タイと言えばフルーツ大国としてもよく知られています。常夏の国で季節ごとに見いだされる色鮮やかなフルーツは目にも口にも私たちを楽しませてくれます。
旅行の計画を立てる際に「タイ旅行に来たらあのフルーツを食べて帰りたい」と考える方も少なくないのではないでしょうか?
ということで、この記事ではタイにおける季節ごとの旬のフルーツを、タイ語での名称と共にご紹介したいと思います。
タイに来たら絶対食べたい!季節ごとの旬のフルーツ【タイ名称付き】
暑季(3月~5月)
タイで一年を通して最も暑いこの季節は最もフルーツが豊富に採れる季節でもあります。
この時期に旬と言えるフルーツには次のものを挙げることができます。
・ランブータン
タイ語名は「เงาะ:ンゴ」
見た目に特徴のあるランブータンですが、味は非常にみずみずしくどこかライチに似ているように感じます。ヒゲ状の突起の付いた表皮は手でも簡単に剥くことができ中には半透明の果実が詰まっています。
おもに3月~6月ごろまでが旬で店頭や路上で30バーツ/キロほどで売られています。
・ドリアン
タイ語名は「ทุเรียน:トゥーリアン」
言わずと知れたフルーツの王様、ドリアン様です。とげとげの見た目もインパクト大ですが味もキング級で唯一無二の存在感です。
よくテレビなんかでは「生ごみのにおい」とか「腐った匂いがする」などと言われていますが、個人的にはそこまで臭い匂いではないように感じます。
よく「どんな味、匂い?」と聞かれることが多いのですが、「甘ーい匂いで、でもどこかプロパンガスのような匂いがする」と説明しています。
味は非常に濃厚でクリーム状の果実は高カロリーであることでも知られています。
タイ人が言うには高エネルギー食品なので朝食に食べると一日を元気に過ごせるようです。
ビールと一緒に摂取すると身体が熱を持つようなので食べ合わせてはいけないようですね。
旬の季節なら小ぶりな一玉が60バーツほどで買うことができます。日本では考えられない値段ですね。
・ライチ
タイ語名は「ลิ้นจี่:リンチー」
日本だとバイキングレストランなんかで見かけることが多い果物ですね。
最近ではドリンクとしても売り出されることが多くなりましたのでその味が想像つく方も結構多いのではないでしょうか?
しかし現地で熟すまで枝についていた新鮮なライチは、日本の冷蔵解凍されたものとは食感も風味もまるで別物です。
皮をむくと果汁がほとばしり果肉もきれいな半透明で見る者の食欲を刺激します。
新鮮なライチだからこその香りは芳香剤にしたいほど甘くみずみずしい香りです。個人的にはこの季節にタイに来ることがあればぜひ食べてもらいたい一番おすすめのフルーツです。
他のフルーツと比べ少し高めですが、旬の時期ならひと房(約400グラム)60バーツほどで売っています。
雨季(6月~10月)
タイの雨季は日本と比べ4~5か月と長いです。しかしその雨の恩恵を受けてのフルーツも数多くあり魅力的な季節の一つでもあります。
さてこの時期にお勧めのフルーツには次のようなものがあります。
・マンゴスチン
タイ語名は「มังคุด:マンクッ(ト)」
見た目がとても可愛いマンゴスチンは味も爽やかで程よい甘さがあり女性に大人気のフルーツです。
実は美白効果もあるようでマンゴスチン石鹸などはお土産としても人気を博しています。
紫色の少し硬めの外皮にぐるりと切れ目を入れるときれいに剥くことができます。このとき外皮の部分から出る汁は服につくとなかなか落ちにくいので気を付けなければなりません。
店頭で新鮮なマンゴスチンを選ぶにもコツがあります。
指で軽く押してみてできるだけ外皮が柔らかいものを選びましょう。逆に石のようにカチカチのものは古くて果肉が傷んでしまっている可能性があるので気を付けましょう。
安いシーズンなら40バーツ/キロほどで売っています
・ドラゴンフルーツ
タイ語名は「แก้วมังกร:ゲーオマンゴン」
日本でも時折スーパーマーケットなどで売られているのを見かけます。
一つ300円ぐらいするのに加えインパクトのあるルックスなので食べたことがないという方も多いかもしれません。
ドラゴンフルーツにも2種類ありまして中の果肉が「白いもの」と「赤いもの」があります。赤いほうが少しだけ値段も高く味も濃いように感じます。
どんな味かと言いますと‥うーん例えようがない味ですね。それほどしっかりした味や香りがあるわけでなく、どちらかというと野菜に近いかもしれません。
野菜とフルーツの間のような食感でほんのり甘い味と香りがします。見た目はごま塩をふったおにぎりのような果肉です、想像つきますでしょうか?
