タイにお住まいの方で、日本へお土産やサンプル品などを送っておられる方も多いと思います。
タイラボでも以前「タイの郵便局の使い方」というタイトルで記事を書いたことがあります。
今回のタイラボでは日本へ荷物を送る際に同じ容量の荷物をできるだけ安く送る、ちょっとした裏ワザ的な方法をご紹介したいと思います。
【裏ワザ】タイから日本へ郵便物を通常より安く送る方法
どうやって?
どうやってタイから日本へ普通より安く荷物を送るかというと…
「航空小包」= 「พัสดุย่อย อากาศ : パサッドゥヨーイ」 という発送方法を使うことによってです。
ちなみにこちらの発送方法もタイ郵便局の正式サービスの1つです。
(英語ではAir parcelというようですが タイ人は small packet というハンコを押します。もしタイ語が通じない場合はその英語を使われたら良いかもしれません)
この発送の方法には以下の条件が適用されます。
2kg以下の容量であること。
封をしてはいけない。※ 紐縛りすること。封筒の場合はホッチキス留め。
「CN22」の用紙を張らなくてはいけない。
上記の3点です。ではそれぞれの条件について詳しくご紹介していきましょう。
「2kg以下の容量であること」
まずは、1つ目の条件である「2kg以下の容量であること」についてお伝えしたいと思います。
分かりやすいように送料の簡単な比較をしてみましょう。こちらのタイ郵便局公式ホームページを用います。
http://www.thailandpost.co.th/index.php?page=rate_result&country_code=JP&weight=
例えば 150g のものを日本に送ったとします。簡単な書類だとこれくらい重量ですよね。
表の見方
黄色丸囲み = 容量(グラム数)
緑色囲み = 通常のエアメール
青色囲み = SAL便小包(船便より速く届き、料金は航空便よりも安く設定されているサービス)
赤色囲み = 航空小包(今回おすすめする「パサッドゥヨーイ」)
エアメールでは「84バーツ」。こちらのパサッドゥヨーイ(スモールパッケージ)では「68バーツ」。
差額は「16バーツ」です。(日本円でも50円ほど)これくらいの差額だと大したことありません。
しかしこの方法は容量が大きくなればなるほど違いが出てきます。例えば、1000g(1kg)のものを日本に送ったとします。
エアメールでは「509バーツ」。スモールパッケージでは「404バーツ」。
差額は「105バーツ」です(日本円で330円ほど)。結構差が出てきますね。
1500g(1.5kg)ではどうでしょうか?
エアメールでは「759バーツ」。スモールパッケージでは「604バーツ」。
差額は「155バーツ」です。(日本円で470円ほど)
そして最大2000g(2kg)では以下のような結果が出ました。
通常のエアメールでは「1009バーツ」。スモールパッケージでは「804バーツ」。
差額は「205バーツ」です。(日本円で620円ほど)
上記の検証からも分かるとおり、最大で200バーツ以上の違いがあることがわかります。200バーツ郵送費が違うのは大きいですよね。
[st-kaiwa2] イサーンだったら少なくともカオマンガイが5杯は食べれる![/st-kaiwa2]
ちなみに上の料金比較を見て「SAL便の方がお得なのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
後ほど説明しますが、この「パサッドゥヨーイ」なら「SAL便」より荷物が早く到着するという利点があります。
ですので「時間がかかってもいいからとにかく安く送りたい!」という方なら「SAL便」を使うのも1つの方法かもしれませんね。
「封をしてはいけない」
続いて2つ目の条件「封をしてはいけない」について見ていきましょう。
封をしないでどのように郵送するのか?と思ってしまいますね。ようは、テープや糊付けをしてはいけないということです。
ではどのように梱包して窓口で渡すか、画像でお見せしたほうが早いですね。以下のようにします。
通常ガムテープなどで貼り付けますが、それを紐縛りをするだけです。なので、上記のような段ボール型をお選びいただければ良いと思います(各郵便局で販売しています)。
紐は郵便局員から無料でもらうことができます。サービスいいところは縛ってもくれます ^_^
「CN22の用紙を表に貼り付ける」
最後に3つ目の条件「CN22の用紙を表に貼り付ける」を見ていきましょう。
この用紙は郵便局窓口で受け取ることができます。記入方法は以下の通りです。
emsを使われたことのある方はすぐにわかると思いますが、内容品目、重さや金額などを記入して最後にサインをすることになります。
そしてこのように貼り付けます。糊も貸してくれます。以下が梱包完成図です。
CN22の用紙の上記の部分では、「この郵送物は開封される可能性がある」と記載されています。これが通常のエアメールと空港小包との違いだと思われます。
では、実際に開けられることがあるのでしょうか?
何度もこの方法を使っていますが、今まで開けられたことがあるのは10回につき1回もないような気がします。
日本の検査官も全部開けていたら手間暇がかかり大変ですよね。なので、ほとんど開けられることはないと思っていた方がいいような気がします。あとは内容によるのかもしれませんね・・・。
ちなみに開けられて中身を確認されますと、到着時には、開封したことを知らせる紙が貼られてきます。日本側で開けられるために盗難などにあったことは今までありません。
中身が高価なものであったりすると関税の対象になる可能性はあります。ただそれは他の郵送方法と同じです。
なお、この航空小包だと到着がエアメールよりも遅いのかという質問が出てくるかもしれません。
答えは「変わらない」です。エアーメール便と変わりません。(個人的に検証済みです)
約3−5日で日本の川崎に到着し、それから日本各地に郵送されていきます。それを考えるとこの「航空小包」を使わない理由はありませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本への郵送費用を少しでも節約する方法でした。
郵便局はどんな田舎の県にもありますので、この郵送方法はタイ在住のすべての人が使えるものだと思います。
ちなみに国際郵便を利用する際には荷物追跡サービス「ลงทะเบียน:ロンタビヤン」(+65バーツ)をした方が良いと思います。詳しくはこの記事の最初に貼ったリンク先の記事をご覧ください。
この情報がタイをこよなく愛する皆さんのお役に立つなら幸いです。
ライター:Takumi Miyao
編集:Nobu