日常で頻繁に使う言葉の中に、「僕」「俺」「私」などの「一人称」を指す言葉があります。
タイに来てまず覚える表現の中にそれらも入っていることでしょう。
日本語と同じようにタイ語の一人称にもいろいろな表現があることを友人のタイ人が教えてくれました。
ということで今日はタイ語の様々な「一人称」をまとめて見ていくことにしましょう。
【ボク、俺、私】タイ語の「一人称」まとめ
タイ語で「一人称」は何という?
タイ語で一人称のことを次のようにいいます。
「สรรพนามบุรุษที่หนึ่ง:サッp パ ナーm ブルt ティー ヌンg」
ちなみに二人称、三人称は次のように言います。
二人称 「สรรพนามบุรุษที่สอง:サッp パ ナーm ブルt ティー ソーンg」
三人称 「สรรพนามบุรุษที่สาม:サッp パ ナーm ブルt ティー サーm」
見ての通り、語尾の数字を「1、2、3」と変えていけばいいだけですので簡単ですね。
では色々な一人称の表現を見ていきましょう。
最高敬語
天皇、皇族、外国の国王、王族に対して使う「最高敬語」としての一人称には次のようなものがあります。
「ข้าพเจ้า:カーパチャーオ」
「กระหม่อม:グラッモーm」
「เกล้า:グラオ」
男性、女性ともに使える表現です。
タイでは国王、教皇、仏教僧侶長などの神とされている人に使う表現となります。
普段はあまり聞きなれない言い方ですが、公的資料を提出する際に「ข้าพเจ้า:カーパチャーオ」は良く使われています。
謙譲語、敬語
謙譲語、敬語どちらにも使える表現には次のようなものがあります。
男性 「กระผม:グラ ポm」
女性 「ดิฉัน:ディチャン」
タイでこの言葉は政府関係者や公務員関係や僧侶に対して使われています。
日本語の「わたくし」と同じニュアンスです。
丁寧語
タイ語を勉強し始めてまず学ぶのは、次にあげる「丁寧な一人称」でしょう。
男性 「ผม:ポm」
女性 「ฉัน :チャン」
少女、または自分が年下の場合に年上に対して次の一人称を使うなら、丁寧な表現となり良い印象を与えるかもしれません。
「หนู:ヌー」
一般的に広く使われている言葉で、日本語でいう「僕」「わたし」になります。
家族か親友、恋人の間で使える語
家族や親友、恋人同士といった近しい関係で使える一人称もあります。
男性&女性「เค้า:カオ」
基本女性が使っていたみたいですが、最近では男性も使うようになってきているそうで、男女問わず使える表現です。
でも、ちょっと甘えモードが入る言葉だそうで、他人が耳にすると恥ずかしくなるような表現みたいです。
日本語だと何でしょう……「ボクちゃん」…「あたち」…そこらへんでしょうか?
全然思い浮かびませんが…なんだか恥ずかしくなってきますね。
俗語
少し俗っぽい一人称も上げておきましょう。
男性「กู:クー」
女性「ตู:トゥー」
日本語の「俺」と同じようなニュアンスで、若者の中で見られる表現です。
罵倒するときに使われるニュアンスに近い言葉になる事もあるようで、問題が起きないよう正しい使い方がわからない外国人は使わない方がいいと友人は言っていました。
こちらの俗語(罵倒語)に関しては覚える必要なさそうです。
まとめ
こうしてみるとタイ語にも本当にたくさんの一人称があるんですね。
しっかりとTPOをわきまえて使えるなら、「デキる外国人」としてタイ人からも一目置かれるかもしれません。
この記事では「一人称」についてまとめましたので、近々「二人称」についても書いてみたいと思います。