざっとですがこんな感じです。他にも「นัว:ヌア」という言葉がありますが、これには日本で言うところの「臭美味い(くさうまい)」という意味が含まれるようです。
ちなみにベーシックなタイ語ではなくタイの東北地方で使われているイサーン語にあたるようです。
「ขื่น:クーン」という言葉もあります。ニュアンスとしては「渋い」に近いらしいのですが、この言葉の面白いところは主に特定のナスに関して使う言葉のようです。
タイ語で「マクアクーン」という名前の黄色い小さなナス(上の写真)があるのですがこのナスの味が「ขื่น:クーン」だそうなんです。実際に食べてみましたがなんとも表現しにくい味でした。
あえて表現するなら「苦い」+「渋い」+「臭い」といった感じでしょうか。まぁ簡単に言うと不味い味です。まぁあんまり使う機会はないかもしれませんね。
味の表現に困ったときは「อร่อย:アローイ」(美味しい)、「ไม่อร่อย:マイアローイ」(美味しくない)の二種類でだいたい何とかなります。
食感や風味を表すタイ語
さて食感や風味を表す言葉はどうでしょうか?数はあまり多くありませんがまとめてみました。
นิ่ม:二ム | 柔らかい |
แข็ง:ケン | 固い |
กรอบ:グロー(プ) | カリカリしている |
เหนียว:ニヤオ | 粘い |
หอม:ホーム | いい香り |
สดชื่น:ソッチューン | 爽やか |
สดๆ:ソッ(ト)ソッ(ト) | 新鮮 |
ขึ้นจมูก:クンジャムー(ク) | 鼻にくる(ワサビなど) |
とりあえず思い出せるだけですがピックアップしてみました。「クンジャムー(ク):鼻にくる」とか意外と使えるかもしれませんね。
それぞれの単語の頭に「ไม่:マイ」をつければ否定形になりますのでアレンジして使ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こうやって数え上げてみると意外と語彙の少なさに気付かされます。でも日本語でも「味を表す言葉」ってあまり数は多くないんですよね。
タイに来た際にはぜひこの記事で取り上げた言葉を使って味や食感、風味の的確な表現をしてみてください。きっと料理を出してくれた人も喜んでくれると思いますよ。
あ、でも「美味しくない」とかはあんまり的確に言わないほうが良いかもしれませんね。
本気でタイ語に取り組む人におすすめの辞書はこちら!「ซื้อเลย!:スールーイ!」(迷うことなく買おう!)