【入国厳格化】タイへの長期観光滞在者が気を付けるべき「パスポートの紐づけ」って?

今年に入ってからタイへの入国、特にノービザ、観光ビザでの入国が厳しくなっているという情報をよく耳にします。

その中でも特に「パスポートの紐づけ」というキーワードを聞くことが多くなってきている気がします。

それがいったい何のことなのかこの記事で詳しくご説明しておきましょう。

【入国厳格化】タイへの長期観光滞在者が気を付けるべき「パスポートの紐づけ」って?

「パスポートの紐づけ」

これは簡単に言うと以前の古いパスポートにある渡航履歴が新しくパスポートを発行したとしても引き継がれるということです。

内蔵されているICチップにはパスポート名義人の氏名、国籍、生年月日、パスポート番号、顔写真などが記録されていますが渡航履歴は記録されていません。

それでパスポートを新しく発行するなら、パスポート番号も変わり以前どれほどタイに滞在していたかを示す記録が残ることはありませんでした。

ということは何かの理由で入国を拒否されたりビザが発給されなくなっても、パスポート自体を新しくしてしまえばまたタイに入国することができるようになるということです。

 

しかしここ最近タイでは入国時のイミグレーションで長期滞在者の名前と生年月日を記録することによって、例えパスポートが新しくなっても同一人物であることが分かるような処置がなされているそうです。

つまり名前のローマ字スペルと生年月日が一致すると同一人物とみなされパスポート番号やその他情報が違っても過去の渡航履歴が分かってしまうということです。

これが「パスポートの紐づけ」というものです。

確かに同姓同名で生年月日まで一緒というのはかなりのレアケースですもんね。同一人物であるとみなすのに十分な判断材料と言えるかもしれません。

 

一度「紐づけ」されてしまうともうどうしようもありません。

たとえ真新しいパスポートであっても昨今の入国厳格化の被害対象になってしまう可能性も大いにあり得ます。

「名前と生年月日を記録する」という意外とアナログな方法ですので「名前のスペルを変える」という方法で紐づけを解除することはできるかもしれません。

でもパスポートが公的身分証明書であることを考えると現実的ではないかもしれませんね。

私も自分の名前「NOBU:ノブ」が「NOVU:ノヴ」に変わるのはなんか嫌ですもん。

 

この「パスポートの紐づけ」を含む入国厳格化処置、おそらくタイでの不法就労を懸念してのことだと思われます。

確かに不法就労など何か法を犯している人に対してそうした厳しい処置を行うのは的を得たことだとは思いますが、許された権限内できちんとビザを買ってタイに滞在している人にとっては行き過ぎた処置のようにも感じてしまいます。

 

タイでビジネスをされている方なら就労ビザを取得しておられるのでこの点での心配は軽減されるかと思いますが、観光ビザや30日間のノービザで何度もタイに出入りしている人は特に気を付けるべき点かもしれませんね。

最近では配偶者ビザやリタイアメントビザを持つ人にもあたりが強くなってきているそうなので、そうしたビザ所有者の方もこれまで以上の注意が必要かもしれません。

 

いずれにせよタイへの入国&滞在が幾らかでも楽になることを願うばかりです。

この情報がタイを愛する皆さんの役に立つなら幸いです。

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