※(2017/07)記事後半に「後日談+追加情報」を加筆しました。この記事自体が掛かれたのは2017年1月です。
どうも皆さんこんにちは、昨日から非常に「ไม่สบายใจ:マイサバーイジャイ」(不愉快、気分がすぐれない)な状態が続いているタイラボ管理人Nobuです。
というのも、なんと昨日わたくしLINE乗っ取り詐欺に遭いました!しかも詐欺を仕掛けられた側というより詐欺の方法として使われた側、端的に言うとLINEアカウントを乗っ取られてしまったんです。
日本では一昔前にずいぶん流行った詐欺の手口ですが、もしかしたらこれからタイでも流行りだすのかもしれません。予防と対策の為に少し記事にまとめておきたいと思います。
タイでLINE乗っ取り詐欺が発生!その巧妙な手口と対処方法は!?
使い古されたベタな手口
乗っ取り犯はなかなかベタ好きのようですね。「今忙しい?」からのスタート。
基本的にわたしは敬語を使うのでこの時点で友人の多くは「?」となったようです。
以前は「i-tuneカード」を買ってきてほしいという手口が多かったようですが今回は「BitCash」という電子マネーの購入をお願いしてきていました。
いきなり「五万円のを」とはなかなか図太い性格をしています。話が進むと裏面にあるコードを画像で送ってほしいと言ってきます。
ちなみにこちらの画像は友人が送ってきてくれた携帯画面のキャプチャー写真なのですが、私がline乗っ取られているなと分かったあたりからちょっとカマをかけにいっています。
私と同じくタイにいる友人でカラオケなんか行くはずもないのに(笑)いきなり口調が変わってるのにもノリノリ感が出てますね。
ちなみにこの青く塗りつぶしているところには私が使っているアイコン(奥さんと猫とのスリーショット)が表示されています。完全にアカウントが乗っ取られています。
普段からこういった口調だったり他人に代理購入をお願いしている人なら疑われずに詐欺が進んでいくかもしれませんね。恐ろしいです。
犯人は日本人じゃない?
タイ人や他の外国人の友人にも総当たりで詐欺メッセージが送られていました。
上の画像を送ってくれた友人は音声ファイルや私の名前を聞いたりしていますが(オーストラリア在住のタイ人の友人です。
恐らくネットで翻訳した日本語をコピペして本当に私なのか尋ねているのですが、翻訳サイトのせいか名前間違ってます‥)それらは一切無視しています。
他の友人からの報告によると日本語がちょいちょい変なところがあるようなので、乗っ取り犯は日本人ではなく少し日本語が喋れる、もしくは翻訳ツールを使った外国人なのかもしれません。日本でこの手の詐欺が流行った時もそうでしたね。
ある友人はタイ語で返信したところそこでパッタリ会話が途絶えたようです(笑)どうやら英語までがギリ対応できる範囲のようですね。
ちょっと警戒が必要な手口
ここまでですとよくあるLINE乗っ取り詐欺なのですが、今回ある友人から送られてきた画像を見て少し怖く感じました。
画像が小さくて見えにくいかもしれませんが、これタイのコンビニレシートです。
恐らくですが、タイで電子マネーを買うとこういったレシートに記載される形でコードが発行されるのかもしれません。それを写真に撮ってLINEで送ってと要求してきています。
これってタイに居る日本人をも視野に入れて準備している詐欺ってことになるんではないでしょうか‥
しかもこのレシートを用意できるあたり犯人はタイ在住かタイに来たことがあるのかもしれません。
いずれにせよLINE乗っ取り詐欺が日本だけではなくタイでも横行し始める予感がします。
幾人かのタイ人が連絡をくれましたが、その際「タイではLINEアカウントを乗っ取られるなんて聞いたことが無い」と言っていました。
ですのでもしタイでこの種類の詐欺が広がると意識の無さから大きな被害が出るかもしれません。
ぜひタイ人、もしくはタイ在住の友人がいらっしゃる方はこの情報を伝えてあげて下さればと思います。
LINEアカウント乗っ取られたらどうすればいい?
