みなさんはタイの北側に位置するラオスに、「鉄道の駅」っていくつあるかご存知でしょうか?
私も最近知ったのですが、なんとたったの一ヶ所しかないみたいですね。そしてその一つがあるのがラオスの首都であるビエンチャンです。
タイ側のノンカイ(ノーンカーイ)県とメコン川を挟んで隣接しており、その国境をまたぐ形でラオス-タイ間をたった一駅だけ走る鉄道が存在します。
今回このたった一駅分のレア鉄道を使ってタイ側への入国をしてみたのですが、思いのほか良かったのでその様子をお伝えできればと思います。
ラオス・ビエンチャンから鉄道でタイ・ノンカイへの入国してみた
ラオス・ビエンチャン側の駅はどこにある?
ラオス・ビエンチャン唯一の鉄道駅があるのはこちらの場所になります。
「タナーレーン(Thanaleng)駅」と言う名前が一般的ですが、もう一つ「ドンポーサイ(Dongphosy)駅」という名前で呼ばれることもあります。
ちなみに「鉄道駅」のことをタイ語で次のように言います。
「สถานีรถไฟ:サターニーロッtファイ」
ビエンチャンに住む人、特に観光客相手の商売をしている人のほとんどがタイ語を理解できますので、このタイ語を使って駅を目指すこともできるでしょう。
ビエンチャンの街中から友好橋近く国境まで来るのより少しだけ遠くなりますので、タクシー代も+50~100バーツほどになるかと思います。
駅の様子
駅の建物自体はキレイですが、ホントに周りには何もなく利用する人もほとんどいないような駅です。
駅を正面に見て右側にイミグレーションがありますので、そこで出国の手続きをします。
そしてその向かい側に列車のチケット売り場があります。「Tickets:チケット」と書いてあるので分かりやすいです。
張り紙がしてあり、「午前 8:30-11:30 午後 13:30-17:30」と営業時間が書かれていました。
この駅からノンカイへの列車は一日に2本ずつ、往復で計4本しか出ておらずその時間割は以下の通り。
- ノンカイ7:30発 → タナーレーン7:45着
- タナーレーン10:00発 → ノンカイ10:15着
- ノンカイ14:45発 → タナーレーン15:00着
- タナーレーン17:30発 → ノンカイ17:45着
料金はどれも片道20バーツ。その下にはノンカイからバンコクへの深夜列車の情報が書かれています。
さぁ!切符を買っていよいよ出発です!
列車内の様子
列車内はきれいに掃除されており、つい最近塗装したような形跡がありました。
座席はレトロな向かい合わせに設置された二人掛けのソファータイプ。
ビエンチャンからノンカイへ
私自身はこれまで特に鉄道が好きとか感じたことはなかったのですが、列車が動き出した時はなんだか気持ちが高揚しました。
日本の昭和を感じさせるようなレトロな列車が、異国情緒しかない緑生い茂るラオスの赤茶けた土地と真っ青な空のあいだを走り、そしてメコン川を越えていく。その様子にはなんとも言えない風情を感じます。
その様子はこちらの動画からどうぞ!
鉄道マニアでなくとも一度は乗ってみてほしい路線だと思います。
ノンカイ駅へ着くと列車を降り、小さなイミグレを越えてタイへ入国します。
入国自体は何も聞かれることなくサクッと入れるのですが、荷物検査は友好橋のボーダーより厳しいと感じました。まぁ大きな段ボールで荷物を持ってきていたからかもしれませんが…。
まとめ
なんだか小旅行をしたような気持ちになり、どこかノスタルジックな気分にもさせてくれる、そんな列車でした。
ビエンチャンとノンカイの区間(時間で言うと10分ほど)を一日にたった2回往復しているだけのラオス唯一の鉄道。
この記事を読んで興味がわいた人はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと少しの「癒し」をもらえると思います。