みなさんは次のような経験をしたことがあるでしょうか?
タイ人からeメールアドレスやラインIDを教えてもらう時などに、タイ人が発音するアルファベットが聞き取れない...。またその逆もしかり。
そうなんです。タイ人のアルファベットの発音が日本と微妙に違くて伝わりにくい、そして日本人には聞き取りにくいんです。
私もタイ人の発音する英単語を何度も聞き取りにくいと感じることがありました。
例えばこれがタイの公的機関のスタッフと話している時だったり、航空券などを予約する際に電話口で自分の名前の綴りを言わなければいけない時だったりするとちょっと焦りますね。間違った情報を伝えるとやっかいな問題に発展しかねません。
それで今回はタイ人がどのようにアルファベットを発音するのかをご紹介しておきたいと思います。
日本とちょっと違う!?タイ人が発音するアルファベットを覚えよう
タイ語でアルファベットってなんて言うの?
英単語(アルファベット)をタイ語では次のように言います。
「ตัวอักษร อังกฤษ:トゥワアクソン アングリッ(ト)」
または、
「พยัญชนะ อังกฤษ:パヤンチャナ アングリッ(ト)」
「พยัญชนะ:パヤンチャナ」はどちらかというと「子音」という意味です。
タイ風アルファベット発音
ではさっそくそれぞれのアルファベットのタイ風発音を見ていきましょう。
A:เอ:エー
B:บี:ビー
C:ซี:シー
D:ดี:ディー
E:อี:イー
F:เอฟ:エー(フ)
G:จี:ジー
H:เอช:エー(チ)もしくは ヘース(現在20代以降の人は学校で「ヘース」と教わってきたそうで、よくそう発音します。)
I:ไอ:アイ
J:เจ:ジェー
K:เค:ケー
L:แอล:エーン
M:เอ็ม:エム
N:เอ็น:エン
O:โอ:オー
P:พี:ピー
Q:คิว:キウ
R:อาร์:アー
S:เอส:エー(ス)
T:ที:ティー
U:ยู:ユー
V:วี:ウィー
W:ดับเบิลยู:ダッ(プ)ブンユー
X:เอ็กซ์:エッ(ク)
Y:วาย:ワーイ
Z:แซท:セー(ト)
これをみてみますと日本風英語発音のように独特のタイ風英語発音があることがわかります。
きっとタイ人も日本人の発音する英語を聞いて「なんじゃそらっ」と思っていることでしょう。
特に「H」と「S」の違いが分かりにくいですね。末子音の細かな違いがポイントとなってきます。
そして「H」に見られる、世代によってアルファベットの読み方が違うっていうのも日本と似ていて面白いですね。
日本でも少し上の世代の方々は「D」を「ディー」ではなく、
って言いますよね。あんな感じなのでしょうか?
カタカナ表記よりもタイ語表記を見て発音を意識してもらえるとより伝わりやすく、そして相手が言っているのも聞き取りやすくなると思います。
どうしても伝わりにくい時は
頑張ってタイ風に発音しているのにどうしても伝わらない時もあるでしょう。そんな時まずは以下の方法を使ってみましょう。
「アルファベット + それが頭文字になっている単語」
コールセンターなどに電話をかけたことがある人なら馴染みのある方法ですよね。
例えば「H」が伝わりにくい場合、「エー(チ)、ホスピタル」みたいに言うと伝わりやすいといった、そんな感じの方法です。
ただこの方法は相手側がある程度の英語を知っていて初めて成立する方法です。
なのでイサーンの田舎の村にいるおじーちゃんおばーちゃんをつかまえて「エー(チ)!ホスピタル!」と言ったとしても、( ゚д゚)ポカーンというリアクションをもらうのが目に見えています。まぁそういう機会は滅多にないと思いますが...
そこで私がときおり使うのが「アルファベット + その音に近いタイ子音字」という方法です。
例えば「H」なら「エー(チ)、ホーノックフー(ฮ)」といった感じです。他にも「ワーイ(Y)、ヨーヤック(ย)」とか「ティー(T)、トータハーン(ท)」とかでもいいですね。
気がつけば使っていた方法ですが意外と伝わります。正規の方法ではないかもしれませんが色々試しに使ってみると良いかもしれません。タイ語の勉強にもなりますね。
まとめ
このタイ風発音のセオリーを知ってからアルファベットの発音がちゃんとタイ人に伝わるようになりました。
特に「W」は日本発音で「ダブル」といっても全く伝わりませんが、「ダッ(ブ)ブンユー」と言うとちゃんと伝わります。
例えば教えたいウェブサイトなどがある時に「www.」の部分を「ダッ(ブ)ブンユー、 ダッ(ブ)ブンユー、 ダッ(ブ)ブンユー 、ドット…」と言うとサクッと分かってくれます。
言ってる側としてはなんかふざけてるみたいな気持ちになりますが(笑)
以上、「日本とちょっと違う!?タイ人が発音するアルファベットを覚えよう」でした。ぜひみなさんもタイ人に相手に使う機会があればチャレンジしてみてくださいね。
ライター:Okusan
編集:Nobu