このタイラボでも何度か扱ってきたテーマである「海外移住生活」。
以前より身近になった外国ですが、やはり見知らぬ海外の地で新たな生活を始めるのは日本国内での引っ越しと少しわけが違ってきます。
生活の基本的な要素を抑えるだけでも一苦労…ということはよくあります。
ということで今日の記事では生きていくのに欠かせない一つの要素、「安全な飲料水」をタイで入手する4つの方法についてまとめておきましょう。
【海外移住を始めよう】タイで安全な飲料水を入手する4つの方法
➀ ペットボトル入り飲料水を購入
まず最初にあげるこの方法、「ペットボトル入り飲料水を購入」するのが恐らく一番簡単で安全だと言えるでしょう。
タイのスーパーやコンビニで売っているペットボトル入りの飲料水は、衛生面でまず問題ないレベルのものです。
価格も安く500mlのものなら10バーツ以下で売られているものがほとんどです。
1.5リットルなら大体一本15バーツぐらいでしょうか。まとめて買うなら一本/10バーツぐらいでも買えます。
5リットル~の大型サイズも売られており、メーカーにもよりますがだいたい50バーツぐらいで売られています。
数日~数週間程度の短期滞在なら、間違いなくペットボトル飲料水が安全かつ入手方法も簡単でおすすめです。
ただ大量に買い込むとけっこうな重量になりますので、その都度の買い出しで持ち運びの手間に難があるかもしれませんね。
でもデリバリーサービスをしているお店で購入するならこの点はいくらか楽になるかもしれません。
また自宅で料理などをし始めると水を大量に使うようになるので、すぐにストックが無くなってしまい地味にお金もかかるようになります。
➁ ウォーターサーバー、タンク入り水販売業者を利用
タイに長期滞在する人へおすすめなのはこちらの方法です。
「ウォーターサーバー、宅配飲料水販売業者を利用」
バンコクには日本の名水や美味しいミネラルウォーターを配達してくれる業者などもあるようです。
安全で美味しいお水が自宅まで運ばれてくるのは良いですね。でもやっぱりそこそこの値段します。
またウォーターサーバーの本体自体もそれなりの値段がします。
テスコロータスやBigC、そしてこのタイラボにもよく出てくるMakroなんかでも購入することができますが、安くても3,000バーツ、高いと10,000バーツ以上という感じです。
一度買ってしまえば便利なのですが、初期コストにそれなりの値段が掛かるのに抵抗がある人もいるかもしれません。
とはいえタンク入りの飲料水自体はだいたいどの町にも工場があって売られているはずです。
安いものだと20リットルぐらい入って20バーツしないものもあります。
またほとんどの工場が自宅までの無料配達サービスも行っていますので、こちらの方法だと大変な思いをして買いに行く手間も省けますね。
とはいえタイではまだまだ衛生的にちょっと甘そうな工場があるのも現実ですので、できるなら実際に自分の目で工場を見て決めると良いかもしれません。
という人は、タイ人の間で愛用されている上記写真のような専用の器具や、Lazadaなどで買える簡易のポンプなど使うと良いでしょう。
③ 浄水器を設置
続いて三つ目の方法、それは「浄水器を設置」です。
タイでは自宅の水道水は衛生上の観点から飲料用に適していませんが、浄水器を通すことによってそのまま飲むことができます。
この方法だと買い置きしていた飲料水を切らしてしまうという事態は全く心配しなくてよくなります。(断水時以外は)
浄水器も様々な種類のものが売られています。
浄水器はタイ語で「เครื่องกรองน้ำ:クルアンgクローンgナm」と言い、オンラインショップはもちろん、ホームセンターや大型スーパーなどでも売られています。
タイで売られている浄水器メーカーで評判が良いのは「Mazuma」や「Colandas」「Panasonic」と言ったところでしょうか。
個人的に使ったことがあるのは「Mazumaの3段階式浄水フィルター」のものでしたが、替えのパーツなども手に入りやすいですし、値段もそこまで高くないので個人宅用にはちょうど良かったイメージがあります。
少し値が張るようにはなりますが、何層もの浄水フィルターを通し紫外線あてて滅菌するタイプの浄水器も売られています。
タイで長く暮らしている知人が言っていましたが、「浄水フィルターは最低でも3層は必要」とのことです。
ただ浄水器の使用には「定期的なフィルターの清掃&交換」という手間が掛かりますので、事前にそのあたりのランニングコストについても考えておく必要があります。
④ 飲料水販売機
正直この4番目の方法はあまりお勧めしませんが、私がタイでの生活を始めた10年前だと一般的な方法だったのでご紹介しておきます。
よくタイの街かどには下の写真のような「飲料水を売る自動販売機」が設置されています。
結局これは上で記述した浄水器でろ過した水を売っている販売機なのですが、家庭用のものより強力な浄水器が使われているものと思われます。
だいたい1リットル/1バーツぐらいの価格で売られており、お金を入れた分だけ水が出てくるので持参した容器に入れて持ち帰るというシステムです。
24時間いつでも稼働しているので家の近くにあれば便利と言えば便利なのですが…。
ただその販売機を運営している業者が「どれほど頻繁にフィルターの掃除や交換をしているのかが不明」というのが気掛かりではあります。
以前と比べて街中で見かける飲料水販売機の台数自体が少なくなってきた気がします。徐々にタイでもより安全な飲料水を確保できるインフラが整いつつあるのかもしれませんね。
とはいえこの販売機も信頼のできるメンテナンスが施されているなら、安全な飲料水を確保する一つの手段として挙げることができます。
まとめ
以上、タイで安全な飲料水を入手する4つの方法をご紹介しました。
- ペットボトル入り飲料水を購入
- ウォーターサーバー、タンク入り水販売業者を利用
- 浄水器を設置
- 飲料水を売る自動販売機
タイにどれほど滞在するかで選択肢が変わってくると思いますが、この記事のタイトルにあるように海外移住を計画されている人には➁と③の組み合わせがおすすめです。
私がタイで暮らし始めたころに海外生活の先輩である知人が言っていた言葉があります。
「水と油は良いものを選んだ方がいい」
今でこそ生活の質も向上したタイですが、少し田舎に行くとまだまだあれこれ整っていない状況も見られます。
ぜひこの記事を参考にして、飲料水に関しては不安のない状況を確保していただければと思います。