fa-refresh2018年の記事を再アップしました。
今日は2018年1月1日、日本を含め世界中すっかり年始モードかもしれません。
タイも都会のほうでは盛大に盛り上がっているのかもしれませんが、田舎のほうはそれほどではありません。
ただ昨晩、年が変わった瞬間は花火が上がって近所の人たちみんなワーワー言って騒いでいました。
タイで新年というとやはり4月のソンクラーン季節のほうが重要度が高く盛り上がるみたいですね。
とはいえ12/30〜1/2まではタイの学校やお役所も休みになるようで、ちょっとした連休の雰囲気は漂っています。
さてこういう時期には少し時間の余裕ができて、いつもはなかなか手が出せなかった趣味や旅行に時間を使う方も多いのではないでしょうか?
今回、私も少しの空き時間を利用して趣味の「ラーメン作り」に興じてみましたのでその工程をまとめておきたいと思います。
【低コスト&簡単で超美味しい!】タイで天下一品風こってりラーメンを作ってみた
目指したのは天下一品!
今回ラーメンを作るにあたってスープのゴール地点として目指したのは「天下一品」のこってりスープです。
あの味を自宅で、しかも海外にいながらにして食べれたら最高ですよね。
材料
ということで「天下一品 自作 レシピ」みたいな感じでググると、結構な数の情報がヒットしました。
それぞれのイイとこ取り(身近で手に入る材料&予算を考えた上での妥協とも言う)で導き出された材料がこちら。
- 鶏ガラ 5羽
- 皮付き鶏細切れ肉 500gぐらい
- じゃがいも 大きめのを4つ
- 人参 1本
- 玉ねぎ 1玉
- セロリ 根本のとこを1株分
- にんにく 4ケ
- 生姜 一欠片
こんだけ。めっちゃシンプルです。
普通はもっと色んなものを入れて臭み消しや味に深みを出したりするんでしょうが、趣味程度でする分にはこれで十分。むしろにんにくと生姜さえ入れずとも臭み対策はOK。
タイの業務用スーパー「マクロ」で材料全てを買いましたが、スープだけでいうなら150バーツぐらいで全部買い揃えれます。
それで少なく見積もっても丼ぶり15杯分ぐらいの天下一品風コッテリスープが取れるんですから、かなりコストパフォーマンスは良いと思います。
他にも
- チャーシュー用肉(今回は鶏ムネ肉)
- めんま用茹でタケノコ
- 玉子
- 生麺
- 青ネギ
この辺りを買ってスープ用材料と合わせてたとしても、全部で400バーツ(約1300円)ぐらいでした。
※チャーシュー、めんま作り、醬油ダレなどに使った調味料は自宅にあったもので事足りたので含めていません。
あえて挙げるならスープを煮出す用の大きなお鍋が一番高かったです。40リットル弱入るステンレス製お鍋が約900バーツでした。なんでも揃うマクロ最高!
田舎ならではの特権、炭火でコトコト煮ていくのでガスより安くつきます。
作り方
まずは鶏ガラを洗って血や汚れを取り除き、さっと下茹でしていきます。
この際にエキスが出やすいよう鶏ガラを割っておいても良いですし、豚骨ほど硬くないのでそのままでも大丈夫です。今回は一応割っておきました。
10リットルぐらいの水を鍋に入れ、下茹でし終わった鶏ガラを投入します。この時点で野菜も一緒に入れておきます。
台所に転がっていた大根もついでに入れました。こういう「なんとなく」の閃きがラーメン作りには大切なわけです(ドヤ顔)
そして皮付きの鶏細切れ肉も入れていきます。
安いので細切れ肉を使っただけで、実際は皮と多少の肉がついて入ればどの部位でも大丈夫です。手羽先なんか入れるとよりエキスが出ていいかもしれませんね。
よく鶏ガラスープ作りに使われる「もみじ:鶏足」は今回使用しませんでした。理由は処理がめんどくさいのと、見た目があんまり好きじゃないからです。
目指すは「低コストで超簡単に作れるめっちゃ美味しい天下一品風こってりラーメン」です。
このまま二時間ほど煮込んだ後、野菜と鶏肉、鶏皮だけ取り出します。
この取り出した野菜、鶏肉、鶏皮をミキサーにかけてドロドロのペースト状にしていきます。
