タイで気に留めておくべき大切な5つの「マナー」【 食事編 & 対人関係編 】

※2019/01加筆修正しました

それぞれの国、地域には特有のマナーが存在するものです。例えば日本ではお箸の使い方一つとってもたくさんのマナーが存在します。ではタイはどうでしょうか?

もちろんタイにも独特のマナーや習慣が存在します。

それでこの記事では外国人である私たちがタイ滞在中に特に気をつけるべきマナー、とくに 食事 & 対人関係に関して気に留めておくべき5つの大切なマナーついて説明したいきたいと思います。

タイで気に留めておくべき大切な5つの「マナー」【 食事編 & 対人関係編 】

食事に関するマナー

基本的に"音を立てる”のはマナー違反

日本でも食事中に音を立てるのはマナー違反と見なされています。特に「くちゃくちゃ」と音を立てながらものを噛む人たちは「クチャラー」と呼ばれ、非常に嫌悪感を持って見られることがあります。

タイでもやはり音を立てて食べるのはマナー違反と見なされ場合によっては注意を受けることもあります。

この点で特に日本人が失敗に陥りやすい状況は麺類を食べるときかもしれませんね。

日本ではラーメンにせよ、お蕎麦やうどんにせよ、麺類はすすって音を立てながら食べることが普通と見なされています。

むしろ麺類に限っては音を立てて食べたほうが美味しく見えると感じる人もいるかもしれません。

 

しかしそれは日本特有のマナーで外国では不作法と見なされる理由になります。

とりわけタイでは麺類をすすって食べるなら周りから白い目で見られるので気をつけなければなりません。

ではタイで麺類はどのように食べるべきなのでしょうか?


上の画像のようにタイで麺類を注文した場合、必ず「レンゲ」か「スプーン」が付いてきます。もしなければテーブルに備えついている「箸入れ」などに入っているでしょう。

それらスプーンと箸を使って麺をすくいながら食べるというのがタイでのポピュラーな麺の食べ方です。

習慣とは怖いもので、日本人の私たちはついつい無意識に麺をすすり音を立ててしまうのでこの点はいつも念頭に置いておきたいですね。

他にも食事中スプーンやフォークを食器に当てて「カチャカチャ」と音をさせるのもマナー違反と見なされますので気を付けましょう。

 

 

"食器を持ち上げる"のもマナー違反

これは日本と正反対かもしれません。日本ではむしろ食事をする際、器を持ってを口元に持っていくよう教えられます。

しかしタイで食事中に食器を持ち上げるのは基本的にマナー違反です

 

タイでは基本的に食器は机や床に置いたまま食事をします。

例えば器に入ったスープを飲む際も器を持ち上げるのではなく、器に自分の顔を近づけスプーンですくって口に運び飲みます

日本では味噌汁などお椀に直接口をつけて飲みますが、タイでは食器に口をつけたりはしません必ずスプーンなどを使って飲むのがマナーです。

 

細かなマナーとなってくると他にもあると思いますし、地域や地元文化によって幾らか違ってくることもあるでしょう。

あまりシリアスになりすぎても異文化コミュニケーションを楽しめなくなりますので、基本的な上記の二点だけでも抑えておくと良いかもしえません。

では続いてもう一つの大切な点、「対人関係におけるマナー」を見ていきましょう。

 

 

対人関係におけるマナー

目上、年上の人には必ず「ไหว้:ワイ」を!

タイでは日本で言うところの「お辞儀」に当たる動作があり、下の画像のように「手を合わせる」という動作で表現されタイ語でไหว้:ワイと言います。

日本人の中には、手を合わせるという行為になにか宗教的な意味があるのではないかと考える人がいますがその心配はありません。

昔はどうか知りませんが現代ではワイは礼儀作法の一種となっており相応しい状況で使うべき作法です。

ですから目上、年上の人に挨拶をする際は必ずワイをするように心掛けましょう。

特にまだ親しい間柄にない人に接する際にこのマナーを無視してしまうと、不遜な態度を取っているように見られ相手の気分を害してしまうかもしれません。

この点でひとつ付け加えておく情報があります。「ワイ」は基本的に年下の側から行ない、それを受けた人が「ワイ」を返すというスタンスです

もちろん大人同士なら互いに敬意を払い合い、話しかける側が年上だとしても先にワイを行うことができます

しかし相手が明らかに子供なら大人の側が先にワイをするのは不自然な事で相応しくないようです。子供たちに礼儀を教えるという点でも思いに留めておきたいですね。

 

 

目上の人の前ではできるだけ"高い位置に立たない"

タイ人の多くは目上の人と話す時に相手が座っていると、「ちょっとここに座っていいですか?」と断りを入れて相手と同じ目線の高さ、もしくはそれより下の位置にポジショニングしようとします。

もちろんすべてのタイ人が全ての状況でそうするわけではありませんが、私が観察している分には礼節を重んじている人の多くはそうしているようです。

 

よくタイでは王族の高い地位にある人や高僧に謁見するとき、「父の日、母の日」には自分の親の前でひざまずいて「ワイ」している写真を見る時がありますが、それらにも上記の精神が関係しているのかもしれませんね。

もちろん状況やタイミングによって使い分ける必要があります。

例えば上司から注意されているときに「ちょっと座っていいですか?」と聞くのはさすがにタイでも違うと思います。(笑)

 

それでも日常生活でも無礼にならない程度にこの礼節を気に留めておくと良いかもしれません。

例えば座っているおじいちゃんやおばあちゃんと話をする機会があったとしたら、そのまま立って話すのではなく横に座ってみたり少ししゃがんで話すと良いでしょう。

特に知り合いではない人と話す際には気に留めておくと良いかもしれませんね。

日本ではこちらから「座らせてもらっていいですか?」と聞くのは失礼なことだと感じる人が多いと思いますので、最初は勇気が必要かもしれませんがぜひタイではタイのマナーを重視していきましょう。

 

 

"不潔"=マナー違反! 大切な人に会う前には必ず"シャワー"を!

タイ人の生活を観察していて気付かされるのは、タイの人たちは本当によくシャワーを浴びるということです。多い人だと1日に3〜5回もシャワーを浴びます

これはタイ人が汗や体臭などの「匂い」に非常に敏感だからです。年間を通して暑い気候の続くタイでは確かに気に留めるべき点ですね。

それでタイ人からすると汚れた身体で他人の前に出るのはマナーに反することで、それを避けるために大切な人に会う前には必ずと言っていいほどシャワーを浴びるようです。

私自身の経験上ですが、そのせいか前以って約束をしてから人に会いに行くと、シャワー上がりのタイミングで出くわすことが度々ありました。

この清潔さに対する見方は私たちも見倣える点ですね。

大切な人や目上の人に会う前には必ずシャワーを浴びるなどして清潔な状態でいられるように心掛けましょう。

そうするのがタイ式マナーです。

 

まとめ

いかがでしたか?

こうして見てみるとマナーの根本的なポイントは日本とそう違わない気がするのではないでしょうか。大切なのは「他の人がどう感じるか」を気にかけるということかもしれません。

「外国人だから…」で許されてしまうことは多々あるのですが、やはりその国にいる以上その国のマナーを重んじることはとても大切だと思います。

この記事が皆さんの豊かなタイライフにほんの少しでも貢献できれば幸いです。

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