日本を離れ海外に住んでいるとどうしても日本食が恋しくなってきます。
お寿司や刺身、天ぷらにお蕎麦などいかにもな日本食もそうですが、ときおり無性に食べたくなるものの一つに「卵かけご飯」をあげる方も少なくないでしょう。
炊きたてご飯の上に新鮮な卵をのせ、お好みで醤油をかけて混ぜたものを一気に口いっぱいに頬張る…、もう考えただけでもたまりません。
しかしタイでは市販の卵の鮮度や管理体制などの問題もあり、なかなか敷居の高い食べ物となっています。
でもやっぱり食べたいですよね!
ということで今日のタイラボではタイで卵かけご飯を食べるために、生でも食べられそうな比較的安全な卵を体当たりでご紹介していきたいと思います。
※fa-retweet【2021/05】記事最後に安全な生食用卵の情報を追記しました。
【TKG】タイで卵かけご飯を!生食用の卵はコレだ!
生食できる卵(玉子)
バンコクにお住いの方なら生食用の新鮮な卵を手に入れるのはそんなに難しくないのかもしれません。
というのもバンコクには多くの日本料理店が進出しており「卵を生で食べる」という文化も浸透しつつある気がします。
実際フジスーパーなどに行けば生食可能な卵が売られているのではないでしょうか?バンコク住みではないのでハッキリは分かりませんが…。
しかし今回のタイラボで取り上げたいのは、タイの地方県に住んでいる人でも手に入れることのできる生食可能な卵です。ローカル住みに優しいのがタイラボの特徴です。
まずご紹介するのがこちら。
「CP:Charoen Phokphan」グループで売られている鶏卵です。
CPのお店は小さなテナントから大きなスーパーのワンコーナーまでタイのいたるところで見かけることができます。
CPで売られている卵にはいくつか種類があるのですが、なかでもこの「ใข่ไก่สดอนามัย:カイガイソッ(ト)アナーマイ」がおすすめです。
10個入りで65バーツ(約230円)ほどだったと思います。普通の卵よりは少し高いですね。
おすすめできる理由
- 生産日(パッキングされた日付)と賞味期限がはっきり表記されている(通常、鶏が卵を産んでから約1日で商品用にパッキングされる)
- CPは事業としてクリーンな卵生産をかなり推している。
- 商品名に付いている「อนามัย:アナーマイ」というタイ語には「清潔」とか「クリーン」「衛生」といった意味がある。
以上の三つの理由からこちらのCPの卵を「生食可能」と判断しました。
店員さんも「キンディップダーイ(生で食べれるよー)」と言っていましたのでこれは信じるしかないでしょう。
いずれにせよ卵を選ぶ際はできるだけ新しいものを選ぶようにしましょう。
海外で卵を生食するのが危ないといわれている理由に、加熱して食べるのを見据えた品質管理と殻に付いたサルモネラ菌などの危険性などがあげられています。
その点でこちらのCPではかなり徹底した管理が行われているようです。次の動画をご覧ください。
CPがどれほど鶏卵事業に力を入れているかが述べられています。
ビデオによるとCPの持つ鶏卵ファームは非常に清潔に保たれており、24時間体制で鶏の世話や卵の搬出がなされているようです。
卵の洗浄や殺菌もしっかりと行われている言っています。映像がなんとも古臭いのがちょっとあれですけどね。
私がもう一つ注目している卵があります。それがこちら。
大手スーパーマーケットのテスコロータスが販売しているオーガニック100%の鶏卵です。10個入り1パックが85バーツ(約300円)ぐらいで売られていたと思います。
少し卵の銘柄は違いますが同じテスコロータスで次のような動画があげられていました。
タイの田舎(おそらく北部)でのびのびと育てられた鶏の卵で、100%オーガニック育ちが売りとされています。
機会があったらこちらの卵も食べてみたいと思います。
実際に食べてみた
やはり実食してレポートするまでがこの記事を書く上での責任だと思いますので、最初に紹介したCPの「ใข่ไก่สดอนามัย:カイガイソッ(ト)アナーマイ」を実際に卵かけごはんにして食べてみることにしました。
パックから出してみて思ったのが、卵一つ一つがとってもきれい!確かにそこらの安売りされているものとははっきり違います。
割ってみるとこんな感じ。日本の高級卵ほどではありませんが確かに黄身がぷっくりと膨れて新鮮な感じがします。
炊き立て白米を用意し、少しくぼみを作ってそこへ卵をポトリ。
今イサーン地方では今シーズンの新米が出回っており、圧力鍋で炊くと日本米ぐらい美味しいです。「TKG=卵かけご飯」をするにあたってお米選びは大事かもしれませんね。
醤油を垂らしてかき混ぜる!
ちょっとルックス的にはいまいちですが、立ち上がってくる香りは日本で食べるTKGと比べても遜色ありません。
では心していただきます(少しドキドキ)
「タイの卵は…へっへっへっへ、混ぜれば混ぜるほど色が変わって(変わらない)…」
黄身の味は日本ほど濃くないですが、この味はまぎれもない卵かけご飯です。
タイ米にCPの卵、そしてタイのスーパー「マクロ」で買った醤油、それらすべてタイ産のもので作ったTKGはどこか懐かしい味がしました。
味もコストも申し分ありません。あとは一日待ってお腹の様子を見守るだけです。
まとめ
ということで、一日経ちましたがお腹を壊すこともなく健康体で過ごせています。もともと胃腸の弱い私がこれなら他の人も問題ないのではないでしょうか。
これは生食可能な卵と見なしてよいかもしれませんね。
ただ各商店の管理体制や、個々の体調の違いもあると思いますのでトライする方はすべて自己責任でお願いいたします。
以上、「タイで卵かけご飯は危ない?生で食べられる卵を選んでみた!【TKG食レポ】」でした。
【2021/05追記】安全な生食用卵
現在タイでも刺身や生卵などの生食がずいぶんと定着してきました。
タイの少し大きめの街にある「TOPS」というスーパーだと、普通に生食用の卵を買うことができます。
ほとんどの場合、生食用の卵は豆腐やチーズなどと一緒に冷蔵庫の中で売られていることが多いと思います。
「S・Pure」という商品名で、ジャンボサイズだと6個/60バーツ(200円ぐらい)ぐらいで売っています。
TKG(卵かけご飯)はもちろん…
「すき焼き」
「どちゃくそまかない飯」
と日本で食べていたいつものご飯をタイでも食べることができます。
ここ数年でタイに来た人からしたらあまり感動もないかもしれませんが、「タイで生卵は危ないから…」とずっと何年も我慢してきたワタシにはこれ以上ない贅沢です。
どうぞお近くにTOPSがあれば「S・Pure」の生食用卵を試してみて下さい。