
ここ半年間ほどタイのSNS上でよく目にする食べ物があります。
それが「SHIOPAN:シオパン」
町のカフェなんかでもシオパンを販売していることを売りにしているところをちらほら見かけます。人気なんですね。
お店によって多少の違いはあるのでしょうけど、共通点としては以下のような点があるようです。
- シンプルなバターロールのような見た目、塩味
- 表面がカリッとしている
- 中にはバターが入っている
最近ではタイ全土にあるスーパー「Lotus's :ロータス」でも売っているようで、ちょうど買い物に行ったときに焼きあがったものがありましたので買ってみました。
タイで人気の塩パン(Shiopan)を食べてみた
ロータスのシオパン
日本語名でชิโอะปังとタイ語表記されることがほとんどのようすが、ขนมปังเกลือとも呼ばれています。「塩パン」そのままの直訳ですね。
ロータスで売られているシオパンは一つ39バーツ、他の菓子パンや総菜パンがだいたい20-30バーツぐらいですので少し高価な部類に入ります。
といってもカフェで食べると倍ぐらいはすると思うのでシオパンの値段としては安いですね。
ちょうどセールをしていて3つで99バーツ(約450円/2025年現在レートで)、1つ120円弱です。
日本も物価が上がっていますが、タイでもいろんなものの価格が上がり続けています。円安の影響もえぐいですね。
食べてみた
大きさはだいたい男性の握りこぶし大ぐらい。
買って帰ってきたころにはすっかり冷めてしまっており、表面のカリカリさも失われていました。
なのでオーブンで少しだけ焼いてから食べてみることに。
見事にカリカリ感が復活。
中には空洞があり、おそらくそこにバターを入れて焼き上げているのでしょう。
どうやら個体によって差があるよう。奥さんが食べたのはパンを割るとバターがあふれ出してきていて、二人で「うそぉー!!」「これこれぇ!」とはしゃぎましたが、私のシオパンはこちら。
「乾っ!パサッ!」
バターが存在すべきであったであろう空洞は確認できますが…。
「温めたからどこかに染み出してしまったのかな?」などとポジティブに考えて食べてみましたがバター感は激薄でした。
それを見て可愛そうに思ったのか、奥さんが自分のバターしみしみなシオパンを半分くれました。
バターでしっとりした中身と塩味の効いたカリカリ表面がとてもよくマッチします。潰すとバターがジュワァーっと染み出てきます。
甘すぎず塩気が強すぎず…、明らかに一昔前のタイ菓子パンとは違うクオリティを感じます。
熱帯のタイで常温ショーケースに入れられて売っている謎の溶けないクリームケーキ、ピンク過ぎる謎ソーセージに震えるほど甘いマヨネーズのかかった総菜パン、一見「シーチキンかな?」と思わせぶりな謎のムーヨー(繊維状の乾燥した豚肉加工品)パンなどなど、私がここ10余年タイで困惑しながら見てきたパンやケーキを「そんなことありましたっけ?」と一蹴するような近代的でオシャンなシオパン。

ばっかやろう… 変わっちまいやがって
そんなタイの成長に誇りを感じつつも少しの寂しさを感じる味でした。端的にいうと美味しかったです。
まとめ
パンを売っているカフェなんかだと目にすることが多いかもしれません。シンプルな味なので重たくなくて軽食に良いですね。
「シオパン」というぐらいですから、日本から来たパンの種類なんでしょうけど、タイにずっといる私は数年前のマリトッツォで止まっています。
塩味の効いた表面カリカリ塩味、中はしっとりバターのShiopan、タイで見かけたらぜひ食べてみてください。