じゃがいもと比べると、人参と玉ねぎは柔らかくなるのがちょっと遅いので長めに煮込んでも良いかもしれません。
今回セロリと大根はミキサーにかけませんでした。
鶏肉、鶏皮、じゃがいも、人参、玉ねぎをミキサーにかけるとこんな感じになります
これがあの「こってり」の正体です。鶏ガラスープにこのペーストを合わせることで天下一品風のスープが出来上がります。
もちろん野菜などを取り出した時点では鶏ガラスープはまだまだ未完成ですので、そのままさらに3〜4時間煮込み続けましょう。
鶏ガラがバラバラになり、スープに軽くトロミがついてくれば完成です。
最初に入れる水を少なくしておけばより濃いスープになりますが、その分取れる量も減ってしまいます。
このラーメン作りの良いところは、火から長時間離れさえしなければ他の用事と並行してできるという点です。
全部で六時間ほど煮込むことになりますが、そのあいだに諸々のデスクワークも同時進行で終わらす事ができたので非常に効率的でした。
今回は屋外で炭火を使ってでしたので、30分おきぐらいに炭をくべるだけの作業でした。
スープとペーストを一日寝かすとより味に深みが出るのですが、すぐにでも食べたければそれはそれで大丈夫です。
でも量が多いと思いますので、一度に食べきらないのであればスープとペーストは別の容器に分けて保存しましょう。冷凍保存が効くのが嬉しいですね。
配合していく
鶏ガラスープ6:ペースト4ぐらいの割合で混ぜるとかなりちょうど良いこってり感が出ます。
味のベースとなる醤油ダレですが、ネットで調べて凝ったものを作ればその分美味しいのでしょうが、「超簡単」が売りの今回のレシピでは以下の3つでOKです。
- 醤油 大さじ2−3杯
- 塩胡椒 適量
- だしの素 少々(なければタイのスーパーで売ってるロッティやナンプラーでも代用可)
チャーシューを作っているならそのつけダレも代用できます。味が薄ければ塩で調整すると良いでしょう。
本当はこの辺りの過程を写真に撮っておいたはずなのですが、なぜか見当たらないので文章だけでご勘弁ください。
茹でた麺を入れてチャーシューやめんま、玉子、ネギなんかを乗せたら出来上がり!
写真では伝わりにくいかもしれませんが、かなりイイ線まで天下一品に寄せれています。
天一を「10」とすれば、味だけなら「7〜8」ぐらいまでいってるかも…(自画自賛)
簡単醤油ダレを使ったのでスープが少し濃い色になってしまいましたね。でもこれはこれで美味しそうに見えます。
平麺と細麺で食べ比べてみたのですが、個人的には細麺の方がよく合う気がしました。
最初の一口は言葉にできないぐらい美味しくて、でも一杯食べ終わる頃には「もうしばらくは食べなくてもいい」と感じるこってり感。
でも一晩明ければまた食べたくなっている、そんな中毒性があるところまで見事に再現できていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。自宅で簡単にできる天下一品風こってりラーメンのレポートでした。
全てタイで一般的に売っている材料で作れます。日本食材を扱う特殊なお店が必要なわけではなく、「マクロ」に行けば全ての材料が揃います。
400バーツ(トッピング材料費含む)も出せば10人以上がお腹いっぱい天一風こってりラーメンを食べられるっていうんですから、かなりお得かもしれませんね。
ただし時間だけはどうしても6−7時間はかかってしまいます。
でも最初の下処理さえ終われば、あとは片手間でも良いので工夫次第では時間を有効活用できると思います。実はこの記事も新たにスープを仕込んでいる時に書いています。
トッピングも色々工夫するといいかもしれません。チャーシューを仕込むのがめんどくさいという人は、豚バラ肉を醤油とみりん、少しの砂糖で炒めると激ウマ甘辛トッピングになりますよ。
贅沢を言えば天下一品のロゴ入りラーメン鉢なんかで食べれたら最高ですね。
美味しくて簡単に、そして安い材料でできる天下一品風こってりラーメン、是非みなさんも挑戦してみてください。