日本でも有名なタイのアイドルグループ「BNK48」が2020年に入って出した新曲「โดดดิด่ง:ドーディドン」(正確には「ドーtディドンg」)。
YouTube上に公開されたMVがたった20時間で200万回再生を達成したことでも話題になっています。
しかもこの新曲、これまでのようにAKB48のカバーではなくBNK48の完全オリジナル曲としても発表されており、タイ独特の曲調が採用されていることが話題になっています。
そのMVがこちら。
凄い…。がっつりイサーン弁で歌ってますね。しかもイサーンでよく見かけるあの爆音トラック「ロットヘー」も登場しています(笑)
じつはこの曲調、特にタイの東北地方でよく歌われている「モーラム」や「ルークトゥン」と呼ばれるもので、いわゆる日本でいうところの演歌や歌謡曲のような古き懐かしき時代を感じさせる音楽のようなものです。
そうした理由もあってタイ国内で驚異のスピードで受け入れられているのかもしれませんね。
今回のタイラボではYouTubeですぐに聴けるディープでビンテージなタイ音楽「ลูกทุ่ง:ルークトゥン」をご紹介したいと思います。
YouTubeで聴けるディープでビンテージなタイ音楽「ルークトゥン」をご紹介!
ลูกทุ่ง:ルークトゥンって?
「ลูกทุ่ง:ルークトゥン」と呼ばれる種類の歌、このタイ語には「田舎者」という意味があり日本の歌謡曲に近い音楽を指して用いられることがあるようです。
まぁ端的に言うと「田舎者の歌」という感じになり望郷の歌だったり方便丸出しの歌が多かったりします。
あとやっぱり多いのは色恋沙汰の歌でだいたいが悲しい結末で終わるイメージです。「バンコクへ出稼ぎに行った恋人を慕う歌」なんていうニッチなジャンルも山ほど歌われています。
例えばコチラ
「คำแพง :カムペーン」
数年ほど前までこの歌を本当によく耳にしました。田舎のカラオケ大会なんかではそこら中で歌われていたイメージがありますね。
初めてこの歌のPVなるものを見ましたがこのしょーもないほんわかした感じのドラマ仕立てもタイ歌謡曲に見られる一つの特徴です。温かく見守ってあげてください。
こっちの歌は「望郷の歌」ですね。「คิดถึงบ้าน:キットゥンバーン」で「故郷が恋しい」という意味になりますが、こういう歌は言葉は分からなくても伝わってくるものがあります。
ちなみにわたしの住んでいるイサーンの田舎町もほんの少しバイクで走ればこの動画にあるような風景を見ることができます。
タイ人が懐かしく思うほどの田舎に住む日本人、まぁそれもニッチな感じで良いのではないでしょうか。
例えばYOUTUBEで「ลูกทุ่ง」という言葉で検索をかけるとメジャーどころからマイナーどころまでかなりの数の楽曲を見つけることができるでしょう。
ルークトゥンだけを集めて特集が組まれている動画もたくさんあります。
最近の音楽と融合された「新しいタイプのルークトゥン」もたくさん見かけるようになりました。ニュータイプ・タイ歌謡曲‥なんだかややこしいですね。
例えばこれとか
がっつりミクスチャーされてますねぇ。でもめっちゃ方弁という(笑) いや、新しくて良いと思います、個人的には。ちょっとクラッシックっぽいのも普通にかっこいいと思います。
記事冒頭でも少し触れましたがタイの歌謡曲「ルークトゥン」の他にも、もっとディープな演歌や民謡に近い「モーラム」という種類の音楽もあります。
「ケーン」という笛を使う特徴があるようですが、民謡などには元を辿ると独特の文化や宗教観が関係していることが多いのでそこらへんはこの記事では取り上げないでおこうかと思います。
まとめ
いかがでしたか?少しですがタイの歌謡曲「ルークトゥン」をご紹介しました。望郷の歌なんかは聞いていると心が和んでいいですね。
実はタイにはたくさん良い音楽がありましてぜひ日本の皆さんにも知ってもらいたいと思っています。
こちらの記事では耳に心地よい極上のT-POPを特集していますのでぜひ覗いてみてください。
この記事を読んで「タイの音楽も悪くないな」と思っていただけたなら幸いです。
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