タイ・東北地方に「สกลนคร:サコンナコン」という県があります。
ムクダハーン、ナコンパノムから100kmほど内陸側に行ったところに位置する県で、空港や大学などもある中型都市です。
以前そのサコンナコンを通過していた時、ちょうど昼時だったので少し簡単に食事をしようと道路沿いにある何の変哲もないクイッティアオ屋さんに立ち寄りました。
そこで食べた「トムセン:タイのうどんみたいなもの」がこれまで食べたことのないような独特のテイストでとても美味しかったので、このタイラボでもご紹介しておければと思います。
おにぎりと一緒に食べたくなる!サコンナコンの超ローカルクイッティアオ屋が激旨だった!
ロケーション
まずはお店のロケーションから。記事タイトル通り「超ローカル」な場所です。
サコンナコン中心街からナコンパノムへの道を10kmほど進んだところに位置します。
Googleマップ上ではまだ建てられていないお店ですが外観はこんな感じ。
半屋外で簡易テーブルとイスを並べた、タイに田舎によくあるタイプのお店です。
女性二人でお店を切り盛りしているようですが、すんごい太ったふくよかな女性が給仕を手伝っているのが目印になるかもしれません。
かなりローカル色が強いので入るのに勇気が必要かもしれませんね。
でもこういうお店で激旨の一杯に出会えると、逆に「見つけ出してやったぜ」感があって嬉しくなったりもします。
「トムセン」がおすすめ
このお店で食べるべきなのは「ต้มเส้น:トムセン」です。
注文すると麺の種類を聞かれますが「เส้นข้าวเปียก:センカーオピヤッk」を選びましょう。
クイッティアオによく使われている「เส้นเล็ก:センレッk」でもいいですが、「センカーオピヤッk」のほうが少しとろみが出てここのスープによく合います。
出てきたのがこんな感じ。
スープがとても濁っていたので「これって血は入ってないですよね?」と聞くと「入っていないよ」とのこと。
※タイではクイッティアオなどの麺料理に、鳥や豚の血を溶かし込んで食べる習慣がありますので注意が必要です。
この濁ったスープの感じ…「こりゃハズレ引いたかな?」としかめっ面をしながらまずはスープから。
その言葉を聞いた瞬間全てがまとまりました。
頭の中で「タイのローカル麺料理 - 得体の知れない感じ+(濁り × お好み焼きっぽい味) = 知ってる味! = 美味しい!」という方程式が完成。
その結果…
簡単なものです。
まぁ上のは少し脚色して言っていますが、本当になんだかお好み焼きのような味がするスープなんです。そんでもってそれが美味しい!
スープには少しとろみがあり、味付けに使われているオイスターソースと後入れのフライドオニオンチップが混ざり合ってコクのようなものを感じます。
スープ配合の際にニンニクの酢漬けを使用しているらしくそこからの酸味があり、それらが合わさってまさに「日本のお好みソース」のような味に仕上がっているんです。
「お好み焼きみたいなスープ」と聞くとあまりいいイメージが浮かばないかもしれませんが、バランスの取れた、何か一つの完成品を見たような絶品スープに仕上がっています。
ごま油なんかを入れたらちょっとした美味しい中華スープみたいになるような気もします。
味はしっかりと濃厚な感じなのですが、ほのかに感じる酸味のおかげで食べ終わりも特に重たさを感じません。
お腹が空いているときなら塩むすびなんかと一緒に食べると最高かもしれませんね。
もし次回このお店に立ち寄ることがあるなら「小ぶりの塩むすび持参」+「トムセンのタマダー(並盛)」、これで決まりです。
恐らくですが、クイッティアオも同じスープで作られていますのでよく似た味ではないかと思います。
「トムセン」「クイッティアオ」どちらも一杯30バーツほどだったと思います。
まとめ
日本から約4,500kmのタイ・バンコク、そこからさらに東北地方の田舎へ約500km行ったところにあるサコンナコン県、そしてそのサコンナコンの中心部から約10km離れた道路沿いの小さな個人商店に、日本のお好み焼きに似た味のタイ風うどんがあるなんてあまりに素敵すぎないでしょうか?
しかも「おにぎりと合うトムセン」だなんて…もう情報量が多すぎて逆に何一つピンときませんね。
このあまりにニッチすぎる記事を日本から来てサコンナコンに在住している知人数人に送りたいと思います。
もちろんこの記事を読まれた方の中で、近々サコンナコンに行く用事があり偶然おにぎりを持っているようなことがあればぜひご賞味くださいませ。
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