一応、今回の経験を踏まえた対処方法をも記載しておきます。
アカウントが乗っ取られていることに気づいたなら先ずすべきなのが「パスワードの変更」です。以下の方法でパスワードの変更ができます。
ラインを起動し画面右下(もしくは右上)の【・・・】をタップし、画面右上の設定アイコンをタップ。次に、【アカウント】を選択。
「アカウント」画面から、【メールアドレス変更】をタップ。続いて、【パスワード変更】をタップ。
ただ乗っ取られたのが発覚した時点で、もうすでに犯人によりパスワードを変更されていることが多いと思います。そうなるとパスワードの変更自体ができません。
そうなるとLINEの問題報告フォームから問い合わせをしアカウントに関する調査を行ってもらう必要があるでしょう。以下の方法で問い合わせができます。
上記のURLから問題報告フォームにアクセスし、まずは【サービス】をタップ、サービス名を選択。LINEのアカウントが乗っ取られてしまったなら【LINE】を選択。
【カテゴリ】をタップし、【アカウント・登録情報】を選択。
【詳細】から【自分のアカウントが盗まれた】を選択。
下にスクロールし、【返信用メールアドレス】、【登録電話番号】、【登録メールアドレス】を入力。
「1)自分のアカウントが乗っ取られたと判断した理由や経緯」から、当てはまる項目を選択。「2)問題が発生したLINEアカウントの登録情報」「3)問題が発生した日時」を入力し、すべて入力し終えたら【送信】をタップ。
入力した情報に基づいてLINEが調査をし、アカウントを削除する措置をとってくれるようです。
ちなみに課金アイテムの購入履歴やLINE STOREから購入したクレジット残高など、アイテムの移行は調査後に行われるみたいです。
タイ語で「LINE乗っ取られた」ってどういうの?
タイ文化、タイ語、生活情報特化ブログのタイラボとしてやはりここはタイ語に関することもまとめておきましょう。
タイ語で「LINEのアカウント乗っ取られた」は次のように言います。
「โดนขโมยบัญชีไลน์:ドーン カモーイ バンチー ライ」
「ドーンカモーイ」で盗まれる、「バンチーライ」でLINEアカウントという意味になります。
皆さんが被害に遭わないことを願っていますが、もし万が一タイでライン乗っ取り詐欺にあってしまったならこのタイ語を使って状況説明をなさって下さい。
追記:後日談+「PCでLINEにログインできませんでした」
その後新たにLiNEのアカウントを作り直すことになり幾らかの移行作業を経て今に至っています。
結局LINE内の過去のデータやIDで追加していた友人のリストは全部消えてしまいました。移行できたのは購入していたスタンプだけ。
今でも時々
「PCでLINEにログインできませんでした。ログインを試みた端末: ********** 心当たりがない場合はアカウント情報を変更してください。」
というメッセージがスマートフォンのLINEに届きます。つまりまだ私のLINEアカウントに不正アクセスしている人が居るという事ですね。
ではそうしたメッセージが届いた場合どうすれば良いのかも一応追記しておきたいと思います。
現時点(2017年7月)ではLINE乗っ取り犯のほとんどはパソコン上から不正アクセスを試みてくるようです。ですから上記のような通知が来るわけですね。
ちなみに初めてのLINEアカウントにログインするパソコンは次のような手順を踏む必要があります。
① PC版のLINEで「メールアドレス」と「パスワード」を入力し「ログイン」をクリックする
② PCに本人確認のための認証番号が表示される
③ スマートフォンでLINEアプリを開くと認証番号の入力画面になる
④ PCに表示されている認証番号をスマートフォン内で入力すれば本人確認が完了してログインできるようになる
そこで有効になってくるのがLINEの中にある「ログイン許可」という設定です。
このページを表示するには、LINEアプリを開いて「・・・(その他)」>「歯車アイコン」>「アカウント」>の順番で進んでいきます。
上の写真の真ん中辺りにある「ログイン許可」というボックスにチェックが入っていれば外しておきましょう。
そうすればスマートフォン以外からはログイン出来なくなりますのでかなり強力な対処策になります。
仕事などでPC上でもLINEをインストールして使いたいという人は、面倒くさいかもしれませんがその時だけチェックボックスから許可してPC上でLINEを使い、用が済めばまたログイン許可のチェックを外すということができるかもしれません。
常にPC上でLINEを使わなければいけない人にとってはあまり現実的ではないですがこれが現時点ではLINE乗っ取りに関して一番強力な対処方法かと思われます。
あと他にできる事としては「登録メールアドレスの変更」「パスワードをより複雑なものに変更」「認証番号などを聞き出そうとする怪しいリンクを踏まない」というものがあります。
LINEを乗っ取られると交友関係に非常に大きな悪影響が出ます。仕事にLINEを使っている人ならなおさらです。それでできる限りのことをして乗っ取りに合わないよう対処しておくと良いでしょう。
まとめ
以上が実体験によるLINE乗っ取り詐欺のまとめ記事です。
現時点で乗っ取られたアカウントは復旧していませんしほぼ確実に削除されることになると思います。
そうなるとトークやタイムラインの履歴もすべて消えることになります。Lineだけで連絡を取り合っていた友人とはもう実際に会う以外に連絡先を交換する方法が無くなってしまいました。
交友関係にかなり大きな被害が出ますので、どうぞ皆さんがこの詐欺に遭わないことを心から願っています。
そして今回の件で友人&家族にたくさん迷惑や心配をかけてしまいました。申し訳なく感じると同時になんとか連絡を取って知らせてくれようとした皆さんに深く感謝しています。
この記事が少しでも皆さんの役に立てばうれしいです。