いまや生活に欠かせない存在となった携帯電話。特にスマートフォンは海外旅行や海外移住生活の必須アイテムと感じられる人も多いことでしょう。
中でも人気なのが「iPhone」で、実際タイでも多くのiPhoneユーザーがいます。タイの電気屋さんでも売られているので比較手に入れやすいのでしょう。
でも世界共通価格のアップル製品、決して安くはない買い物ですので自分が日本で使っていたものをタイに持ってきて使いたいという方も多いことでしょう。
そこで問題になってくるのが「SIMロック」です。日本で販売されている携帯電話のほとんどに他社(キャリア)のSIMを使えないようにロックが掛けられているのが現状です。
しかしひと昔とは違って現在ではふさわしい手順を踏めば、キャリアを通して正式にSIMロックを解除することができるようになりました。その方法に関しては以前このタイラボでも記事にしたことがあります。
ただこの方法には落とし穴というか、まだ十分じゃない点がありまして、他人から譲ってもらったiPhone(リサイクルショップで購入した中古品含む)や、契約を解除してから一定期間過ぎた機種に関してはSIMロック解除の手続きができないという難点があるんです。
iPhoneはその精密なつくりから物理的にいじって恒久的なSIMロック解除をするのがなかなか難しいものとなっています。
そこで「SIM下駄」と呼ばれる一種のアダプターを、SIMと一緒に本体へ挿入することによって、本来認識されないはずの他キャリアSIM(海外のSIMを含む)を読み込めるようにする方法があります。
でもこの「下駄」を使った方法にも欠点がありまして、「電波のキャッチが安定しない」「一度SIMを取り出すと二度と使えなくなる」「iOSのアップデートで使えなくなる」「入金の仕方によっては再度SIMロックが掛かってしまう」といった問題点がありました。
しかしっ!!
このたび現時点では最強と呼ぶにふさわしい「SIM下駄」の情報をキャッチしましたので、ぜひこの記事でシェアできればと思います。
前置きが長くなってしまいましたがさっそく見ていきましょう。
日本のSIMロック未解除iPhoneを有効活用 おすすめの最強SIM下駄がこちら!!
その名は「THE Perfect Sim」
そ現時点での最強SIM下駄の名前は「THE Perfect Sim:ザ パーフェクト シム」と言います。
そのルックスがこちら。
お店の人が「イイ下駄があるんだよ、ふへへ」と言って出してきたのがこれだったので、思わず上のように叫んでしまいました。
肝心の商品はと言うと、名刺サイズの紙にセロハンテープみたいので無造作に張り付けられています。
赤丸で囲んだのがその「SIM下駄」です。なんだか心配になってきました…。
幅広い対応力!
画像では小さくてよく見えないかもしれませんが、以下のように商品についての説明書きがなされています。
- 4s~XまですべてのiPhoneに対応!
- どの国の機種でもOK!
- どのタイプのSIMにも対応!
- タイと近隣諸国で使用可能!
- 4Gにも対応!
- ussdコード 発信対応!
- 音声通話の発着信100%OK!
と叫びたくなったと同時に、
と心の中で激しく突っ込んだのも事実です。
しかもお店のお兄さん曰く、「この下駄ならSIMの取り外しを何度しても大丈夫!」とのこと。さらに「OSのアップデートも問題ない!」との保証の言葉もいただきました。
もちろん電波もしっかりつかむし、お金のチャージの仕方で再度SIMロックが掛かるようなこともないそうです。
もしこれらがすべて本当なら凄いことです。まさに下駄革命!まごうことなく最強のSIM下駄を名乗ることができるでしょう。そう、もし本当ならデス…。
お値段
ふつう一般的なSIM下駄だと工賃も入れて800~1000バーツぐらいでしょうか。しかしこの「THE Perfect Sim」のお値段は1500バーツ。微妙に悩む値段設定です。
でももし上記の謳い文句が本当ならむしろ安いぐらいです。
タイでのこういった場面でなんどもしんどい目を見てきている私なので少し慎重にならざるを得ません。
ということで他のショップでも聞き取り調査をしてみることに。
結果…、ほかのお店ではこの「THE Perfect Sim」を取り扱っているところがありませんでした。みんな口をそろえて「日本のiPhoneのロック解除は難しい」と首を傾げるばかり。
あるとしても欠点だらけの旧型SIM下駄の情報で、しかもかなり値段が高い!
ということで、ここは勝負に出てみることにしました。最初のお店に帰りSIM下駄の購入を決心した旨を伝えます。
SIM下駄を履かせてみた!
まず最初にしなければならなかったのはSIMのサイズを変更することから。
というのも私が以前使っていたandroid端末のSIMサイズは「マイクロ」、友人がプレゼントしてくれ日本から持ってきたiPhone6s(auロック付き)は「ナノ」サイズだったからです。
SIMのサイズ変更はタイの携帯会社のショップで無料で受け付けてくれます。その際には身分を証明するものが必要なのでパスポートなどを準備しておきましょう。
携帯キャリアショップの窓口に行き次のように言います。
「อยากเปลียนขนาดซิมซ:ヤーk プリアン カナーt シム」
30分もあればデータを移行した新しいSIMを受け取ることができるでしょう。
その新しいSIMを持って先ほどのショップへ行きます。お兄さんがニコニコしながらさっそく作業に取り掛かってくれました。
ゴニョゴニョすること約15分。
「リヤッブローイレーオ:できたよー」とiPhoneの画面を見せてくれます。
そこにははっきりと「dtac」の電波をつかんだ表示が! 少しいじってみましたが間違いなく使えています。
しかし疑り深い、もとい!慎重な私、「本当にSIMを取り外してもまたちゃんと使えるの~?」とやらしい質問をしてみます。
するとお兄さんニコニコしながらおもむろにSIMを取り外し、そしてそれをもう一度差し込むと…
再度ちゃんと電波をキャッチしているではありませんか!
お兄さんが言ってたことは本当でした。(上の画像は使いまわしです)
ということでタイでは珍しくスムーズなiPhoneカスタマイズを終え、店側も客も両者満足のもと1500バーツを支払いその日は帰路につきました。
まとめ
こちらのSIM下駄を使い始めてもうじき一か月が経とうとしていますが、現時点で全く問題なく使えています。
電波も良くつかみますし音声通話、ネット利用はもちろん、APPなども問題なくダウンロードできます。
ということで結論としてはとても良い買い物をしたという気がしています。
この方法だと日本のリサイクルショップなどで安く売られているSIMロックスマホなんかもタイで有効利用できそうですね。
SIM下駄購入を考えている人はぜひこの「THE Perfect Sim:ザ パーフェクト シム」を利用してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆さんの豊かなタイライフのお役に立てれば幸いです。