日本にイオンなどの大型ショッピングモールがあるのと同じように、タイには「ロビンソン」や「セントラルワールド」「ザ・モール」など数多くの大型ショッピングモールが存在します。
休日ともなると多くの家族連れ、カップル、学生グループがモールでのショッピングや食事を楽しんでいます。
またタイの大型モールには映画館が併設されているところが多く、一日中屋内で楽しめる仕様となっています。
当然そうした場所に車で来る人たちも多く、いつも駐車場は混雑しています。
この記事では意外と知らない人が多い?タイの特殊な駐車場事情についてご紹介したいと思います。
タイのちょっと変わった駐車場事情
タイでよく見られる特殊な駐車方法
実はタイではショッピングモールなどの混雑した駐車場で見かける特殊な光景があります。
本来の線引きされ確保されている駐車スペースがいっぱいになった時、なんとタイ人は平気でその前や横にも車を停め始めるんです。
ぎりぎり車が往来できる導線を確保し、本来の駐車スペースの前に横に並べる形で車を停めていきます。
大きなショッピングモールには駐車場のスタッフがいますが彼らがそうした駐車の仕方を誘導することもあります。
まず日本ではありえない状況ですね。ときどき迷惑駐車をしている人を見ますが、それはあくまでレアケースで決して推奨される方法ではありません。
でもタイではよくあること、というか混雑時にはデフォルトな駐車方法なんです。
ふむ、当然の疑問ですね。そしてそれはいかにもタイな方法で解決されます。
駐車時にサイドブレーキを引いちゃダメ!?
そうなんです、こうした駐車事情のためにタイではいつでもサイドブレーキを引くわけではなく、状況によっては押せば動く(サイドを引かない)状態で車を停めて置かなければいけないんです。
もちろん、本来の駐車スペースに停めた場合はしっかりサイドブレーキを引かなければいけません。
しかしもしスタッフの誘導によってイレギュラーな場所に駐車するようになった場合、いつもの癖でサイドブレーキを引いてしまわないよう気を付けなければなりません。他の車が身動きできなくなってしまいますからね。
こうした駐車方法によってもし自分の車が身動きできない場合はどうすれば良いのでしょうか?
基本は自分たちで前を塞いでいる車を押して解決します。
でも女性だけだと大変ですよね。
安心してください、タイ人は基本的に親切で喜んで助けになってくれます。もし駐車場のスタッフが居るなら助けてもらうこともできるでしょう。
次のようにタイ語でお願いしましょう。
「ขอ ช่วย ขยับ รถยนต์ หน่อย ได้ ใหม?」
「コー チュワイ カヤッ(プ) ロッ(ト) ヨン ノイ ダイ マイ?」
自動車を移動させるのをちょっと助けてもらえますか? という意味のタイ語です。
「カヤッ(プ)」という言葉には「ずらす」とか「動かす」という意味があります。
このタイ語が伝われば「ได้!ได้!」(イイよ!イイよ!みたいな意味)と言いながら助けてくれるでしょう。
まとめ
日本では少し考えにくいタイ特有の駐車場事情をご紹介しました。
ショッピングモールだけではなく空港やイベント会場、その他混雑が予想される場所では同じ駐車場事情が見られるでしょう。
最初は戸惑うかもしれませんがタイでは結構普通のことなので、いざ自分の車が身動きできなくなっていたとしても取り乱さず冷静に行動しましょう。
しかしタイで見る車にけっこう傷が多いのはこういった状況も関係しているかもしれませんね。