ちなみにサボテン科の植物で、時期になると細長い茎の先端に赤い立派な果実が付くのは見ていてとてもきれいだと思います。
このドラゴンフルーツ、癌になるのを防ぐ効力があると言われています。シーズン中は35バーツ/キロほどで売っていますので積極的に食べるとよいかもしれません。
・ジャックフルーツ
タイ語名は「ขนุน:カヌン」
一見ドリアンと似た風貌をしているので間違える人もいますが味や食感は全然別物です。
大きくなると五キロほどの実が気にぶら下がる形でなっています。もしなにかの拍子にあれが頭の上に落ちてきたらと考えるとぞっとします。
味はどこかバナナに似たような優しい甘さがあり、食感はたくわんをもっとフルーツっぽくしたような弾力あるものです。冷蔵庫で冷やしてから食べるととても美味しいです。
このジャックフルーツを自分で解体するのはあまりお勧めしません。
というのも外皮の中に強力なネバネバの樹液(タイ人はゴムと呼ぶほど)を持っており、一度包丁を入れるとその樹液が大量に噴き出してきます。
服や髪の毛に付くと悲惨ですね、なかなか取れるものではありません。
それでジャックフルーツを捌く際には大量の油を包丁や手袋、まな板に塗って樹液対策をしてからでなければ作業になりません。
しかしそんな苦労をするぐらいなら最初から切り分けられてパック詰めにされているものを買うことをお勧めします。
旬の時期なら30バーツ/パックほどで売ってます。
寒季(乾季)(11月~2月)
雨が降らず乾いた季節で気温もあまり上がりませんが、この季節に旬を迎えるフルーツもあります。この時期おすすめのフルーツを一つ紹介しましょう。
・ザボン
タイ語名は「ส้มโอ:ソムオー」
子供の頭ほどの大きさがありとてもボリュームのある柑橘系のフルーツです。
贈り物として用いられることもあり一つ一つがネットに入って売られていることがあります。
味は日本の「ザボン」と変わらないです。非常にみずみずしく大ぶりのひと房はとても食べがいがあります。
皮は砂糖漬けにして食べることもできますし、剥いた皮を乾燥させ芳香剤として用いているタイ人も少なくありません。
大体一玉40バーツぐらい、安い時なら25バーツぐらいで売っていますし、むき身のものを一パック30バーツほどで買うことができます。
日本人にとって何の抵抗もない、非常に食べやすいフルーツの一つだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?もちろんタイで食べれるフルーツの種類はまだまだ豊富にあるのですがそれぞれの季節に代表されるものを選りすぐってご紹介しました。
この記事に紹介されていなくても安くて美味しいフルーツは本当にたくさんあります。
ちなみにタイの代表的なフルーツのパパイヤ、バナナなどは一年中どの季節を通しても食べることができます。マンゴーもそれぞれの季節に異なった品種のものが手に入りますので食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみにそれぞれのタイ語名は以下のようになります。
・マンゴー 「มะม่วง:マムアン」
・パパイヤ 「มะละกอ:マラコー」
・バナナ 「กล้วย:クルワイ」
ぜひタイに行かれる際には、そのとき旬のフルーツを食べてみてくださいね。